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東京最南端・小笠原の旅<2日目>固有種の宝庫、母島ネイチャーツアー&父島の夜の生態【PR】
#TOKYOREPORTER #TAMASHIMA #TOKYO #OGASAWARA

この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

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南島を南北に走る都道241号線の南端から、南崎・小富士に至る自然遊歩道が始まる。2日目は自然ガイドの芝崎さんに案内してもらいながら、固有種も多い母島の自然を体感するツアーに参加した。


母島の南崎・小富士を歩き、海洋島小笠原ならではの生態系を体感

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まずは、生態系を守るために観光客も必ずやらなくてはいけない大事な作業がある。
外来種を持ち込まないため、自分自身をしっかりクリーニングすることだ。

ズボンについた植物の種などは、カーペット掃除で利用するコロコロを転がして除去。そしてマットとブラシで靴の裏の隙間に入った泥を落とし、最後はスプレーで殺虫剤を靴の裏に吹きかける。中身は「酢」だ。

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樹木がうっそうと生い茂り、強い太陽光線も遮られる遊歩道。
木の幹の中腹から根を四方八方に伸ばす「タコの木」に、傘の骨のような細長い葉が円形に広がるオガサワラビロウ。

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母島にしか生息しない「ハハジマメグロ」も、頭上で鳴いている。
ただちょっと距離が遠い上逆光になってしまい、写真を撮ることはできなかった。ウグイスやメジロも枝から枝へと飛び移っている。

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生態系を守るため、猫やネズミの生息状況を調べる研究調査の方や、外来種アリの駆除剤を設置して回っている方などにも会った。

遊歩道沿いの木の幹には「カメラ」と書かれたピンクのテープ。猫の生態を調べるためのカメラが至る所に設置されているのだ。


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「すり鉢」と呼ばれる奇異な地形。赤と黄色のツートンカラーの大地が露出している。子供たちがここに大きな葉っぱを敷いて滑り降りて遊んでいたこともあったそう。

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途中から延々登り坂となり、最後は金属製のはしごを伝って岩場を登る。
登り切るとがらり別世界。

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なんという展望!

ここまで歩いてきた場所も視界の中にあるはずなのだが、緑・黄緑・茶3色がまだら模様に混じりあった樹海に埋もれて、道筋はまったくわからない。島の東西に広がる海も見渡せる。

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さらに尾根を歩き赤崎を見下ろせる場所まで行った。赤崎は以前は小笠原有人島の中で唯一カツオドリなどの繁殖地となっていたが、人が外部から連れてきた猫が野生化して入り込み、海鳥の営巣もとまってしまったそう。現在は猫やグリーンアノールの侵入を防ぐ柵が設置され、赤崎の先端部分の生態系を保護しているという。

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そして午後、母島・仲港を出港するははじま丸に乗船。
24時間と短い滞在ではあったが、母島の北から南まで駆け足で訪れることができ、また話も面白い芝崎さんにみっちりガイドしていただき、固有種保護の現状や難しさなど、たっぷり伺うことができた。


夕陽スポットのウェザーステーション展望台

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父島到着は夕方。日も傾く中、観光案内所の中をぶらぶらしながらパンフレットや資料を手に取っていて気付いた。

「今から夕陽スポットのウェザーステーション展望台に行けば、サンセットが見れる!!!」

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急げ、自分!!!

そう簡単に来れる場所ではない小笠原諸島。3泊4日の滞在は1時間たりとも無駄にはしたくないし、なんでも見たいし体験したい。

大急ぎでレンタルバイクを借りた。今回は125ccのスクーター。
翌日も一日島内ツーリング予定だったので、17時からの24時間レンタルでちょうどいい。

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間に合った!!!
集落からも近いこの展望台は、ホエールウォッチング時期にはくじらを陸地から直接見ることができるスポットで、大勢が一度に海を見下ろせるよう、階段状のテラスが作られていた。

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海に沈む太陽は、父島北部の島々のシルエットを浮かび上がらせる。
太陽が完全に沈んだ後も、多くの人はそのまま、夜空が降りてくる様子を座ったままじっと眺め続けていた。

グラデーションに変化する空をずっと見つめながら時間を過ごす機会なんて、日常生活の中ではそれほどない。島ならではのまったりした時間だ。


フレンドリーなスタッフで快適!「パパスアイランドリゾート」

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父島では、ダイビングショップに併設された「パパスアイランドリゾート」に宿泊。広いウッドデッキのまわりに白とブルー、ツートンカラーのアメリカンな建物が立ち並ぶ宿で、ダイビングショップならではの明るく元気なスタッフたちのホスピタリティが際立つ。

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部屋はファミリータイプで、階段の上にもベッド2台が並ぶ寝室。

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この宿のこだわりは朝晩の食事にも。
夕食時は毎回このようなメニューボードをスタッフがもって各テーブルを回り、使っている食材や調味料のこだわりなどについても解説をしてくれる。

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島で採れた野菜もふんだんに使ったヘルシーな創作料理で、どれも本当に美味しい。ダイビングショップ併設の宿だが、特にダイビング目的ではない年配の旅行者グループなどもきており、また自分以外にも女性一人旅行のお客さんがいた。

夜はウッドデッキのテーブルで、父島産ラム酒ボトルを囲んでのんびり過ごす人達なども。

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もちろん朝食も大満足♪


父島の夜の生態系&感動の星空ウォッチング

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夜はナイトツアーに参加。各ホテルをワゴン車が巡回してくれ、それに乗って出発!

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まずはスターウォッチング。
コンデジしか持参しなかったためその迫力ある星空を写真に収めることはできなかったが、脳裏にはしっかり焼き付けた。

「よく『わー、プラネタリウムみたい!』とおっしゃる方がいますが、こっちがオリジナルですからね(笑)」

ガイドさんが星座の解説もしてくれ、本土との星の位置の違いなども教えてくれる。細かい星が集まった天の川も端から端までしっかり識別ができ、星ひとつひとつの明るさが全然違う。

世界に覆いかぶさるような星空だ。

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お次は亜熱帯農業センター。グアバなど果実の実を食べにやってきている巨大なオガサワラコウモリを見るためだ。ちなみに写真は最終日にビジターセンターで撮影した剥製。亜熱帯農業センターでは、高いヤシの木の上や、こんもり葉をつけた巨木の枝にぶら下がってとまっている姿を何匹も見ることができた。どこかお猿さんのようにも見えるチャーミングな顔。

さらに同じ場所では、グリーンペペという光るキノコの胞子で全体がぼーっと黄色く光る落ち葉などを見せてもらった。

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外来種のヒキガエルもアスファルトの上に大量にたむろしていた。
緑のトカゲ同様、このヒキガエルも小笠原固有種の昆虫の大敵で駆除対象になっている。

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最後は港のとびうお桟橋で群生する枝珊瑚を。
干潮タイムだったこともあり、桟橋からでもよく見ることができた。夜でも活動する巨大なエイやサメも悠々と泳ぎ去っていき、参加者みな大興奮。

父島は居酒屋も多く、焼酎に亀刺しなどいただきながら盛り上がるのも楽しいが、一度はぜひこのナイトツアーに参加してほしい。昼間とはまた違う小笠原の自然を味わえるので。

東京都の観光PR事業の一環として、2016年9月27日から10月2日までの日程で、小笠原父島・母島を訪れています(現地滞在は3泊4日/東京都多摩・島しょ魅力発信事業からの招待)。詳細は公式サイト「tokyoreporter島旅&山旅」にて。

> 3日目に続く

[旅]小笠原諸島2016年9月

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