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2011年8月 7日
遠野まごころネットを拠点にボランティア活動

7月29日から8月3日までの6日間、岩手県遠野市の「遠野まごころネット」を拠点に、陸前高田市や大槌町、釜石市など沿岸地域でボランティア活動をしてきた。
【追記】この記事の内容は2011年8月頭時点のものです。現在、遠野まごころネット拠点は移転しており、無料宿泊施設の概要なども変わっています。最新の情報は遠野まごころネット公式サイトにてご確認ください。また2012年3月に訪れた時の施設内レポートの記事(下記)もご覧ください(2012.3.15)
「民話のふるさと」として観光客も多く集める遠野。
ここ自体は内陸部にあり、地震での被害もそれほど大きくなかったため、3月11日の震災直後から、岩手県沿岸部の救難・支援活動拠点になった場所だ。
その中で、遠野市の社協やNPOなどが合同で組織する「遠野まごころネット」は、全国から集まった個人・団体のボランティアを受け入れ、沿岸部被災地のニーズとのマッチングを行い、毎朝何台ものバスをだしてボランティアを送りだしてきた。
事前にネットでボランティア登録
遠野まごころネット拠点にボランティア活動をするためには、事前にネットでボランティア登録をする。何日から何日まで活動するか、宿泊場所をどうするかなども申請。
遠野市内の民宿やホテルなどに宿泊してもいいし、宿代をかけたくない場合には、事務局が置かれた遠野市総合福祉センターの体育館と和室に無料宿泊できる。

ボランティア保険は必須。前もって地元で加入しておく必要がある。
●災害復興ボランティア参加準備(7)ボランティア活動保険に加入する
持ち物リストなどの詳細も遠野まごころネット公式サイトに記載されているので、それら参考に準備を行おう。
東京から遠野までは高速バスが便利!

遠野までのアクセスは、新幹線+釜石線もしくは高速バスが便利。
●JRを利用する場合(片道14,040円)
<ルート一例:約4時間>
07:56 東京駅発(JR新幹線はやて213号)
10:57 新花巻駅到着
11:12 新花巻駅発(JR釜石線)
12:06 遠野駅着
●高速バスを利用する場合(片道8,500円/往復15,300円)
<行き>
22:20 上野駅前バス停発(池袋・秋葉原からも乗車可)
06:00 遠野駅前バス停着
<帰り>
21:59 遠野駅前バス停発
05:44 上野駅前バス停着
高速バスはトイレ付の3列シートが毎日1便運行となっている。朝6時につけばその日の仕事の割振り(7時半から行われる)に間に合い、夜も、作業終えて夕方遠野の拠点に帰ってくれば、シャワー浴びて夕食も食べてからバスに乗り込むことができる。
週末だけの短期の人でも時間をフルに使えるのが嬉しい。
沿岸被災地でのいろいろなボランティア活動に参加できる
ボランティアにとって遠野が非常に魅力的なのは、ここを拠点にすることで、陸前高田・釜石・大槌など様々な場所で求められているボランティア活動に参加できることだ。
瓦礫撤去などの力仕事だけでなく、被災者のコミュニティづくりのためのカフェ運営や足湯サービス、仮設住宅への物資配布などもある。

到着したらまず受付。
ここで、遠野まごころネットのシステムなどの説明を受ける。

瓦礫撤去など以外の求人は、ここに貼ってあり、希望するものに名前を書き込むようになっている。中には、避難所などに届ける野菜の収穫を早朝に行うなんていうものも。

毎朝7時30分に、建物前で全体ミーティング。
倉敷市や神奈川県から団体で来ている人達も、それぞれの宿舎からここに集まる。
既にその日どの現場に行くか決まっている人以外は、ここで仕事を割り振られる。
「大槌町での瓦礫撤去30人」
など募集人数が読み上げられるので、手をあげるなどして志願。人数によっては希望場所に行けない場合もあるが、自分がいた時には、「全部埋まってしまって仕事がない」ということは全くなかった。
瓦礫撤去といっても、側溝の泥かき出しなどハードなものだけでなく、河川敷でのゴミ拾い的な作業など、体力に自信ない女性でも問題なくできるものもある。
実際、60代の方もかなり来ていて、70代の女性の方にもお会いした。その方は、足湯サービスや仮設住宅や避難所でのコミュニティづくりなど、無理なくできる、でもとっても大切な作業をされていた。

行先が決まったら、「大槌」「陸前高田」などと書かれたポールの前に並び、バスに乗り込む。ボランティア送迎用で無料だ。

そして、山を越えて沿岸部へ。
場所によるが、だいたい片道1時間半程度。
なので、現地には10時前に到着し、15時頃まで作業をして、16時半頃までには戻ってくるというのが一般的なスケジュールとなる。

