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東京湾フェリー&南房総体験(9)富津でバカ貝なめさんがと潮干狩り

「バカ貝」といっても、別に頭が悪いわけではない。
数年に一度、大量発生してバカみたいに採れることからこの名前になったらしい。

ただその名前由来も所説あるようで(Wikipedia「バカガイ」)、もうちょっと品のいい名前は寿司ネタに登場する「青柳」だ。

現在は千葉・富津が一大産地となっている。

そのバカ貝と「はかりめ丼」を食べるため、富津岬先端、富津公園の漁師料理のお食事処「志のざき」に行った。

●志のざき - 青堀/定食・食堂 [食べログ]

初めて食べる、富津の江戸前磯料理。

これが、はかりめ丼。
「はかりめ」とはアナゴのこと。

南房総の玄関口、富津市名産の穴子は、細長く横に点々とある模様が棒はかりのようであったことから「はかりめ」と呼ばれていました。「うんめえ穴子は富津はかりめ」

●たび旅富津 富津市観光協会の総合情報サイト

はかりめ丼は、2007年頃から富津のはかりめを広めようと広報的に考案されたご当地グルメだそうで、市内のいくつもの飲食店で提供されている。店それぞれかなり違うテイストになっているらしい。

あなごは一年通じて採れるが、脂がのりすぎておらずさっぱり食べられる初夏の今頃が旬とのこと。
ただそこは好みの問題も。脂がのったこってりした味のほうが好きという人もいるだろう。そんな人は秋のはかりめ料理を。基本的に一年中提供されているということなので。

非常に気に入ってしまったのが、バカ貝のなめさんが。
「さんが」とは千葉の郷土料理で、アジなどを叩いて味噌や刻んだ葱などと混ぜた料理、いわゆる「なめろう」だ。太平洋側では、アジの他にトビウオでも作る。かなり粘り気があり独特の味だ。

貝を使ったさんがは初めてだが、これも美味しい。
甘味もあって、味噌はやや控えめ。柔らかいけど貝のこりっとした食感もあって臭みもない。アジやトビウオのさんがとは全く別物だが気に入った。他のツアー参加メンバーもかなり気に入っていたようだ。ご飯に乗せて食べてもいいだろうし、もちろん酒のつまみにも間違いなくあうはず。

満腹!

腹ごなし兼ねて、富津海岸での潮干狩り。
潮干狩りなんて小学生以来だ。当時は砂浜からすぐの場所に住んでいたので、春から秋にかけてはしょっちゅうたらい一杯採ってきて玄関で砂出しし、お味噌汁はじめいろんな料理にして食べたっけ。

梅雨入りして最初の土曜日だが、見事な青空が広がり気温は急上昇。
そんなわけで、家族連れ中心に大勢で賑わっていた。

もはや、貝なんて根こそぎ掘られちゃった後なのではと思う程に。
そして実際、しばらくは苦戦した。掘っても掘っても、食べちゃかわいそうなベビーばかりのみ。なかなか大きな貝に巡り合えず、1キロ用のネットはいつまで経っても軽いまま。

ただ奥のほうに進んでいくと、次第にそこそこの大きさの貝とも巡り合えるようになった。

腰痛を警戒しながらも頑張ってみた私。

「潮干狩りなんて何年振りか」

そう言いながら、掘っているうちに段々真剣味が増す一行。
まさに大人の遠足だ。

今回のツアー参加者のひとり、オールナイトニッポンの初代パーソナリティ、斉藤安弘氏と記念撮影もさせてもらった。前日の交流会の時のスピーチが本当に見事で感銘しまくり。釣りもご一緒させてもらったが、本当にジェントルで落ち着いた物腰とステキな声の持ち主だった。

本日の収穫!

最後に、水槽で貝を洗い、手足もきれいに洗って終了。

一泊二日のツアー行程はこれですべて終了、今度はアクアライン経由で横浜へ向かった。

今回まわったスポットを地図にまとめるとこうなる。
館山から富津までの、南房総の海と山の"旬"をたっぷり味わうことができた。

東京湾フェリーやアクアラインを使えば、南房総は東京・横浜からもすぐの場所。移動時間が短い分、わずか一泊二日でも、びわ狩りに船釣り、温泉、酒造見学に潮干狩り・・・とたっぷり楽しむことができる。そして地元でしか食べられないグルメを堪能できる。

夏は涼しく冬は暖かい房総半島。
見所もいっぱいあるので、ぜひ未体験の方は週末使って遊びに来てほしい。

[旅]南房総2016年6月

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