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[夏読書] ブロガー必見!

写真この本の帯にはこう書かれている。

究極のアクセスアップ術は、文章デザインだ!(中略)SEMやSEOもいいけれど、本当にユーザを導いて引きつけるのは、正しい文章表現による言葉のチカラなのです。

伝わるWeb文章デザイン100の鉄則
この本、買った!

 
まあ、100も鉄則があればそのうちいくつかは役に立つことも書かれているだろう。
「おいおい、そりゃ違うんじゃないの?」ってケチつけてみたくなることもあるだろうが、ほーほーと勉強になることもあるだろう。1,800円は安い本じゃないけど、きっと元はとれるはず。

なあんて考えで買ったけど、読んでびっくり。
元がとれるどころじゃあない。
これは実に勉強になる。
はっきりいって、ケチのつけようがない。
文章表現の本だけあって、無駄や間延びしたところもなく、読者の期待を十二分に満たしてくれるものだ。

内容は多岐にわたっている。
読みやすい、そして読みたいと思わせる文章表現などの他、ページ内にどうコンテンツを配置すべきかといったサイトのレイアウト、「ら抜き表現」や著作権、引用のマナーなど知っておくべき知識、さらにメールマガジンに関する基礎知識まで。

それぞれ見開き2ページで完結した内容となっている。100もあるからといってひとつひとつを適当に軽く流して書いたりは決してしていないところがいい。(うーん、やっぱ自分の素人本とは違うよなぁ・・・)

例えば、「著作権に気をつける」のところ。
どういうものが著作権法の対象となるのか、どんな点に気をつければいいのかが、わかりやすく丁寧に書かれている。でもそれだけで終わらない。「ウェブの著作権の新スタイル『クリエイティブ・コモンズ』」という囲みコラムも同じページに掲載されている。クリエイティブ・コモンズ同様の取組みとして、文化庁の自由利用マークのことまで触れている。

まず自分の場合、著作権を侵害してはいけないことは当然知っていても、どのあたりまでが具体的に対象になるものかを、まとまった簡潔な文章で読むのは初めてで、勉強になった。
次にクリエイティブ・コモンズという言葉と何となくの意味は知っていたが、それが2002年4月にアメリカで設立されたことや、どういう取組みなのかコンセプトをきちんと学んだのは初めて。さらに「自由利用マーク」なんてのに至っては、恥ずかしながら初耳だ。

・・・という具合に、一粒で三度もおいしい密度の濃い情報がぎっしり詰まっている。

一般のサイト以上に、ブログは「文章力」が命だ。
文章力を磨く、いい訓練場にもなる。
自分の欠点や癖にも気づかせてくれるこの本、見かけたら立ち読みしてみよう。
多分、立ち読みだけでは満足できなくなり、リファレンスとしてパソコンの横に立てておきたくなるはずだ。



伝わるWeb文章デザイン100の鉄則
益子 貴寛

発売日 2004/07
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