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敦煌の莫高窟で日本人に会った

写真敦煌滞在2日目は、莫高窟に行くことに。
朝、街中にある鉄道の切符売り場で「蘭州」行きのチケットを購入し、バスの時間まで少し余裕があったので、路地散策。

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敦煌も、少し脇道に入っていくと、いろいろなお店や露店が並んでいる通りがあり面白い。この通りをもう少し先に行くと、市場になっている。

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これから観光に行くというのに、なぜか大きな計算機を買った自分。
これは文字を押すごとに「イー」「アール」「サン」と、中国語で発音してくれるもの。計算結果もちゃんと読みあげてくれる。

お店でこれを使っているところが多かったので、「いくらくらいするのかな?」「安かったら買おう」と思って覗いていたのだが、愛想のいいお店のおじさんに誘われて店内に入ることに。

荷物を増やしたくなかったので「あとで買いに来ますよ」といっていたんだけど、それが通じず値段交渉だと思ったらしく、30元が20元(300円)になり、つい買ってしまった。

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これが莫高窟に向かうバス。
オフシーズンで便はかなり少なくなっているみたいだが、片道8元(120円)で行けるのでありがたい。

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チケット売り場で面白い出会いがあった。

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国内の人は80元、外国人は100元という張り紙を見ながら近づいて行ったら、窓口スタッフが「メイヨー」と答えながら、前にいる女性におつり20元を返している。

なにがないんだ?
20元のおつりを返してるってことは中国人だよな。


しかし!!!


薄地で水色のだぶだぶコットンパンツ。
丈の長いシャツを上着の裾からだした女性。

中国の人は、上着の裾からシャツをだしたりはしない。
ずぼんも、ぴちっと足にフィットしたものが多く、若い人がはくぶかぶかジーンズなどを除けば、こういう、ゆるいパンツを見たことはない。

どこのファッションだ?
民族衣装っぽけど、ラサとか、どっかの自治区から来た人か???

いやー、でもチベット人がひとりで観光とかこないよなあ・・・。

しばらく後ろで眺めていて、自分の番になり「イーガ(一枚)。リーベンレン(日本人)」というと、なぜかやはり20元のおつりが帰ってきてしまった。

少し困惑しながら振り返ると、先ほどの女性に聞かれた。

「日本人ですか?」

びっくりしたのなんのって。
日本語で質問されたのに、英語で答えてしまいそうなほどに、その人はすでに日本人離れしていた。

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エントランスに向かう途中、いろいろ話をした。
1年半かけてゆっくりアジアを回っているバックパッカーの女性だった。

大阪から上海に船で入り、東南アジア・インドをまわって、中国にはパキスタンから入ったのだという。

「なんていったけ・・・峠はまだあいてるんですか、この時期?」
「クンジュラブ峠です。寒かったですよ~」

泊まっているのは、バスターミナルすぐの場所にあるドミトリーで、一泊15元だったという。・・・ちなみに自分、敦煌では過去最高額のホテルに泊まっていて一泊418元とはいえなかった(最低額は25元、平均200元くらい)。

この後、上海まで戻って帰国とのことだけど、なんと38時間の長距離を「硬座(二等席)」でいくのだとか。ツワモノだ。自分にはもうできないなあ・・・。

ほんわかした、話し相手をなごませる関西弁を話す女性だった。

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ここが入口。
荷物はカメラ含めて預けないといけないので、なかの写真はない。

全部で7か所くらい見ることができたと思う。
線もくっきり鮮やかに残っていて、あと巨大仏像も見ることができた。

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ちょっと意外だったのは、莫高窟の手前エリアは広い公園のようになっていて、一面緑のエリアになっていたこと。なんとなく砂漠の中にあるイメージがあったので。

あと、岩盤の全面もかっちり壁を作って固めていたこと。

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もともとは、自然の岩場みたいな感じだったのだろうけど、今はこんな風になっている。

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集合住宅みたいにも見えるかな。

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扉もしっかり。
(基本的には全部閉まっていて、一緒にまわるガイドがひとつひとつ開け閉めしてくれるので、勝手に見てまわることはできない)

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外側の壁画が残っているところもある。

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最大の仏像が納められているのはここ。

ちなみに、これらはすべて、全部見終わってゲートをでた後、柵の外側から撮影したものです(こっそりカメラを持ち込んだわけではない)

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お土産売り場もたくさんあったけど、なにしろシーズンオフ。広い広い駐車場にも、マイクロバスが3,4台くらいしか停車していなかった。お客さんもがらがらで、スタッフはトランプに熱中していた。

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帰りがけに橋の下をみてびっくり。
午後3時近くだというのに、日陰部分の水が、まだ凍っていた!!!

