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第一回100km歩け歩け大会 in 川湯温泉郷(1)

写真第一回100km歩け歩け大会 in 川湯温泉郷」に参加。昨日早朝にゴールした。テーマは「感謝、感激、感動!」・・・実際に体験する前は、今ひとつぴんときていなかったテーマだったんだけど、実際終わってみると、本当にそのとおりだったなあと。感謝、感激。そして感動。

正直それは、長距離を歩いたという感動とかいうよりは、やはり「人」。
もちろん自分自身の達成感というのもあるんだけど、それ以上に参加している他の人達に対して、感謝し、感激し、そして感動した24時間だった。

第一回100km歩け歩け大会 in 川湯温泉郷(1)
第一回100km歩け歩け大会 in 川湯温泉郷(2)
第一回100km歩け歩け大会 in 川湯温泉郷(3)
第一回100km歩け歩け大会 in 川湯温泉郷(4)


歩く人と同じくらいの数の「サポート」する人。

しかも大阪とか遠方からも「サポート役」としてやってきている。40kmを越えたあたりから次第にボロボロになって笑顔も消えてゆく参加者を、コースの到るところで見守り、明るく暖かい声をかけ、チェックポイントでマッサージをし、献身的に手当てをし続ける。歩き参加者は、そんな人達に支えられ、「ここまで応援されてリタイアしちゃいけない」と奮起し、ゴールに向かう。どう考えてもゴールまでたどり着けなそうなほどに痛みきった参加者がチェックポイントにたどり着くたびに、「よく頑張った!」「あと少し!頑張って!」と励まし続けたサポートの方々の目に感動と涙が浮かんで、男泣きする参加者の姿も。

数年分の感動シーンを見てしまった気分。

人って、すごいなあと。
限界超えて頑張る人、そんな人のために自分にできる全てのことをしてあげたいという思いで、同じく限界超えて動く人達、本当に素敵だなあと。

・・・というあたりの本質部分、レポートで表現するのがちょっと難しそうだったので、冒頭でいっきに書いてしまい、このあとは、どっちかゆうと、コースの風景を中心に、フォトレポート形式で書いていきたい。

写真

25日朝7時ちょっとすぎ。
川湯ふるさと館前をスタート。

開会式では、コースの説明などが行われた。100kmハイクなんだけど、コースのアップダウンが結構きつく、本当に100kmにしてしまうとリタイア続出ということで、80kmになったとのこと(結構シャレにならないきつさのコースはこちら)。実際には100kmに相当するほどのものなんだとか(個人的にも、あの高低差700mアップダウンの80kmは平地100km以上に絶対相当すると思った・・・)。

グループ毎に輪になって気合をいれる。
(自分はあんま知り合いもいない中だったので、適当なところで)

さあ、ここに戻ってくる時、自分はどんな状態になっているのかな?

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路面を見るとわかるように、出発直前まで雨が降っていた。
空は曇天。うーん、どうなるんだろう・・・。

参加仲間など5~6人くらいで固まって歩いている人が多かったが、自分は夜間以外はほとんど一人ウォーキングだった。あんま知り合いがいなかったのと、実は結構人見知りで、初めての人と10分以上話ができなかったりするもんで・・・。(でも新潟から来てて初日に知り合った方や「先生」とはいろいろお話をさせてもらって、すごく嬉しかった)

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早くも栄養補給。

このあたりは、昨年100kmハイクに参加したT村Kさんのコメントアドバイスにしたがって、「とにかくスタミナ切れしないよう、栄養&水分補給を意識的に行う」を心がけたもの。「ダブルステッキ体制」とともに、自分が最後まで無故障で歩けた大きな要因だと思う。

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3kmほど歩くと、砂利道に。
ただ、そんなにでこぼこした砂利ではないので、アスファルトよりも歩きやすかった。この後30km弱は砂利道だった。

(ただこの道を見ると、新月の中の夜間歩行がどんな暗闇の中で行われたのか、農村部出身の人なら想像つくだろう・・・)

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突如、道の途中にゲートが見えてくる。
開会式の時に、面白くコース説明をしてくれた藤さんが、ゲートをくぐると、そこからは鳥や動物の世界に踏み込むことになるというようなことを言っていた気がする。確かにそういえば、観光用散策マップなどを見ても、このあたりの道は載っていない。

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林道のようなところを少し行くと、突如水平線が見えた。
屈斜路湖だ!

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道はこんな感じ。
鳥の声が響き渡り、風心地よく、雨上がりの土や草の香りがくらくらするほど。

100kmハイクなんてことを忘れてしまうほどに、快適な散策。
前後のグループのメンバーの顔も、自分同様、ハイキング気分ですごく楽しそう。

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釣り客もいた。
胸まで水につかって・・・一体何時間あの体制で釣りをしてるんだろう?不思議だ。

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グループでいろいろな人と話をしながら歩くのも楽しいと思うけど、ブロガーな自分は、一人黙々と歩きながら、時に足を止め、カメラ片手に風景を次々切り取ってゆくのも楽しい。

これは「路肩弱し」の看板。

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本当に弱いらしく、「土砂崩れ注意」の看板が崩れかかっていた。
白樺などの木も、完全に斜めっている・・・(写真はまっすぐ撮ってます)。

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そして最初の水分補給。
都内を歩いた時の感覚だと、10km毎に350mlペットボトル一本というのがちょうどよかった感じだ(まあ今回は割と涼しかったので、同条件ではないと思いつつ)

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そして最初のチェックポイントに到着!
サポートの方々が本当に暖かく迎えてくれて、自然とにこにこ顔に。

