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トルファン市内散策

写真葡萄が実るオアシス都市トルファンも、ずっと来てみたかった場所のひとつだ。

高校生のころからだから実に20年ぶりに実現ということになる。当時自分は、(なぜか授業中なのに)図書館のすみっこのほうで、大判の写真集をよくめくっていた。

そして、中央アジアからアラブに至るシルクロード一帯のさまざまな風景に、心をざわつかせていた。

「目の前の面倒くさいことが片付いたら、まずは中東!」

そう決めていたので、受験勉強はいわば出国手続きのようなもの。
大学2年目が終わった時に、一年休学して、最初の海外となるエジプトに向かった。

シルクロードはなんでこんなに遅くなっちゃったのかな。

・・・と、つぶやきはこの辺で終えて、トルファン市内風景。

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バスターミナルを降りた目の前には公園が広がっていた。
ただ、この写真は公園ではない。
そこから北に延びる高昌路という通りの歩道部分なのだ。

ハイシーズンには、国内観光客も多く訪れるトルファン。
オアシス都市としての景観を考えてなのか、街路樹がとにかくすごかった!

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市内中心部はそんなに広くないようで、荷物転がしながら30分も歩いたら、かなりのエリアを歩いてしまった。
ここは、通り全体を葡萄棚が覆っている青年路という通り。

ワンブロックとかツーブロックとかでなく、とにかく延々と葡萄棚。

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ただ残念なことに、収穫はとっくの昔に終わってしまったらしく、
また中国のゴールデンウィークも終わったためか、
ほとんどのところは、すでに枝も思いきり刈り込んだ後で、途中で何人もの作業員がばっさばっさ枝を切っている場面にも出会った。

ガイドブックによると、8月下旬の葡萄祭という交易会あたりが、人が押し寄せるピークなのだとか。

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刈り込み最中。
もはや、ガラガラバッグを転がしては歩けない状況に・・・。

オフシーズンを改めて実感。
(観光地はどこも、中国と思えないほど空いていてよかったんだけど)

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刈り込まれていない部分はこんな感じ。
夏の最高気温46度にもなるというので、木陰がきっとすごく貴重な存在なのだろう。

(ちなみに、冬の最低気温は-28度にもなるんだとか)

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収穫しもれたらしい葡萄発見。
自分がビデオ持ちながら一生懸命葡萄を探していたら、近くを歩いていた人が指さして教えてくれたり。

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この葡萄棚の風景が気に入ってしまったので、
青年路に面して立つ「吐魯番●路緑州賓館(シルクロード・トルファン・オアシス・ホテル)」に泊ることにした。

ちょい高いけど、まっいいだろう。

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イスラム様式の建物は、本当に恰好いい!

ホテルの前にたどりついてびっくり。
バスターミナルで会って、ターミナル隣接の交通賓館というホテルと、一日ツアーを勧められたウイグル人にそこで再開してしまった。

日本語がかなり流暢なウイグル人。
今回中国に来てから日本語で話をしたのはそれが最初だったが、基本的に、日本語を話す客引きだけはすぐ信用しないことにしているので、「ツアー参加することにしたら電話します」とツアーの値段と携帯電話番号だけ聞いて別れた。特に強引さもなかったし、一日しか余裕がなかったので、まあ他と比べて同等価格なら頼んでもいいかなと思いつつ。

ロビーで話をして、
翌日、条件付きで一日ツアーをお願いすることにした。

それは一人だったら高くつくので行かない。
だれかもうひとり参加するなら、折半240元(3600円)で、一日車チャーターして近郊の史跡などをまわるというもの。

※中国銀行でのT/C両替レートが1元15円だったので、以後、円換算が変わります

「うーん、じゃあ誰か探す。きっと1人くらいいるよ」
「よろしく」
「9時半にロビーで待ち合わせね」
「1人だったら、9時半に来ても絶対行かないからね」
「わかったよ。きっと見つかるよ」

かなり夕方近かったので、「今から誰か捕まるかなあ・・・」と不安げなアブドラハムの後姿にちょっと同情しつつ、こっちもそんな金銭的余裕がないので仕方がない。ま、その分、明日どこかオプションでいろいろ追加提案されたら、そっちは乗っかればいいかな。

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部屋はツイン。
そんなに新しいホテルということでもないようで、外観が見事だったので、つい中もイスラム様式がどこかにあるのかな?と期待してしまっていたのだが、普通だった。

ただ、オフシーズンということで、通常時580元の料金が200元(3000円)と大幅ディスカウントだったので、大満足。インターネットの部屋接続はできず、ビジネスセンターで作業する形だ。

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荷物を下ろし、お茶を飲んで一休みしたら、トルファン散策へ。
写真は、先ほどの青年路の続き。

延々と続く葡萄棚もすごいが、その両脇にはさらに大きな街路樹が植えられていて、文字通り「緑州」だ。

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青年路以外の通りも、不思議な形をした街路樹が延々と続く。
歩道も広く確保されているので、のんびり散策するには最適な街。
(歩道がこれだけ整備されていて、横断歩道がないのが不思議でもあるんだけど・・・)

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乾燥しきった場所なので、もちろんこれだけの緑を維持するのは容易ではない。
こんな勢いで放水をしていた。

バスターミナルの前には、巨大な噴水も。
緑と水は、きっと豊かさの象徴でもあるんだろうな。

エジプトにいた時も、日本の緑いっぱいの渓谷風景のポスター大の写真を寝室に貼っていたりする人がいたっけ(緑豊かな日本の風景写真は「パラダイスだ」と人気だった)

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青年路の葡萄棚の向こうには、食堂が並ぶ。
餃子の文字が気になった。

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散策しながら、広場前の大通りに戻ってきた。
ウイグル人の比率は、ウルムチ市内中心部よりずっと高い気がする。

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青果市場らしきところ。

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広い歩道には、バイクも走っている。
(ときどき車も後ろからやってきてびっくりした)

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洋服やバッグなどを売る露店が並ぶ公園横。
マフラーと手袋、タイツと目覚まし時計、栓抜きと果物ナイフを買わなくちゃいけないんだけど、今だに買えていない。

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子供もすごく多い街だった。
ちょうど学校が終わる時間だったのか、一時期は、街中がリュック背負った子供だらけになってしまった。なぜかお菓子やジュースを買い食い?しながら歩いている子が多い。

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おばあさん達は、なんか一様に手を腰にまわして、えっちらおっちら歩いていた。

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ガイドブックには載っていなかったが、自分が歩いた中で一番賑やかでレストランもたくさん並んでいたのがこの通り。

自分が止まるオアシスホテルを突き抜けたところにある通りだ。

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いろいろな種類のレストランや、品数豊富なスーパーマーケット多数。
夜もたくさんの人がでて賑やかで、屋台売りもあった。

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日本でいうと「イトーヨーカドー」的なスーパーも。
自分もやっと栓抜きと果物ナイフがくっついたものをゲット。
(その後、栓抜きだと思っていたものは缶切りだったと判明。ま、使えるからいいけど)

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ビールはこれ。
ウルムチで8元、5元で買っていたものが、2.5元(約37円)になった。

間違いなく最初の8元はぼったくり値段だったな(その後の5元は星付きホテル内の売店なので仕方がない)

>続く

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