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山崎蒸留所見学レポート(2)生まれた年の樽を発見!

写真蒸留所見学のハイライトシーンはやはりここ。窓がなく、暗くてひんやりした貯蔵庫に眠る樽・樽・樽!

太鼓をのせる角材の台のようなものが間に組まれた状態で、何段かに積み上げられている。

山崎蒸溜所 来場証バナー

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前面にはすべて西暦が書き込まれている。
 
 
「ウィスキーって、本当に樽で熟成させるんだ!!!」
 
 
と当たり前のことなんだけど、妙に感動。
日本酒でも、管理が大変な木桶仕込みはもうほとんど残っていないと前に何かで読んでいた。テレビなどで食品メーカーの工場シーンなど見ていると、全自動のベルトコンベア上を流れるように均質な味の製品がぽこぽこラインから吐き出されている。伝統の麺やかまぼこ作りもオートメーション。で、なんとなくウィスキーも、もっと製造工場ちっくなところで、カシャーンカシャーンと作っているのかと思ってしまっていた。

「テイスティングをするための穴(←何か名前を言ってたけど忘れた)が上にくるよう、ぴったり計算して転がしてくるんですよ」

うーん、想像していた以上に全てが人力、職人のワザの世界みたいだ。

「地震で崩れたりしないんですか?」
「○○○は(←これも名前忘れた)、樽の重さを利用した非常に強固な組み方なんです。ただ問題があって、下の樽を取り出そうとすると、上のを全部どけないといけなくなってしまうんです」

へ~、それは確かに大変。。。
なので、山崎蒸留所とは別のところの貯蔵庫では、下の樽も単体でひきだせるよう、金属の棚を使っているのだとか。

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中がどうなっているのかわかるよう、手前を透明版にした樽の前で、ガイドの方が「天使のわけまえ」など説明。この表現、確かに素敵(興味ある方、Googleで検索を)。

こんな樽がずらり両側に並んでいる様子はかなり迫力がある。

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出口がずっと先だ。
(奥まで写したかったのでこんな感じだが、実際にはもっと暗い)

ところで樽ひとつでどのくらいのウィスキーが取れるの?
確かボトル60~70本分って言っていた気がする。

それではいくらくらい?
中のクオリティにもよるけど、高いものだと3000万円!!!

──で。

なんと樽を丸ごと買っちゃうことができるという。
山崎を「聖地!」とコメントしていた知人Sさん、ひとつお買い上げどうでしょ?

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オーナーズ カスク。
ITmediaにはチーフブレンダーの「正直なところ、売りたくなかった(笑)」と本音コメントもかかれた関連記事がアップされている。うーん、確かにこれは「究極の大人買い」だ!(私の大人買いはこれこれ

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頑丈な鉄格子の中には、既にお買い上げになった樽が厳重に保管されている。手前の白いところの真ん中、空白になっているのがわかるだろうか?ここにオーナーがサインをするのだとか。(中身をボトルに詰めた後は、この部分を飾れるように加工してプレゼントしてくれる)

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これがオーナーズカスクの販売リスト。

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色・味わい・香りなどが書かれている。もちろんテイスティングで最終的にどれにするか選ぶのだとか。価格は150万円以上のものが多かったようだが、「売約済」の判子がかなり押されている。

会社の創立記念やレストランなどで買ってゆく人も多いという。
そういえば自分が以前ちょこっとお仕事させてもらっていた新しいネット銀行でも、創業記念品としてオリジナルラベルのビールを作っていろんな人に配っていたっけ。

検索してみたら、東京全日空ホテル内のレストランでは「ホテル誕生の年1986年に蒸留・熟成されたシングルモルトウイスキーを1樽すべて購入し、20周年に向けて予約販売いたします」と。

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ちなみに、普通に写真撮るとこんな感じ。
結構暗いでしょ。

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熱心に写真を撮る着物姿のサハラさん。
先ほどのオーナーズカスクの話を聞いてしまったためか、新しくお店を始める銀座のママが、ひと樽買い付けにきた姿のように見えてきた。

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あ、自分の生まれ年発見!

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貯蔵庫を一歩出ると、そこは突如、木々が生い茂る山の斜面。
竹林がさわさわと静かな音をたてている、風の心地よい場所だった。

映画館をでてきた瞬間のような不思議な感触。

・・・と感慨にふけっていたりはしない。
だってこの後は♪

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>試飲タイムに続く


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