飛行機に乗り遅れてしまった・・・
きっと、昨夜の雷のせいだと思う。
今現地時間の午前11時。本当であれば、西安発9時半の飛行機に乗って、上海に降り立っている頃かもしれないのだが、なんと乗りそびれた。
で、13時半発の次の便を待って、地下一階にある短時間滞在用ホテルのツインルームにいる。同行者はベッドで寝ている。
なぜ乗り遅れたのか。
理由は簡単で、目覚ましもモーニングコールも振り切って二人で朝寝したためだ。なんでかというと、夜中に「迫撃砲か?」というような激しい雷がしばらく鳴り響いていたためだ。半端じゃなかった。相当近くに落ちている。
で、寝不足になってしまった。
それでもホテルの人は「まだ間に合うよ」といってくれた時間に出発できたのだが、道が恐ろしく渋滞していた。雨のせいもあるのだろう。
空港についたらすでに離陸10分前で、当然だがチェックインも拒絶された。ただありがたいことに、特別な交渉することもなく、後の便にチェンジしてもらえた。
こんな時にラッキーなのは、落ち込んだり不安がったりせず、ポジティブというより単にあきらめの早い二人が旅行をしていることだ。他の人と一緒だったら、きっとタクシーの中で時計を見ながらイライラしていただろう。このふたりだとこうなる。
「乗れたらラッキーだね」
「だね」
そして仮眠をとる同行者。
上海語の挨拶を覚えようと真剣にガイドブックを読む自分。
ひとり渋滞にイライラする運転手。
空港でも割とポジティブだ。
「まあ、西安空港探索なんてする日本人なんていないし、いい機会ですよ」
「そっか? まあ、それもそうだね」
「なんにしても、きれいな空港でよかった」
「よかった、よかった」
イン・シャー・アッラーの心ってこういうものかもしれない。
(別に二人ともイスラム教徒じゃないけど)
ちなみに同行者は大学の時のサークルの後輩(自分が5年生の時に1年生)で、前職では大手旅行代理店のホールセールをやっていた人なので、英語もホテルも空港もトラブル対応も全然緊張感なくこなしちゃう、心強い人だ。
さらに、学生時代に一年間単身渡航で20数カ国をまわっていて、同じく一年間エジプト滞在を中心とする中東圏まわりをしていた自分と許容範囲がだいたい同じ。
「なんかこっちの路地入ってみます?方向的にはいけるでしょう」
「だね。大通り歩いていてもおもろくないもんね」
という感じで、他の人とだとひかれてしまう下町の路地なんかも問題なく進める。屋台や繁華街のちっちゃな食堂も大丈夫なので、なかなか楽しめる。互いにバックパッカー旅行は結構やっていて、それなりにトラブル体験もあるので、無謀というわけでもない。
5日間テントとシュラフ持参でただただ歩くというユニークなサークル夏合宿をしているおかげで、歩き続けることにも慣れている。昨日午後中心で28,000歩もいってしまったのもそのせいだろう。
・・・ということで、今西安空港内の一室なのだが、ここは本当に快適だ。アメニティもそろっていてバーコーナーもあり、三時間1ルームで150元(約2100円)。なぜか足つぼマッサージや美容院の部屋までそろっている。次から何か同じようなことがあったら、悩まずにこんな施設を探して利用しようと思う。
今度の飛行機には乗りそびれないようにしないとな。
西安空港にて
(写真は空港内ホテルの一室で中国カップ麺初体験の図)