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白州蒸留所(1)森の香りに囲まれて

写真これは先々月の話。
新宿駅を朝9時に出発するあずさ9号に乗って、白州蒸留所に行ってきた。
4月に山崎蒸留所へ行って「ウィスキーに合うオードブル」を堪能したばかり。こんな短期間に何度も蒸留所を訪れることは、一生のうちにもう二度とないだろう。

白州蒸溜所 蒸溜所来場証バナー


同じく蒸留所リピーターが知り合いにいた。
半年間に二度もご主人と白州蒸留所を訪れたウィスキー好き。同じ場所に二度も???と首を傾げるとこう言った。

「いやでもね、いいのよ!白州!」

どうも“森”らしい。とにかく“いい”らしい。
うーん、どんな感じなんだろう? 山崎とはかなり違うのだろう?

今回のツアーは5名。あずさ車内では缶ビールが配られたが、いやいや、ウィスキーを飲むまでは我慢我慢!
そして、小淵沢に到着。

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小淵沢駅には、「サントリー白州蒸留所」の看板。
実は長野に遊びに行く時、何度も乗り降りしている駅なのに、気付かなかった。

思い出の駅だ。

20歳の時、グアムすら行ったことない「渡航経験ゼロ」の自分は、一年間エジプトに行くことを決めた。
カメラを持っていこうと、当時人気だったキヤノンの初心者用一眼レフ「EOS10」を購入。その記念すべき初撮影のために、わざわざ青春18切符を買って深夜に新宿で電車に乗り込み、まだ暗い早朝に到着したのがこの駅だった。

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タクシーに乗ること10分ほど、「結構遠いなあ・・・」と思い始めた頃、白州蒸留所に到着。

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通常の見学コースとはちょっと違うツアーだったので、まず通されたのが、なにやらVIP感漂うこのお部屋。今でも目に焼きついている、山崎蒸留所のディスプレイを思い出す、琥珀色のボトルがガラスケースの中に整然と並べられている。

そして反対側のテラスに目をやるとそこは・・・

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緑に輝く世界。
すごい、確かに森の中だ!濃緑の森の真ん中だ!

突然どこかの別荘地にやって来て、テラスの外を眺めているような気持ちになった。

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これは、ハイビジョンハンディカム「HDR-HC3」で撮影した映像を静止画に切り出したもの(ここから先、横長の写真はすべてそうです)。ハイビジョン映像でみると、木々が風に葉をゆすっているのも臨場感たっぷり。ゾクゾクするような風景。

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ここ、実は「オーナーズカスク」専用の部屋。
ウィスキーの樽ひとつ、丸ごと購入してしまうというものだ。

オーナー候補の方が、購入することを決め、さてそれでは、どの樽にする?という最終決定をする際に、この部屋でテイスティングをするそうだ。

「この味も・・・そう、いいねえ」

なんて言いながら、グラスを覗き込む紳士の姿が目に浮かんでくる。
うーん、格好いいなあぁ!

会社の創業記念だったり、お店の開店パーティーなど、企業で購入するケースも多いという。企業理念なんかと絡めて解説できるような味・香りのウィスキーを選んだりするのだろうか。

サントリー「オーナーズカスク」

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この部屋には、オーナーズカスク用のウィスキーが試飲用に並んでいる。ひとつひとつのボトルに、年代や味・香りの特徴、“余韻”、そして価格が書かれたラベルが貼り付けられている。

決して安い買い物じゃあない。

これを購入する人達は、きっとウィスキー党でこだわりもある方々なんだろうが、それでも、これだけの中からひとつ選ぶとなると、相当悩むことだろう。聞いてみると、かなり時間をかけて選ばれるオーナーも少なくないのだとか。

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価格もさまざまだが、白州蒸留所の中で最も高額なオーナーズカスクはこれ。1981年のもので、お値段なんと26,000,000円!!! 小さな家買えちゃうよぉ! 試飲希望者も多いのか、このボトルはかなり減っていた。確かになめるだけでもいいから、体験してみたいよな。

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「いや~」と、ついつい見とれてしまう一行。

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あまりに別世界なお話と価格にちょっとうっとり&くらくらしながら、
緑色に輝く窓の外の風景をバッググラウンドに、26,000,000円のボトルを記念撮影。

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自分も記念撮影♪

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いきなりすごい洗礼を受けたあと、いよいよ“ウィスキーの森”白州蒸留所ツアーへ出発!

>続く:白州蒸留所(2)森に育まれるもの



白州蒸留所(1)森の香りに囲まれて
白州蒸留所(2)森に育まれるもの
白州蒸留所(3)蒸留釜ってちょっとセクシー?
白州蒸留所(4)炎の中で再生する樽
白州蒸留所(5)ウィスキーの眠り
白州蒸留所(6)ウィスキーに合うおつまみ
白州蒸留所(7)年代物のバーカウンター
白州蒸留所(8)お土産選びは楽しい♪

山崎蒸留所

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