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サントリー シングルモルト&ミステリー「謎2007」

写真ウィスキーの味の違いもわからない人間なんだけど(でも好き♪)、先日品川で開催されたイベント「シングルモルト歴代チャンピオン大会」に行ってきた。

●他の方のレポート

場所は品川インターシティ。
リンクシェアの大見本市ソニーのサイバーショットプレスリリースと、
ここ半年ちょいの間に何度か来ている場所だった。

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日本推理作家協会とのコラボレーションイベント「シングルモルト&ミステリー」。
毎年、日本を代表する推理作家がウイスキーづくりを競い「謎」として発売してきました。
今年はイベント10周年を記念して、歴代の「謎」ブレンダーが一堂に会して「シングルモルト歴代チャンピオン大会」を開催。(サントリー「謎」公式サイト

「謎」ボトル実物を見たのは、昨年、白州蒸留所のツアーに連れて行ってもらった時。

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謎?


その場では「???」だったのだが(お土産選びハイになってて)、
気になったので、帰宅してから調べてみたら、毎年1種類ずつ作られる、数量限定のシングルモルトウィスキーで、蒸留所とサントリーの直営オンラインショップでしか買えない、かなりレアな代物だった。



サントリーのお酒通販サイト【E-liquor】

やっぱ、買っておけばよかったなあとちょっと後悔したのを覚えている。

サントリーと日本推理作家協会とのコラボイベントで、複数のウィスキー好きミステリー作家が、用意されたさまざまな原酒を調合し(ヴァッティングというらしい)、自分で設定したテーマのイメージにあった、世界でたったひとつのオリジナルウィスキーを作るというもの。

その中で優勝した作家の作品が、その後「謎」として製品化され、数量限定で販売されるという面白い企画だ。


「文学賞をとるよりも・・・」


優勝してブレンダーに選ばれることのほうが価値がある・・・2000年に初代ブレンダーに選ばれた大沢在昌先生は、イベント冒頭でそんなことを楽しく語っていた(すごい面白い人でした)。

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会場に行くと、すでにたくさんのイベント参加者が列を作っていた。
ウィスキー好きの人もいるだろうし、ミステリー好きでトークショーを楽しみに来ている人もたくさんいそうだ。

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今年、日本推理作家協会は設立60周年。
・・・つうことは、戦後すぐ作られたってこと?

日本推理作家協会の公式サイトを見てみると、こんなことが書かれていた。

終戦後、江戸川乱歩は自分を訪ねてくる探偵小説関係者たちが増えたため、皆が一同に会する場を提供したいと考えた。探偵小説専門誌「宝石」の版元・岩谷書店が入っていた日本橋川口屋銃砲店の二階広間を借りて、第一回の会合が開かれたのは、一九四六(昭和二十一年)六月十五日のことであった。

へ~っ!!!

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同時に、この「シングルモルト&ミステリー」も今年10回目になるのだという。
それを記念して、歴代チャンピオンとなったミステリー作家が集い、大勢の一般参加者も招いてのイベントを開催することになった(これまでは山崎蒸留所開催だった)。

会場外のホワイエには、今回「謎」ブレンダーに挑戦する人気ミステリー作家の本コーナーが並ぶ。

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大沢在昌先生。

新宿鮫シリーズを中心に、何冊か読んでいる。
ハードボイルドを電車の中で読むのが好きなので。

宮部みゆきなどと一緒に事務所を設立していて、「作家の連携」という新しい動きが新聞や雑誌などで取り上げられていて、「どんな人なんだろう」と興味を持っていた。(ここに経緯が面白く書かれていた

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小池真理子先生。
よくテレビでも見るけど、すごくきれいな人でびっくり。

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石田衣良先生。
実は「いまさら聞けない」だった一人で、下の名前の読み方がわかっていなかった。アフィリさんに「いら」と教わってひとつ賢くなった。
小説は読んだことないんだけど、「池袋ウエストゲートパーク」を今度DVDで最初から見てみたいなあと。