夜は17時半から全体ミーティング。
その日の活動報告や、翌日の求人など、全体での情報共有を図る場になっている。
無料で宿泊場所を提供
特に1週間以上の長期でボランティア活動を考えている人にとって嬉しいのは、無料で宿泊できる施設を提供してくれている点。

男性は体育館。
ウレタンマットがたくさん用意されており、その上に各自持参した寝袋を敷いて寝る。
人数が多かったGWの時などは大変だったようだが、今はそれほど大勢ではなく、ぎつぎつというほどではないようだ。

女性は和室を使わせてもらえる。
ひとり1畳分のスペースが使え、同じく寝袋を敷いて寝る。
1畳というと狭く感じるかもしれないが、私が訪れた時期はそれほど人多くなかったので、畳1枚おきくらいでゆったり寝ることができた。
夏は暑いので、和室にもともとある座布団を何枚も並べ、その上に半分に折ったシーツを敷いて間にはさまる形で寝ている人もいた。寝袋をわざわざ用意しなくてもいい賢い方法かも。もちろんお盆明けからは急激に涼しくなるそうなので、風邪ひかないよう注意は必要。

ちなみにこちらは、体育館の一角をパーテーションで区切った女性の荷物置き場。
和室には荷物持ち込みNGなので、ここに置き、身支度や着替えなどもここで行う。

シャワーは仮設のものが外に4つ。

手前が着替えるスペースで、奥がシャワールーム。
広さもかなりあり、椅子や洗面器もあって、予想していたよりとっても快適に使うことができた。

ただ人数も多いので、時間はひとり15分以内。
入口のところにある予約表に名前を書いて予約を行う。

他に、毎日ではないが送迎付きで温泉に行くことも可能。
温泉+ご飯で、980円/1,470円というツアーが私がいた時にはあった。
食事の後に、遠野の方言で遠野物語を語ってくれる「語り部」も組み込まれていてとても楽しかった。作業の疲れも温泉で癒されるのでおススメだ。

冷蔵庫もある。
歩いてすぐのところに巨大なスーパーがあるので、お弁当を買ってきて翌日の朝ごはんにしている人が多かった。

電子レンジは2台。

給湯器も2つあり、コーヒーや紅茶などすぐ隣に置かれていて、自由に飲めるようになっていた。

時にはこんな頂き物も!!!
このジャガイモは本当に美味しかった。

瓦礫撤去作業の人は、安全長靴やヤッケなどかなり汚れるので、入口で洗って干す。

さらに洗濯機も4台(1台は脱水専用)。
中長期で来ている人は、帰ってくるとここでTシャツやズボンを洗濯。

洗濯物を干すため専用のテントも設置されていた。

廊下にも干す場所があり、女性は、女性専用荷物置き場内にタオルや下着など干していた。

充電もできるようになっている。
館内では無線LANが利用できるので、パソコンを持参している人も結構いた。
(夜は大勢が一斉に使うため、電波状況はちと厳しくなる)

夜、暇な時間があると、壁新聞「よりそう」のバックナンバーを読んだり、いろいろなボランティア活動の内容などをまとめた掲示物を見たり。
「タッピングタッチ」という、素人でも安全にできるマッサージのようなものの講習も行われている。私がいた時には東京から来ていた弁護士さんによる、被災者関連の法律に関する勉強会(家が流されローンだけが残り困っている人の破産手続きなど)もあり、参加させてもらった。

昼間一緒に作業した人達と、ビアガーデンに行ったり名物のジンギスカンを食べに行ったりも。
日本全国から集まったボランティアの人達と、いろいろな話で盛り上がるのもこういう場ならでは。普段の生活では絶対にお会いできない職種の方もいるし、海外から来られた方や、高校でたばかりという10代の子もいる。個人参加ゆえの不安感も強かったけど、お互いに話しかけ、自己紹介をし、わからないことは教え合ういい雰囲気ができあがっている。
何か月も滞在して活動を続けている人も、男女年齢問わず結構いた。本当にすごいことだと思う。

