最後の宿泊先「七賢国際青年旅舎」
今夜もネットが使えちゃった。
最後(のはずだった)記事にたくさん、最後のコメントをもらっていたので、このまま更新せず帰国のほうがいいかなあ・・・と思いつつ、せっかく書いた記事なのでやっぱりアップすることに。
今日もあちこち街歩きしていろいろ食べたけど、その話ははしょって、中国最後の夜を過ごす宿の話。
ここは、今、中国国内に増え続けているユースホステルのひとつ。
西安だけで3か所もあるようだ。
中でも、このユースホステルは場所と建物が特別。
西安・延安は、抗日戦争時代の史跡がたくさん残る場所だが、ここもそのひとつで、「八路軍西安辧事処記念館」と同じ建物群の一角にある。
1937年から1945年までの間、中国共産党の拠点のひとつとなっていた場所で、記念館では、執務室はじめいろいろな部屋が当時のテーブルやソファなどとともに公開されている。
そんな歴史的背景を抜きにしても、ここは泊まる価値あり。
中国の伝統的な建築方式「四合院」なのだ。
中庭を中心に4つの棟が四角系に内向きに配置されているやつ(うまく説明できてないと思うので、興味ある方はググッてください)
入口は、ユースホステルならではのフレンドリーな雰囲気。
過去に宿泊した世界各国の人たちの写真や手紙がはりつけられている。
スタッフは全員若く、英語を話し、そしてホスピタリティたっぷり。
ホテルのフロントは、どちらかというと無愛想な対応がほとんどだったので、なんだか別世界にきたみたい。。。
中国を感じさせる建物。
北京では、胡同巡りなどで中に入ったこともあるが、なかなかこういう機会でもないとじっくり見ることなんてできない。
自分は、ドミトリーではなく独立した部屋を使わせてもらうことにした。
鍵をあけて建物の中に入ると、両脇にさらに2つの鍵付きのドアがあり、それぞれがダブルルームになっている。
もちろん、中は70年以上前のままではない。
とても清潔で明るく、質素だけど快適に過ごせる部屋だ。
ランプもおしゃれ。
なにより、この窓がいい!
中庭を眺めることができる。
中国に来てからずっと、抗日戦争時代のドラマを見る機会が多かったので、その世界に入っているような気分になった。
竹林の七賢についての説明が、中国語と英語両方で。
当時の写真。
周恩来などの姿も(たしか)。
奥にはずらりと一列部屋が並んでいる。
ドミトリーかな。
抗日運動に立ち上がり延安に向かった若い人たちも、昔、ここに宿泊したのだろうか(記念館ではそんなことも書いてあった気がする/中国語だけなのでちょっと不確かなんだけど、10代の比率がすごく高かったとあった)。
建物の一画が、宿泊者用の共有スペースになっている。
木のテーブルとチェアが並べられていて、静かでいい感じの空間。
今はちょっと寒いけど、夏の夜は、中国&世界各国から集まった旅行者達が、青島ビールの瓶を片手に夜中まで盛り上がるのだろう。
室内もなんだか楽しい雰囲気。
カウンターバーもあり、ダーツやテレビにプロジェクタ、あといろいろなゲームが置かれている。壁にもいろいろな地図やポスターなど。
インターネットもできるよう、4台のパソコンが設置されていた。
古い建物は、やっぱり味があるなあ。
今回、いたるところで古い建物群を取り壊し、巨大な高層ビルを建築している再開発の現場を見続けていたので、なおさらそう思ってしまう。
せっかくなので、自分もお茶を注文。
ああ、ここに一泊だけして明日は日本なんてさみしい。
次に西安に来るときは、ここに一週間とかじっくり腰を落ち着けて滞在したいものだ。
ウーロン茶。
茶葉がたっぷり浮かんでいるので、蓋をずらして飲む。
ちなみに今は既に夜。
サロン的な共有スペースの一角のテーブルで、ビールを飲みながらこの記事を書いている。
欧米人観光客が次々観光から戻ってきて、いろんな場所でくつろいでいる。
英語の映画を見ている人、インターネットしてる人、ソファでビール飲みながら旅行の情報交換している人たち。
英語苦手なので積極的には輪に入っていけないものの、
個別にはあいさつや話ができて楽しい。
西安観光に来る方、ここおすすめです♪
(ちなみに自分が宿泊する部屋は140元で約2,100円/ドミトリーなら50元前後)
+++
さあ、これで本当に中国国内での更新は最後です。
明日は6時起きで空港だ!
絶対にミスらないようにしなくちゃ!
(一応モーニングコールをお願いしたものの、ちょい不安~)