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今野敏先生。
なにだったか忘れちゃったんだけど、キオスクで買って読んだ記憶あり。

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福井晴敏先生。
自分が白州で見た「謎2006」は、福井先生がブレンダーを務めたもので、テーマは「亡国のイージス」にちなんだ「イージス」だった。真面目な顔で、やはりここは宣伝のため・・・売れるように・・・的な発言とかするのがすごく面白かった。

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桐野夏生先生。
「OUT」は面白かった!
また読みたくなってきた。あとで本屋さん行っちゃおうかな。それとも映画で見てみるか・・・。

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馳星周先生。
「不夜城」など暗黒街もの(?)の多い作家。顔を見たの初めてだったんだけど、金髪の格好いい系でびっくり。

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北方謙三先生。
ハードボイルド小説を、昔ちょこちょこつまみ読みしてた。
北方先生は過去優勝したことはなく、逢坂先生とともに「万年優勝逃し」の大御所として登場したらしいのだが、「俺は俺のウィスキーを作るんだ。これを選ぶかどうかは、俺を選ぶかどうかの問題」など、会場をどっとわかせる発言を繰り出した。

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逢坂剛先生。
「カディスの赤い星」を、本で読んだのか、テレビで見て読んだ気になっているのか忘れてしまった。いや、読もうと思ってそれきりな可能性も(←買って満足するタイプ)。北方先生同様、「万年・・・」で突っ込まれ役になっていた。

ちなみに。

自分が好きなのは、高村薫だったりする。
何で好きなのかよくわからないんだけど。

あとこの間なくなってしまった藤原伊織「テロリストのパラソル」も好きだった。
もう新しい作品はでてこないのか・・・と思うと寂しい。

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会場は広く、舞台には白い布がかけられたテーブルが並び、それぞれのテーブルの上には、琥珀色の原酒が入った細長いボトルが10本ずつ並んでいた。

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入っている原酒の量が違うのは、すでにこのイベントの前に、同じ場所で、ブレンディング作業が行われていたためのようだ。トークショーの間に、そのブレンディングの作業風景を収録したものが映し出されていた。

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そして、大沢在昌先生が進行役というかリーダー的な存在になってのトークショーが始まった。ここはメディア関係者以外、撮影禁止ということだったんだけど、そのトークショーが面白いのなんのって!!!

結構飽きちゃうんじゃないかなと思っていたのにそんなことはなく、「小説を書いている人たちって、トークもこんなに面白いものなのか」とびっくり。誰がというのではなく、なんか全員ただものじゃなく(そりゃそうだけど)、面白かった。

それぞれの近況報告からはじまって、どういうテーマでどんなウィスキーを目指してヴァッティングしたのかというプレゼンテーション。原酒の個性にもふれながら、華やかとかフルーティーとか、いろいろウィスキーの味や香りの形容詞が飛び出す。

自分なんか飲んだら、うーん、こっちのほうが辛いとか、そんなボキャブラリしかでてこなそうなんだけど。

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休憩時間30分は、お楽しみ試飲タイム♪

ウィスキー飲むのは久しぶり。
あ、嘘だ。ここ一か月、大ボトルがぶ飲み状態だったんだ。

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(不思議だなあウィスキーって蓋閉めておいても蒸発早いんだろうか・・・この間見た時は半分以上入っていたんだが)

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普段飲まないやつということで、ボウモア。
薬っぽい臭いの(ああ、ボキャ貧!)。

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それと、やはりお約束ということで山崎12年。

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おいしい~♪ノープルな味だ。
角瓶を飲んだ時に、その落差に「・・・」になっちゃいそうで怖いけど。
(角瓶は角瓶でおいしいんですが)

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「チャンピオン予想受付カウンター」も設置されていた。

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入場受付時に3つのチケットをもらっていた。
ひとつは座席、ひとつはお土産、もう一枚がチャンピオン予想引き換え券。

どういう仕組みになっているんだろうと思ったらこんな風になっていた。

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9人の先生の名前が書かれた色紙があり、前半のトークショーを受けて「この人がきっとチャンピオン」という人の名前が書かれた紙と「引き換え券」を引き換える。