もちろん、せっかく遠野まで来たので観光も。
最終日や、途中で活動を一日休んで遠野観光をしている人もいた。
ずっと瓦礫撤去などの作業だけしていると、体力的にも厳しいし、精神的にも疲れてしまうこともある。
ただ遠野を拠点に活動することで、バス往復時間はかかってしまうものの、夜はのどかな風景を見ながら気持ちをスイッチすることもできる。
作業内容も場所も実にいろいろなので、例えば3日間の予定で来ている人なら、1日目と3日目に瓦礫撤去作業をし、間の1日は仮設住宅での足湯サービスにまわるなんてことも可能だ。
大部屋での雑魚寝にはなってしまうが、館内はなるべく快適に、ストレスなく滞在できるよう、本当にいろいろ工夫が凝らされ、トラブル防止のためのルールもしっかりしているので(22時から6時までは完全消灯など)、不満に感じることなどは全くなかった。
ボランティアツアーではない形で現地でボランティア参加したい人は、遠野まごころネット拠点とした活動もぜひ検討してほしい。
過去に参加した人による体験報告会も東京で開催されていて、参加してOB・OGの生の声をきくことで、不安解消も図れる。
また遠野まごころネットの公式サイトには、現地での活動内容がたくさんレポートされている。
「体力のない自分には無理」と思い込んでいる人も、これを読めばきっと、自分にもできることがいろいろ見つかるはずだ。
避難所から仮設住宅へと被災者の方々が移ってゆくこのタイミングで、新しいボランティアニーズがたくさんあがっていて、そしてマンパワーは圧倒的に足りていない。
参加することで自分自身得られることは非常に大きい。
「何かしたい」という思いを抱えている人は、ぜひ一度、遠野まごころネットの公式サイトを覗いてみてほしい。
●遠野まごころネット拠点にボランティア活動<2012年版>・・・2012年3月時点の情報です(浄化センター移転後)
「遠野まごころネット」でのボランティア活動について、詳細なレポートをありがとうございました。これから「遠野まごころネット」を拠点にボランティア活動を考えている方に大変役立つ内容ですね!特に女性の知りたい生活情報が満載で、迷っている志願者の背中を押してくれると思います。
「遠野まごころネット」のfacebookにてブログをシェアさせていただきましたので、よろしくお願いいたします。
見つけていただき、またFBページでのシェア、本当にありがとうございます。迷っている方もとっても多いと思うので、微力ですがこのレポート記事や、あと公式サイトにたくさん掲載されている活動レポートで、背中を押せるといいですね。10日から短期間でまた遠野入りする予定です。
ほぼ同じ日程で 私もまごころネットでボランティアに参加していました。
私は民宿に泊まっていたのですが ブログを見て次は寝袋持参で行こうと思いました!
詳細な報告ありがとうございました〜
ながさきさん、
コメントありがとうございます。
同じ日程だったのですね。曇天続きで暑すぎず、作業するにはいい天気でした。私は逆に、民宿泊にも興味あります♪
いつかどこかの現場で会えるといいですね。
今月末から二週間ほどまごころネットに参加予定の者です。写真が豊富で予備知識を得るのに大変助かりました、ありがとうございます。ボランティアお疲れさまでした。
8月3日から5日まで遠野まごころネットのボランティア活動に参加したこちらもアラフォー独身女です(笑)。
どこかですれちがっていたかもしれませんね。
参加する前は不安でいっぱいでしたが、思い切って参加してみるとまた行きたくなる所でした。
小槌川河川敷の清掃にも行きましたが、明日そこで精霊流しが行われるんですね。
なるべく早めに仕事を切り上げ、Ustream中継を見ながら現地に思いを馳せたいと思います。
堤さん、
そういっていただけると記事作成した甲斐があります。
コメントありがとうございます。2週間はかなりがっちり活動できますね!応援しております。
SHINAさん、
お、まさに入れ違い。3日は朝から夜20時過ぎまでずっと館内にいてうろうろしてましたので、絶対すれ違っていると思います。精霊流し、中継ちょい失敗してしまいましたが、本当にきれいでしんみりする風景でした。そして合同大祭は中身非常に濃く、大槌町の方もボランティアも、ともにとっても楽しいひと時を送りました。
今度、9月20日から、ボランティア活動に行きます。とても参考になりました。無理のないように頑張ります。
東京で仕事をしていましたが、震災の影響から5月に離職し、今は時間がタップリあります。
多少の募金はしたものの、やはりボランティアに行くのが一番役に立てるのでは…とは思ってはいるものの、ボランティア体験の全くない心配性を絵に描いた様な女独りにとって、色々不安が多く、3ヶ月以上もモヤモヤモヤモヤしておりました。
ですが、この内容を拝見し、少し前向きな気持ちになってきました。
とりあえず行ってみる!!
でも良いでしょうか???
資格も取り柄もない私ですが、少しは役に立てますか???
モヤモヤ考えている暇があるなら、とりあえず行ってみましょうか!?
と思ってきました。
ありがとうございます!!
さくらさん、