ちなみに写真は設置されていた簡易トイレ。

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この何とも格好いいスタイルで歩いていらっしゃるのは日本経営道協会代表の市川覺峯先生。

自分が今回すごくついていたなあと思うのは、最初の30kmくらいまでの砂利道で、何度か先生と一緒に歩かせてもらい、自分の気持ちをポジティブに切り替えることですべてを変えられるということ(うーん、自分が書くとなんか平ったいぞ・・・)などを教えていただいたこと。

さらにその後も、日中何度かご一緒させてもらった上、夜間は「安全上複数人で一緒に歩くこと」となった時に、組ませていただき、そのまま最後まで貴重なお話をたくさん伺いながらゴールまで歩かせていただいたこと。

主催の加藤さんにも「和田さん、それは本当にいい体験だったはずだよ」と朝方言われたけど、本当にそのとおりだと思った。

市川先生、本当にありがとうございました!
感謝しています!

先生のお写真たくさん撮らせていただいたので、あとでCD-ROMに入れてお送りいたします!

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そして一人になるとすぐに栄養補給。
これはミックスナッツに胡桃を少し多めに加えたものを、60gずつくらい小分けにしたやつ。ナッツ好きというのもあるけど、なかなかいいエネルギーになる気がする(普段は摂取カロリーが多くなりすぎるので控えている)。

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花もきれい。
北海道の初夏は最高だと聞いていたけど、実際にこうして緑いっぱいの中を歩いていて、それを実感する。冬が長い土地なだけに、春から初夏にかけての木や草花の輝き、勢いを感じた。

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そしてチェックポイントでもらった水分補給。
一緒に持っているのが、ステッキだ。北海道に出発するちょっと前に、新宿歌舞伎町のハイジアで2本購入した。

トレーニングということで、都内20km以上を4回歩いた。
そのうち2回、膝にきた。

山手線一周では、そこで無理したと思われるのがちょっと何だったのであまりブログには書かなかったけど、実は歩き始めてすぐ、膝の痛みを感じるようになり、池袋過ぎたあたりからは、足を下ろすたびに左膝に電流が走り、階段は手すりにしがみつきながら、右足だけで降りる状態になっていた。ただ何と言うか、たった一人だし、山手線はずっと走っているし、どこでもいつでもリタイアできてしまう状況ゆえ、意地でもリタイアできないという気持ちに支えられて東京駅にゴールした。

その時の記憶から、「膝をかばうこと」が本番では最優先事項となった。
多分そういう歩き方をしている人は少なかったと思うけど、最初から最後まで、両ステッキ使いで、一足踏み込む毎にステッキを地面につきながら、ほとんど「四足状態」で歩いた。

おかげで、手のひらにまでマメができたけど、膝は最後まで全く無傷だった。

写真

写真だとわかりにくいんだけど、既にこのあたりで何度もアップダウン。
屈斜路湖の水面すれすれのところにいたと思ったら、いつの間にか、水面をかなり高いところから見下ろすような場所まであがっていたりして、「湖沿いだからきっとアップダウンがない」と思い込んでいた自分の勘違いぶりを深く痛感。

そしてさすが北海道!

クマには遭遇しなかったものの、

写真

普通に鹿の骨が散らばっていた。

「やっぱクマがでるんだぁ」
「クマって、鹿食べるの?」
「クマ以外に鹿を食べる動物がいたらそっちのほうが怖くない?」

なんて近くのグループが話しているのが聞こえる。
クマが鹿を食べるのかどうか知らないけど、少なくとも人間は鹿を食べる動物だ。

場所的には、自動車の犠牲かもしれない。

写真

そして30km地点。
もともと30kmコースというのも用意されていたので、多分ここまで参加という人はいなかった気がするけど、ゴールが設置されていた。

写真

このあたりから、太ももなどが痛みを感じる人もでてくる。
サポートの方々が「マッサージしましょうか?」と声をかけてくれ、ウレタンマットの上で太ももを揉んでもらう人の姿が見られた。自分は他人にマッサージされるのが苦手なもので(気をつけないと美容院の肩マッサージですら、首がまわらなくなる)、ひとりでストレッチをして、あまりチェックポイントには長居せずに出発した。

写真

ところで、なんとも驚きなのが、北海道のふきの葉っぱの大きさ。
きっとコロポックルとかが「傘」みたいに持っているのもこれだよね。

写真

大きさがわかるかな?と思い、手を添えて写真を撮ってみたのだが、今ひとつ。そこでこんなものを乗っけてみた。

写真

なんだかわかる?

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チェックポイントでもらったおにぎり。
これを乗せても大丈夫なほど、茎もしっかり太い。

写真

30kmチェックポイントから40kmチェックポイントの間で、国道にでた。
ずっと砂利道だったので、「こういう道もいいなあ」と思ったのだが、この後が非常に、ひじょ~っに長く、魔の国道になることを、この時点では気付いていない。

写真

たまに看板があるので、何だろうと思って通り過ぎてから振り返って見てみると、車の運転手に向けて設置された看板。対向して走ってくる車が歩き参加者に気をつけてくれるよう、ところどころに立てられたものだ。第一回ということで打ち合わせを何ヶ月も重ねてきた主催者側の綿密な準備作業、舞台裏の苦労の一端が見える一瞬だ。

この国道までが、自分にとっては「快適でただただ楽しかった第一ステージ」。

ここから次第に、余裕がなくなってゆく中、それでも北海道の大自然と、そこを歩く小さな自分に少し酔い、ぎこちなくも「気持ちをポジティブに切り替え続けて歩くことを楽しむ」第二ステージに突入してゆく。


>続く


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