その後、予想した先生がチャンピオンになると、帰りの場所で、記念品とさらに引き換えられるという仕組みだ。

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私は「ユニコーン」テーマの福井先生に一票。

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アフィリさん、TUNKAさん、ムーさん、ヒカルさんなどと盛り上がりつつ、休憩時間を過ごした。

「ねえねえ、自分たちもミニブレンディング大会やらない?」
「いいかも!ちゃんと同じように審査もやって本格的に」
「いい!やりたい!」

原酒は、以前確かサントリーの直販サイトで「ブレンダーセット」みたいなのを販売していた。日比谷バーでも原酒セットをだしてくれるところがあったので、なんかそんなのを使ってやれそうだ。

で、同じくテーマを決めて作って、
みんなで誰が誰のかわからないようにして全員で試飲して、票を投じあい、ベストなんちゃってブレンだーを決める。

楽しそうだ~。
実現させたいなあ。

おねだりボーイズのモダシンさんに、「サントリーさんにおねだりしてくださいよ~」とか頼んでみたり。

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飲んだ飲んだ。
タダ酒は、いつも以上においしいもの♪

そして後半の部は、その場で審査会。

各先生が作ったウィスキーを加水でアルコール度数20%にして、それをサントリーのチーフブレンダー輿水氏や藤井氏などと9人の先生が審査員としてすべて賞味し、票を投じるというもの。

そのあたりの経緯は、下記記事で詳しくレポートされている。

ミズタマのチチ: ピヨピヨ:人気推理作家の作る謎の味わいは? サントリー、シングルモルト&ミステリーチャンピオン大会。

薄めてしまうと、自分の作ったものがどれだったのかもわかりにくくなるのだとか。
首をかしげながら、真剣な表情でテイスティングをしていた。

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(写真はイベント関係者の方より提供されたもの/一般参加者撮影NGだったので)

そして、再び「審査会の感想」などのトークをはさんで結果発表。
オリジナルシングルモルトウイスキー謎2007」のブレンダーは、大沢在昌先生に決まった。

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2時間ちょいのイベントは終了し、その後、メディアの方向けの記念撮影会。
一般参加者はほとんど帰って行ったが、なぜか自分含むブロガー集団は、メディアの後ろをちょろちょろ。

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(写真はイベント関係者の方より提供されたもの)

MSN毎日インタラクティブ:ウイスキー:大沢在昌さんのブレンドが「謎2007」に

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樽には全員のサイン。
このまわりを囲んでの記念撮影が行われた。
(自分も遠くから撮っちゃいましたが、掲載は控えておきます)

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これが、大沢先生直筆サイン入りの「謎2007」原本(?)。
すでに昨日から予約が始まっている。




オリジナルシングルモルトウイスキー謎2007
価格:税込5,250円
容量:600ml
度数:43度

※ただいま予約受付中。10月23日発売。お届けは10月25日頃になる予定です。

私ももちろん予約しちゃいました♪
半年後、どこで何して生息しているのか、かなり不明になってきているんだけど・・・。

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お土産は山崎蒸留所で売っている、連番入りの限定シングルモルト。
山崎蒸留所を訪れた時には、必ずお土産として買っている。
(誰かにあげる前に、自分で飲んじゃうことが多いんだけど・・・)

山崎蒸留所見学レポート(4)超プレミアもの贅沢飲み比べ


原料は同じ麦なのに、
味や香りが異なる、非常に多種類の個性豊かな原酒ができること。

それがウィスキーの魅力だと、輿水ブレンダーが語っていた。

さらにそうしたバリエーションいっぱいの原酒の微妙な配合の差で、まったく違うウィスキーを作り上げてゆく。

いやー、ウィスキーってやっぱり面白い。
あらためてそう思った2時間だった。





オリジナルシングルモルトウイスキー謎2007
価格:税込5,250円

好奇心を刺激するイベント参加レポート / 山崎蒸留所

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