白州蒸留所(7)年代物のバーカウンター
おいしいウィスキーとおつまみと、こだわりランチでまったりしたところで、午後の見学コースへ。ここはウィスキー博物館。
ウィスキーの歴史中心に、3階まで展示が並んでいる。
公式サイトによると「アメリカの悪名高き禁酒法時代を紹介した展示」なんてのもあったようだが、ちょい時間も押していたので、やや駆け足気味に各フロアーをまわり、最上階へ。
ここからは、白州蒸留所を囲む山々がぐるりと見渡せる。
山な人が、指差しながら「あの山が○○で、昨年・・・」と解説してくれる。
そういえば、おととしのクリスマスは、しらびそ小屋でリスの写真を撮りまくっていた。「冬の装備が必要」と言われ、すごい着こんで行ったのに、雪が全くなく、「これじゃ、秋山ハイキングだなあ・・・ははは」と笑った一日目。翌朝目が覚めたら、雪が斜め45度くらいの角度で降っていて、見渡す限りの白銀世界。目が点になった記憶がある。
また山歩きしてみたいな。
そしてここが「うさぎバー」。
私はちゃんと予習をしないで訪れてしまったので、ちょっともったいないことをした。
遅ればせながら「うさぎバー」の歴史とは?ということで、Googleで検索してみると・・・。
びっくり。
検索結果の2、3行目はサハラさん、4行目は店員佐藤さん・・・と、同行者のレポートブログが並ぶ。
ここのサイトに、由来が書かれた額の写真が載っている。
それによると、バー「うさぎ」は銀座8丁目にあった老舗バーで、昭和30年にオープンし、文壇など各界の名士が集ってカウンターでグラスを傾けた場所なのだとか。平成12年に閉店となった後、そんなカウンターを譲り受け、白州蒸留所内に設置したということのようだ(BAR「白州」)。
きっと多くの人に惜しまれての閉店だったんだろうなあ。
開高健なども通っていたそうだ。
スタッフの女性が、説明をしてくれる。
完全に忘れてしまったけど、この席は誰々が必ず来ると座っていた場所・・・など。
すりガラスに、なんともかわいいうさぎの絵。
ここでもまたウィスキーをいただく。
バーなんて、昔、年上おじさまに連れられて行ったくらいなんだけど(で、「お酒の名前、全然わからないんです~」とか困った顔をしながら、普段飲めない高いボトルを指差す・・・と)、居心地のいいなじみのお店とか見つけられたら、すごくいいだろうなあ、と思っちゃう。
男の人っていいなあ、と。
自分もカウンターに座らせてもらいました。
椅子が結構高くてびっくり。おへそのちょい上くらいにカウンターがくる感じか。
長い間使い込まれ、磨かれてきた味わいがあるカウンター。
グラスを片手に、何を見るでもなく、このカウンターに視線を落とす。きっとそんな客もたくさんいたんだろう。ここを訪れて、懐かしみながらウィスキーを注文したりする人もいるのだろうか。
白州と北杜をいただきました。
このカウンターでも、白州蒸留所の海野氏から本当にたくさんのウィスキー作りにまつわる話をお伺いした。
「ウイスキーの話をしだしたら止まらないというか、すんごい情熱を注ぎ込んでらっしゃる方でした」と店員佐藤さんも書かれているけど、本当にまさに
情熱
がひしひしと伝わってくる人。
こういう人達が、代々の原酒を受け継ぎながら、長い長い時間をかけて造っているんだなあと思うと、ウィスキー、1滴たりとも粗末に飲んではいけないと、強く思ったりする。
これは白州18年。
滅多に飲めない長期熟成のシングルモルトウィスキー。
オーディオも撮影したんだけど、
時間が経ってしまって、なんで撮ったのか忘れてしまった。何かストーリーがあったような気がするんだけど・・・。
白州蒸留所(1)森の香りに囲まれて
白州蒸留所(2)森に育まれるもの
白州蒸留所(3)蒸留釜ってちょっとセクシー?
白州蒸留所(4)炎の中で再生する樽
白州蒸留所(5)ウィスキーの眠り
白州蒸留所(6)ウィスキーに合うおつまみ
白州蒸留所(7)年代物のバーカウンター
白州蒸留所(8)お土産選びは楽しい♪