古都「西安」で食べ歩き
中国で「古都」といったらここ西安。昔の名前は長安で、碁盤の目状態の京都のモデルになっている都でもあり、日本からも遣隋使・遣唐使が送り込まれている。
数年前、始皇帝陵など主だった観光地は訪れているので、今回はお土産など買いながら、まったり市内散策をすることにした。
市内散策というか、食い歩きというか・・・。
最初に食べたのがこれ。
巨大な餃子の皮のようなものに、お客さんのリクエストでニラや肉やいり卵などをはさみ、それを油たっぷり入れた平たい鍋で焼く。
焼いたものを包丁で4つにカットする時の音と、人だかりに負けて買った。味はそんなについていないので、主にニラの味。油もすごかった。
食べてめちゃめちゃ気に入ってしまったのはこっち。
一個1元(15円)の柿子餅。
確かに見た目が柿そっくり。
もちもちした食感と、まんなかあたりからとろっとでてくる餡が最高においしい。
今日どこかで見かけたらまた食べたい。
包子の名店にも入ってみた。
二階もある大きなお店なのだが、店内はほぼ満席状態だった。
湯気をもくもくとたてるせいろを、店員がつぎつぎ運んでくる。
頼むほうも、4人でせいろ4つとか頼んでいるので、机の上に高々と積み上げられる。
私が頼んだのは三鮮なんちゃら包子。
鶏肉やニラなどが入っている。
たしかに、鶏肉なのに肉汁たっぷりでおいしかった。
ただ自分にはちょっと塩辛かったかな。
清真寺院(モスク)を中心とする通り一帯は、国内各地から集まってきている中国人観光客でいっぱいだった(地元の人は柿子餅を持ってにっこり記念写真とか撮らないと思うので)。
日本で言うと、まさに京都って感じなのかもしれない。
ひととおり食べたので、清真寺院へ。
同じ場所に二度来るのもなんだけど、前回ここの中の静寂さがすごく気に入ってしまったので。そういえば、あの時は、併設されているマドラサ(学校)の前で、(たしか)カイロに留学していたことがあるという地元の人とアラビア語でちょっと話をしたっけ(カイロには世界各国からイスラムを学ぶために人が集まる有名な大学がある)。
つい撮ってしまったが、
このあたりのお土産は、よく見てみると面白いものが結構ある。
そこから革命公園へ。
旅行先で公園を訪れぼーっと眺めているのが好き。
特に中国は、若い人からお年寄りまで、公園に集まっていろいろおしゃべりしたり読書したり運動したりしている人の姿がたくさん見られる。
トランペットの練習中。
まだ覚えたてなのかもしれない・・・というような音色。
なんか妙に応援したくなってしまうような真剣さでふいていた。
「八路軍西安辧事処記念館」へ。
前回、来そびれたところなのでリベンジ。
デイパックにずっとつけていた日本&中国国旗バッチは、念のためはずして訪れた。
当時の部屋がそのまま残っている。
こっちに来てから、抗日戦争を舞台としたドラマとか結構見続けているので、いろいろなシーンとだぶった。
ちなみにこれは、昨日6日のレポートだ。
今日7日は、中国最後の夜になる。
「最後の一泊をどこにするか」
いろいろ考えた結果、この記念館と続く建物にあるユースホステルに泊ることにした。予約も済ませ、この後ホテルの朝食をとったら、荷物を持って移動する予定だ。
中国には、今たくさんのユースホステルが作られている。
西安だけでも何箇所もある。
夕方むかった先は、大唐芙蓉園。
2005年にオープンした、巨大なテーマパークだ。
前回宿泊したホテルのすぐそばなんだけど、当時は荒れ地みたいな場所と、あとごちゃごちゃっと民家が集まった場所などがあった記憶がある。
よくわからないまま、園内を巡回する有料の乗り物に乗ってしまったんだけど(ポイントポイントで降りて歩きまわることができる)、正解。
ありえないような広さだった。
既に2万歩以上いっていたので、全部歩いてまわったら大変なことになるところだった。
唐の都が再現されているのだが、いやー、中国ってやっぱスケールがすごい。こんな規模で再現しちゃうなんて・・・。雰囲気的には、中禅寺湖に江戸時代の町並みを再現しよう!といって、周辺にあったお店とか旅館とか家とか全部とっぱらって、周辺一帯を全部テーマパークにしたような感じか?
唐の都はともかく、2005年以前にこのあたりにあった街は、どこへいっちゃったんだ?とちょっと気になった(もしかしたら、池の周辺なので、広大な空き地だったのかもしれないけど・・・うーん、この敷地で街中でそれはない気もするなあ)
なんだかんだで長居して、19時半から始まる水上のショーも見た。
池から水をカーテン状に吹きあげて、そこに映像を映し出すというもの。
こういうのを見るのは初めてなんだけど、水そのものをかなり立体的にふきあげているので、映像も3D状態になり、また広い範囲で行われているので、戦闘シーンなど左から右へ、右から中央へとキャラクターがどんどん飛び移り、迫力ものだった。
写真だと伝わらないけど、なかなか見事。
さらに、下から巨大な炎をあげたり、後方から放射線状にビームを大量に発したり、花火を打ち上げたりで、楽しめる。
園内には、意外にも食べるところはそんなになく、池の周辺のショップでは、例のカップめんを売っていて、その場でお湯も入れられるようになっていた。
入場料やらその他でけっこうお金もかかるところなので、これは嬉しい。
そういえば、サハラさんが言ってたラー油、かなりメジャーみたいで、ホテルの隣にある小さなスーパーにも並んでました。パッケージが微妙に違う3種類あって、6.8元(102円)、7.6元(114円)、8.6元(129円)。荷物が許すようだったら買って帰ろうかな(でも割れたらかなり大変な代物でもある・・・)