書籍「いちばんやさしい 新しいSEOの教本」
インプレスジャパンから先月出版されたばかりの「いちばんやさしい 新しいSEOの教本」を献本いただきました。「いちばんやさしい何ちゃらの教本」はシリーズになっているようで、WordPress教本も出ています。
いちばんやさしい新しいSEOの教本 人気講師が教える検索に強いサイトの作り方(1,659円)
ちなみに今日現在Amazonの「コンピュータ・IT」カテゴリのランキングを見ると、この本が1番目です。そして2番目もこの本です。
・・・って、ええっ???
と思ってよく見たら、2位はKindle版でした。
そっか電子書籍も同時出版するとこういうことがあるのか!
いちばんやさしい新しいSEOの教本 人気講師が教える検索に強いサイトの作り方(1,333円)
この本、サイト運営している人なら
「買い」
です。
自分は1998年から個人でサイト運営を始め早16年。
しょぼいサイトばかりですが、一応運営サイトからのアフィリエイト&Google AdSense広告収入で生活しており、SEO知識ゼロというわけでもない人間(詳しいわけでは全くない)です。
なので、基礎からじっくりという教科書的な本は正直物足りなく感じる部分も多いかな、まあでもいくつかでも役立つ情報あればラッキーくらいで読み始めたのですが、期待以上にこの本、役立ちます。
サイト運営していてSEOの基本を理解している人なら、とてもベーシックな内容なことが目次からわかるでしょう。ところがベーシックなんだけど、はっとさせられまくる。
やはりプロというのは違うのだなと。
自分の中にはなかった留意ポイント・考え方・視点などが至る所にあって勉強になるのです。
あまりSEO気にしてサイト運営すると、時に道を踏み外し逆効果になる可能性もあるという考えから、これまでSEO関連の本を買ったりセミナーに行ったりすることもなく、「適切なHTMLタグを使う」「キーワードを意識する」くらいの基本的なことだけしかやってきませんでした。
その2点にしても、ここまで踏み込んで突っ込んで、あらゆる可能性をしっかり考えて行うべきなんだなと強烈に気付かされます。
そして今ならではの新しい必須知識も。
スマートフォン対応をどうするか、スマホ版ページも作った結果重複コンテンツが発生してしまう問題をどうすればいいか、ソーシャルメディアからの集客どうするか・・・などなど。
個人的にまったく知らなかったのが、ソーシャルメディアからの集客をより効果的に行うための「OGP設定」。そういえばMovableTypeのテンプレートのヘッダー部分には、OGP設定のためのタグがあった!
いやー、やっぱり知識ってちゃんとアップデートしておかなくちゃいけないんですね、当たり前ですが。
この本が非常に読みやすいのは、全部で70個の完結した読み物レッスンになっていること。1つのレッスンは2~3ページ。ぱらぱらっとめくりながら気になるところだけ摘まみ読みしても大丈夫です。
事例もたっぷり。
これらのデータ見ているだけでも
「自分の間違っていた思い込み」
に気づかされます。
思わず笑ってしまったのはキーワード選定の「派生語からの訪問者の目的を把握する」というところ。例としてあげているのが「喪服」と「ブラックフォーマル」。どちらも同じような商品を指している言葉ですが、検索数で見ると「喪服」のほうが1.7倍くらいあります。ところが派生語を見ると「喪服の未亡人動画」「喪服 画像」などなど・・・。そうアダルト用語としての「喪服」検索の人も多かったのです。
実は今、このWADA-blog(わだぶろぐ)をリニューアルするため、新しいテンプレートを作っている真っ最中。その過程において役立つ知識・情報・ヒントがこの本からたくさん得られました。
害なす怪しいSEO情報も蔓延してしまっている中、こうした正統派SEOスペシャリストが書いた、トリッキーではないSEOの本をしっかり読んでおくことは大事。うっかり側溝に落ちて泥まみれになってしまう事態を防いでくれます。
いちばんやさしい新しいSEOの教本 人気講師が教える検索に強いサイトの作り方(紙本版/1,659円)
いちばんやさしい新しいSEOの教本 人気講師が教える検索に強いサイトの作り方(Kindle版/1,333円)