大型バイクも多数上陸!東海汽船主催「神津島バイクツアー」に参加(後編)
神津島バイクツアー。
2日目はランチまで自由時間。
ある人は島の中央部の山岳エリアのツーリングに、ある人は釣りに、パワースポット巡りに向かった人もいた。
私ともう一台スーパーカブで参加した女性ライダーHさんは一緒に島南部の灯台に向かうことにした。Hさんは昨年開催された東海汽船主催の伊豆大島ツーリング企画で知り合い、それ以来Facebookで交流させてもらっている方だ。
高台にたつ白い灯台。
さらにそこから、前の晩に観光協会の人におススメされた「千両池」に向かった。
ここは入り口がちょっとわかりにくく、少々迷った。
舗装道路からずっと階段で下り、最後は岩場に作られた階段を下りてくるというもの。なかなかの急斜面だ。
地図で見るとわかるが、細長い入り江になっている場所だ。
降りている途中で突如なぜか人生2度目のホットフラッシュが起きてしまい、大量の発汗にくらくらと眩暈までしてしまい正直ちょっとやばかったのだが、なんとか足を滑らせることもなく無事海面近くまで降り立つことができた。
海の色が本当にきれい。
水着持参していたら、間違いなくここでシュノーケリングしたいところだった。
なお、下りもハードだったが上りもなかなかハード。
間違ってもサンダルでは来ないように。
あたりにはびっしりと自生する明日葉。
これは山の神・冷風穴というスポット。
登山道に向かう途中にあり、なぜだか冷たい風が吹き出してくる場所だ。
道路脇の斜面にぽっかりあいた小さな洞穴だが、顔を突っ込んでみると確かに冷たい。温度計によると10度ほど。地下水が流れているのだろうか。
クロスカブとクリーム色が美しいHさんのスーパーカブ。
この2台だと、山の中の細い道でちょっと迷ってもさっくりUターンできるし、どこにでも簡単に停車することができる。離島でのんびり走るならやっぱりこのくらいが快適だなと思った。
天上山に向かったHさんと別れ、自分はふたたびメイン集落に。
先ほどのホットフラッシュが強烈すぎ、「もしや風邪ひいた?」と心配になったためだ。
ただすぐに治ってしまい元気になったので、郷土資料館に。
ここが非常に面白かった!
島の地形に自然、古代からの伊豆七島の他の島々そして本土との交流の歴史、文化などなど、凝った展示がぎっしり詰め込まれている。
集落は坂が多く、細い道から家々の屋根越しに海が見える。
離島ならではののどかな風景だ。
メイン集落には大きな漁港。
市場もここにある。
そこから再び、1日目にも通った海沿いの道を走り北上。
目的地はここ、赤崎遊歩道だ。
●2017年 赤崎遊歩道へ行く前に!見どころをチェック - トリップアドバイザー
入り江で海水浴場にもなっており、トリップアドバイザーに寄せられたコメントによると夏はライフガードもいるそう。
魚もたくさん見れるとのこと。
さらに先に行くと、木で作られた遊歩道に橋が岩場に沿って四方八方に伸びている。
よく見ると、階段が途中で途切れているのがわかるだろうか。
ここ何かと言うと・・・
そう、飛び込み台だ。
なかなか海で飛び込みができるところはない。
高さもいろいろあり、ちょっと足がすくむようなところもあるが、子供にとってきっと貴重な体験になるだろう。
南向きに広いテラスがある巨大ホテル。
これ、実は廃業して今はもう使われていないホテル。
・・・というか、このブログ記事によると「一度もホテルとして営業することはなく」廃棄されてしまった可哀そうな建物のようだ。
もったいない!
