白州蒸留所(5)ウィスキーの眠り
そしていよいよ、蒸留所の見学コースもクライマックス。
「樽」が、原酒を抱きかかえたまま、長い時間静かに眠る場所へ。
貯蔵庫。
入り口に近づいただけで漂ってくる、
ウィスキーの香り。
「ウィスキーの香りはいやしの香り」
─森林浴と同等のストレス緩和効果を実証─
登山が趣味という人に、誰かが問いかけた。
「森林浴と同じように癒されるんですね」
「いや、こっちのほうが癒される(笑」
“飲み”好きな一行、香りで何かのスイッチが入ったようで、わくわく度アップ。
お酒苦手な人だと、ちょっとNGな場所かもしれないけど、自分達にとっては確かに聖地って感じだ。
貯蔵庫の外には、こんなディスプレイ用の樽も。
山崎蒸留所も、見学者向けにとても凝った、工夫こらされたディスプレイが用意されていて、「ビジターセンター・オブ・ザ・イヤー」なんていう賞も受賞しているそうなのだけど、白州もすごい。
暗くてちょっと上手く撮れなかったけど、足元から天井高くまで、大量の樽が横たわっている。すごい! こんなにたくさん貯蔵されてるんだ!!!
建物も大きく、いったいどこまで続いているんだ!?状態。
表側の板には(何か名前があったはずなんだけど・・・なんだっけ?)、作られた年号が書かれている。
さっき、足元から天井高くまでと書いたけど、それは間違い。
足元を見ると、その下にもまだまだ空間は続いており、
数え切れないほどの樽が積まれている。
一番奥のスペースの樽には「OWNER'S CASK」と書かれている。
そう、樽ごと購入できるオーナーズカスク用の樽だ。NAME欄が空欄のものは、まだ残っているカスク(樽)だ。
ちなみに「樽ごと買う」といっても、樽で届けられるのではなく、ちゃんとボトルに詰めて納品されるとのこと。その見本も置かれていた。
オーナーのサイン入り。
これまで特にオーナーズカスクの話を聞いてもそんなに惹かれてなかったんだけど、これを見たら「自分で樽買ってボトルに詰めて配りたい」という気持ちが芽生えてしまった。
人生の目標を立てろと言われてもなかなか思いつかず、ちょっと困っていたりする今日この頃。「オーナーズカスクを購入する!」とかにしちゃったりして・・・(そのためには、ちゃんと味の違いのわかるウィスキー党にならなきゃな)
個人・企業だけでなく、何かのクラブやチームで「記念」に購入してもいいようだ。
考えてみると、いろいろ面白い活用法があるかもしれない。
さわさわと、葉がざわめいている。
ハイビジョン撮影したので、映像を見ると、この時の空気を思い出すことができる。
この白州島原峡は
泉質豊かな水はもとより
澄んだ空気 広大な土地と樹海など
ウイスキーづくりに欠くことのできない
すべての条件がそろっています。
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白州蒸留所(8)お土産選びは楽しい♪