そりゃ、寒いわけだ~。

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削り取られたような岩山はずっと続いていた。
向こうの穴にも、いろいろあるのだろうか。。。

帰国したら、敦煌についての本を何か読んでみようと思った。

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実は中で、もうひと組の日本人と会っていた。
さきほどのバックパッカー女性「うめさん」と二人、「開いている場所はないかなあ」とうろうろしながら入った先は、ラッキーなことに英語ガイドだった。

その英語ガイドと一緒に回っていたのが、父娘2人で旅行しているという日本人だった。

見るからに旅慣れた感じのとても品のいい男性だったので、「研究者と助手さんの組み合わせとか?」なんて勝手に思ってしまったのだが、親子とのこと。

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帰りのバスで、再びその二人と一緒になり、いろいろお話させてもらった。2週間以上日本語で話をしていなかったので、それだけでもちょっと感動なんだけど(そもそも、誰かとちゃんと長く話をしたのはトルファンのカナダ人以来かも)、女性がレバノンにいたことがあったりと共通点もあって、面白い話を聞くことができた。

そのまま誘っていただき、軽くお食事。

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沙州市場にたくさん集まっている食堂の中のお店。

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私も気になっていたこの麺。
何種類かのたれをかけ、複雑な味になっていて面白い。

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よく見かけていたものの、いったいなんなのか全然よくわからなかったこれ。食べてもよくわからなかった。表現が難しい・・・やわらかくて、味はあまりなくて、固めるのに失敗してしまったこんにゃくってこんな感じかなあ・・・というような食感。

お言葉に甘えて、おごってもらってしまった。
ごちそうさまです。

「・・・でもおごった気がしないなあ」と男性が苦笑い。

3人でかなり食べたはずなのに、全部で15元しかいかなかったのだ。

いや~、でもいろいろ話ができて、3人でいろいろなものを取り分けて食べることができて、貴重な体験でした! 話していて楽しかったし!

謝謝!

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その後、二人と別れ、列車の時間まで街中散策。
モスク近くのエリアが、かなり広い面積で工事中だった。

できあがったら、相当大きなショッピングセンター&ビジネス街ができるんだと思う。
模型を設置したモデルルームみたいなのもあって、中では数人の人が商談中みたいだった。

ウルムチでもカシュガルでも、街の中心地が広大な工事現場になっていた。
2年後にきたら、またがらりと変わっているのだろう。

・・・しかし、ここにあっただろうお店とか家とか古いビルとかは、有無をいわさず立ち退きだったんだろうなあ。

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あまり見ることがない日本語が目に飛び込んできた。

「回収してはいけません」


???


あれか?
再生用アルミの単価があがってるので、勝手にごみ箱から持って行っちゃう日本人がここにも出没してるのか?

いや、そんなことないよな・・・。

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反対側を見ると「回収することができます」

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なんのことはない、分別回収のごみ箱だった。
いや、一瞬ほんとにびっくり。

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そこから市場へ。

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列車の中で食べる食料をいくつか調達。
中国菓子は欠かせません。

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駅に行くバスを待っていたら、すぐ後ろのお店のおばさんが「そのバスは来ないよ」と教えてくれた。まじっ!? そうなると厳しいな・・・時間的にタクシー乗るしかないか・・・。

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と思っていたら、そこにやってきた、やはり同じバスをあてにしていた中国人女性2人。

「中国語はわからないんです」と中国語で言っているのに、何かをしきりに自分に話しかける。どうやら、そのうちの一人が駅にいかないといけないようで、タクシーをシェアしようとの提案だった。

数字とごくごく簡単な単語(駅とかタクシーとか、時間とか)がわかるようになると、結構なんとなくで伝わるもの。

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これが、2006年に開通したばかりの敦煌駅。
他の街の駅が巨大なのを考えると、かなりしょぼい状態だ。

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そしてその横にそびえたつのは、造りかけの巨大な駅。
来年のオリンピックのころには、この建物が完成しているのだろう。
ある意味、今のこの“仮設”駅を体験できたのは貴重かも。

(駅構内もやたら工事中で、荷物を運ぶのに一苦労だったけど)

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ぎりぎりだったので、すでに列車は到着していた。

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二等席はぎっしり。
でもなんだか宴会状態になっているところもあって楽しそう。

中国語ができたら、ここに入っていきたいんだけどね。

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で、自分はすっかり“殿様旅行”状態で、一等寝台。
これだと、自分のベッドの上で、デジカメやビデオカメラの写真を整理したり、パソコンでブログ記事書いたりできるので、時間が有効に使える。

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車両ごとについている車掌さんがまわってきて、切符を回収し、かわりにプラスチックの札をくれる。ちゃんと目的地が近付くと、一人ずつ起こしにきてくれるためのシステムだ。

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同じコンパートメントの人は、別室の仲間のところでトランプ中みたいで、しばらく自分ひとり貸切状態。

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なんで、ビール一缶だけ。
ひとり旅行の時は、ホテルの部屋以外でお酒を飲むことはないので、ちょっと緊張する体験。

おいしかった♪

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