そんな感じで、後半はひとりのんびり島ツーリングし、12時集合となっていた「よっちゃーれセンター」2階レストランでランチ。
私はお刺身定食。
切り方間違えたんじゃないか!?くらいの厚切り。
金目鯛一匹丸ごと食べられる煮魚定食も人気。
前日のメニュー選択時、刺身か漬け丼か煮魚か皆が悩む中、あえての豚生姜焼き定食を選んだ竹内氏。これも非常に美味しかったようだ。
本人の表情から推察するに。
神津島で唯一の信号がある交差点の脇にはお土産屋さんもある。
店頭にはカラフルなギョサンずらり。
一押しはやはり島特産の麦焼酎「盛若」。
お土産に一本購入した。
無料で持ち帰れる特別編集のるるぶ「東京の島々」も。
そしてなぜかこんな場所に「西多摩」も。
冷蔵庫にはくさやもあった。
海産物を購入するなら「よっちゃーれセンター」1階が充実している。
漁協直営なのだから当然だが。
おススメはこれ。
丸金商店のイカの塩辛だ。
幻の赤イカを使い、島唐辛子で辛味をだしている。
10年以上前になると思うが、知人経由でモニター試食させてもらったことがあり、その時以来はまってしまい、竹芝桟橋の伊豆七島特産品ショップに行くとよく買っている。ご飯をお替りして食べたくなる味で、日本酒にもよく合う。
こちらは観光協会の前の販売スペース。
金目鯛と明日葉を使った「島スープ」も人気とのこと。
東京島めぐりパスポートはここで入手可能だ。
昨年小笠原諸島を訪れた時にこれに気付いていればなあ・・・。
そして濃密な時はあっという間に終わり、遂に神津島を離れる時間に。
桟橋でフェリーを待つ間、竹内さんに撮ってもらった1枚。
もこもこしているのは着ぶくれとプロテクターのせいです(たぶん)。
竹内さんの愛車とツーショット。
そして乗船。
島でお世話になった浜川村長、そして観光協会の方々が見送ってくれた。
神津島はまた何度でも来たい島だ。
崩れやすい地質の島ということがよく見てとれる風景。これでは道路も作れない。
茶色い岩肌が剥き出しになっているところが多く、なかなか荒々しくダイナミックな風景だ。
行きには操舵室を見学させてもらったのだが、帰途は1等室に入れてもらうことができた。東海汽船主催ツアーならではの特典。
ツインルームになっていて、タオル?毛布?で鳥などのアート作品が作られている。
これができる人は非常に少ないのだとか。
クジャク(たぶん)。
部屋の外はプライベートデッキになっている。
ゴザも用意されていた。
この時は自分たち以外は釣り客がぱらぱらと乗っているくらいだったが、オンシーズンの夏には子連れ家族や若い人たちで大賑わいなのだろう。
そういえば自分が大学生の頃は、神津島や新島は大学生が夏休みに大挙して押し寄せ、ビーチで踊り飲み、そしてナンパする、そんな人気スポットだった。
「フェリーあぜりあ」は2014年末に就航したばかりなので、船内はまだぴかぴか。
こちらは2等船室。
缶ビールの自動販売機も。
この後もバイクで走るのでなければ、島々を眺めながらぷしゅっと行きたいところだった。船のデッキで海風にあたりながら飲むビールって美味しいんだよね。
神津島を13:50に出港し、下田到着は16:30。
下田港を出た船は、土曜日は神津島に一番最初に到着し、日曜日は逆回りで一番最後に出発するので、土日の1泊2日でも島に24時間以上滞在し、たっぷり遊ぶことができる。
大型バイクでも行ける貴重な離島だ。
離島をバイクで回るのはとっても楽しい。
島の隅々まで自由に走っていくことができるし、島によってはオフロードも楽しめる。好きな風景や入り江を見つけたらすぐ停めてまったりすることも。
島で原付レンタルという方法もあるが、やはり自分のバイクが一番だ。
キャンプ場もたくさんあるので、どこか拠点を作って数日のんびり、シュノーケリング・ダイビングしたり、釣りしたり、山登ったりなんて過ごし方をするのもよさそげ。
来年以降また、式根島や新島、八丈島など他の島にもバイクで渡ってみたい。