コメントわざわざありがとうございます。
おねこさん、
私もボランティアに行く前同じことを考えていて、不安も抱えていたのでお気持ちとってもわかります。「とりあえず」で全然いいと思います。特に遠野は、もし現場などでてみて、体きつくてやっぱり無理だと思ったら、次の日は休息日にしたり、別の種類の仕事選んだりということもできるので、無理せず自分ペースでできると思います。70代の女性にも会いましたが、その方も足湯やマッサージなどの講習を受けて(まごころネット内で朝方や夜にやってます)ボランティアに行っていました。
ぜひ「試しに」いってみてくださいね!
和田さん
ブログは意見しました。
私の職場で16日~18日までボランティアセンター経由で
ボランティアを考えている女性がいます。
できれば、資格を生かし幼稚園、保育園へのボランティアを希望ですが
その様な要請はあるのでしょうか?
教えて頂けると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
ふくさん、
私のほうではなんとも言えません。
現地でのボランティアニーズは、毎日どんどん変わってしまうので。
おそらく、ボランティアセンターでも遠野まごころネットでも、
個人の方からのボランティア内容の問い合わせには、対応してはいないと思うので、行ってみてみてから確認するしかないのが現状かもしれません(あとボランティアセンターなどのブログを見ていても結構情報のっていると思います)。
自分が滞在していた時には、幼稚園・保育園でではないかもしれませんが、子供と一緒に絵を描くなどする「お絵かき隊」というのがありました(遠野まごころネットで)。
わださん
これからボランティアに以降と考えている同じく女子です。
知りたかった情報がいろいろと網羅されていて、たいへん参考になりました。もう一点気になることがあるのですが、もし何かご存知でしたらアドバイスお願いします。
遠野まごころネットのボランティア持ちものリストを見ると、かなりの重装備です。ボランティアに行くのなら、行った先で怪我などをして周りの人に迷惑をかけないために必要な装備ということなのだと思いますが、一通り揃えるとなるとかなりの費用がかかりそうで、ボランティアに行くぞ!という気持ちがなえそうです。ボランティアに行った人たちの間で、可能な装備を融通し合う場などあればいいと思うのですが、そういうのは聞いたことがありますか?マスクなんかは融通し合えなくても、ゴーグルとか作業服とかは可能だと思うのです。。。
コメントありがとうございます。
装備については本当に同感です。安全長靴とかヘルメットとか、ボランティアに行くために買って一度しか使わず・・・という人もかなり多いと思うので、もったいないなあと。
ただ融通しあう場は、私は聞いたことがないです。知合い・同僚同士でというのはよくききますが。あと団体単位でのところだと、長靴・ヘルメットあたりは共有してるところもあるようです(自治体社協で募集して送り込んでいるところなど)。
実際には、作業着はたぶんわざわざ買ってる人は少なく、普段使ってるジャンバーや運動着などの人がほとんどです。ただヤッケ(ビニールのカッパみたいなもの)は新しく買っていると思います。上下で1000円ちょい。
長靴は底に金属が入ったものより、金属板のインソール(中敷き)を入れるタイプにしておいたほうが、あとあと便利な気がします。釘や金属片の踏み抜きの危険性などがない場所での作業だと、逆に重たくなってしまい大変なので。自分はもともと長靴持ってなかったので買いましたが、普通の長靴+インソールという人も、女性などで結構みかけました。
ヘルメットは今、必要ない現場のほうが多いような気もします。前は建物内作業が多かったのですが、そちらは一段落してると思うので。
遠野でもワークマンで追加購入も可能なので、必要かどうか微妙に感じるものは現地で買うのもありな気がします。実は現地で借りれた・・・というものもあるかもしれないので。
ゴーグルはそれほど高くなく(500円しないくらい)、あると個人的な防災グッズとしても役立つ時くるかもしれません(粉じん・ウイルスなど)。ヘルメット同様、今はもう必要ない現場がけっこうあると思いますが。
これから寒くなりますのでどうかお気をつけて。
私も震災で家を流し避難所が狭く車で寝泊まりし脚を痛めたため仮設住宅を待てず空き家を借り上げをしました。震災で仕事をなくし義援金もないです。仮設住宅には沢山の支援がありますが私達借り上げをした人々には何もありません。市に来た支援物資も仮設住宅にだけ配られ、それも問い合わせましたがありませんでした。
個人でアパート借り上げて暮らしていらっしゃる方に支援物資が届いていないという話よく聞きます。公平ではないですよね、それでは。
はじめまして?
遠野の体育館でwillcomの充電器の件で連絡下さった和田さまなのでしょうか?
もし、そうでしたら御連絡お待ちしておりますm(_ _)m
PHSにお電話して頂いても結構です※どの時間帯でも大丈夫です
ハマさん、
残念ながら私ではありません。
メールもしておきました。無事連絡つくといいですね。