后海のバーでビール
北京駅をでると、すでに夕暮れ。雲がそんなにでているわけではないのに霞んでいる風景に、エジプトのカイロを思い出した。あそこもいつも煙っていたよなあ。
中国滞在中は、特に雨に降られることはなかったけど、割と曇りがち。でも気温は20度台後半で湿気もかなりあり、東京よりもずっと暑いように思われた。
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ホテルが近いので戻ろうかとも思ったけど、せっかくの最終日なので、気になっていた場所に足を伸ばすことにした。
今度は地下鉄で移動。
列車内の吊革部分に「広告募集」と書かれていた。
NHKでもやっていたけど、今ものすごい勢いで経済成長をしている中国では、広告市場も急拡大しているんだとか。
そして人工の湖、というか大きな池、北海。
釣りをする人、ぼーっと水面を眺める老人など、のんびりした風景。
(でも釣竿の太さ・長さが半端じゃなかった・・・まぐろでも釣るのか?状態)
そこから南下して后海の西岸にくると、そこはこじゃれたバーが立ち並ぶ一帯に。
店の前、そして通りをはさんだ池沿いにもソファや椅子が置かれ、欧米系の観光客などがビールを飲んでくつろいでいる。風も涼しく、音楽も流れていて、最高!
自分、北京に住んだら、毎週ここにくるかも。
対岸もけっこう賑やかなことになっている。
一人なのでちょいドキドキしつつ、他に人がいないお店のところで、池沿いのテーブルに座る。ビールはカールスバーグ、おつまみに落花生。メニューを見て外国人しかいない理由がわかった。この2つだけで50元もした。日本円で700円くらいだが、輸入ビールが高いというのを考えても、通常価格の3倍以上なんじゃないか?
それでも、一日歩き続けて埃まみれなので、池や遊覧船、通行人を見ながらのんびり飲むビールは最高においしい。なんでカールスバーグかというと、青島ビールも燕京ビールも飽きちゃっていたため。中国ビール、実はあんまり好きな味ではなかったりする。
さらに南下すると、テーブルがたくさん池沿いに設置された場所があり、こちらは地元の人など大勢でにぎわっていた。
バーも、このあたりになるとひしめきあっていて、店内では大音量の生演奏。
后海を抜けたあたりで、さすがにもう歩けない状況になってきたので(飲み過ぎではなく、歩きすぎで)、バスに乗って天安門近くの「前門」で降りる。
夜の天安門はライトアップ・・・というか、ライトで縁取りされていた(ディズニーランドの夜のパレードみたい)。
北京駅など他の建物も、夜はこんな感じで縁取りされている。下からライトアップしたほうがかっこいいと思うんだけど、そのあたりはきっと感覚の違いなのだろう。
地下通路で人が集まっているので覗きこんでみたら、
似顔絵を書いている女性だった。すごい上手。韓国語のTシャツを着ていた。
部屋に戻ると、Mのメッセージ。
なかなかかわいい字だよなあ。
それと「いらないよ」と朝言っていたのだが、お酒とおつまみ。日焼け止め。
テレビは衛星NHKを見ることができる。
NHKの予算が削られてしまうようだけど、海外向けの放送、残して欲しい・・・。
ちなみにワールドカップ関連のニュースは、試合風景は「放送権の都合によりご覧いただけません」になっていた。