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青春18きっぷで遠野まで行ってみた

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8月11日に津波被害地の岩手県大槌町で開催される「三陸海の盆 合同大祭」のインターネット中継を手伝うため、再び短期で遠野に行くことに。

出発前日にふと気づいた。
深夜高速バスは満席。お盆で新幹線も指定はないかも。

もしかしたら・・・ローカルだけでも行けない?

確か朝一番で東京をでれば、八戸くらいまでは辿り着けたはず。遠野はそれよりずっと手前なので余裕で夕方に着くんじゃないか。

さっそく時刻表検索してみると、朝8:09に上尾駅(埼玉県で大宮駅の2つ先)を出れば、遠野駅に18:46に到着する。

乗換8回/所要時間10時間37分(乗車時間8時間33分)!!!

重たい荷物抱えていくのはちとしんどそうだけど、車窓風景ながめ、地元の人やお盆休みで帰省&旅行する若い人たちのグループと混じりながら行くのも楽しそうだ。

ということで、青春18きっぷを購入し電車に乗り込んだ。

●08:09 上尾発

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●08:23 大宮発

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●09:34 宇都宮発

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●10:33 黒磯発

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そして車窓風景はどんどん「懐かしい日本の原風景」的な感じになってゆく。ぶっちゃけ、自分の生まれ育ったところもこんな田園風景の場所なので、正直特に感慨とかはなく、あー落ち着くなあという感じなんだけどね。

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●11:56 郡山発

郡山は地震震源地でもよく登場する「福島県中通り」の真ん中にある都市だ。ここから真東に60kmくらいで大平洋となり、そこに原子力発電所がある。

地震に津波に原発問題の三重苦エリアだ。

まだボランティアに来ていないのは福島県だけ。9月過ぎたらどこか行きたい。

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●13:00 福島発

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●14:13 仙台着

ここまでずっと、一時間ごとくらいに終点になり電車を降り、10分も待たずに次の始発列車に乗るというのを繰り返した。

「なんでこんな小刻みなんだ!?」

とも思ったけど、軽く寝たり、本を読んだりしてると1時間はあっという間に過ぎてしまうので、飽きずにローカル列車旅をするという意味では、このくらいの乗換は適度なのかもしれない。

(ちなみに車両はどんどん短くなっていった気がするので、小刻みなのはニーズに応じた効率的なダイヤ&車両運用のためなんでしょうかね)

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唯一、仙台で約30分の乗換時間があったので、
中央改札の真正面にあるここに立ち寄ってみた。

そう、「ボランティアインフォメーションセンター宮城」。

ボランティア向けに、宮城県内各地のボランティア情報を掲載し、またボランティアスタッフがいろいろ相談に乗ったり情報提供してくれる場所だ。

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代表の北村さんには挨拶できなかったけど、ボランティアスタッフの馬場さんと話をさせていただいた。ここについては後でまた別途記事にしたい。

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馬場さん、北村さん&みなさん応援してます!
頑張ってください!

●14:45 仙台発

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●15:29 小牛田着

調べた時刻表では、仙台から一ノ関まで一本で行けるはずだったのだが、何かあってダイヤ乱れたらしく、小牛田で降りることに。そして15:35発予定の折り返し一ノ関行き列車は16:05発と大幅遅延した。

札幌などに向かっていたらしい若い青春18きっぷ組はかなり予定狂ったらしく困惑していたが、自分は多少遅れても、今日中に遠野に着けばそれでいいさ。

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せっかく乗降り自由なので、一ノ関か花巻で長い待ち合わせがあれば、駅降りて夕食を食べていけばいいしね。

●16:05 小牛田発

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ということで、一ノ関駅構内にあるお土産屋さん奥の喫茶スペースで、買ったばかりの地ビールとつまみをぱくぱく。17時過ぎているからいいっしょ。

●17:31 一ノ関発

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空がきれいだ。
夏だなあ。

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ローカル列車ならではの旅情を満喫。
日本の風景はいくら見ていても飽きない。本当にそう思う。

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そして花巻。
ここまで来たら乗る電車はあと一本だけ。

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この列車の行先は釜石。
工業も栄えた大きな海辺の都市だったけど、行ってみると本当に驚く。

街中の一番中心の大通りの両脇も、建物は残っているものの、一階部分がすべて破壊しつくされて、営業再開できているところはごく一部。瓦礫などは撤去されているが、それだけに逆に痛々しい風景になっている。

釜石まで行くのか、この電車。

●18:42 花巻発

花巻駅を出る直前に日が沈んだ。

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真っ赤な夕焼け。

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車窓から見る夕焼けはまたひときわ違う。

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見とれるなんてもんじゃない。
ぞわぞわくる。

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青春18きっぷで来てよかった!!!

・・・なんて一日を思い出して感慨にふけっている間に、目的地に着いた。

●19:48 遠野到着

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到着~!!!\(^o^)/

予定より1時間遅れ、合計すると11時間以上かかってしまったが、朝の数十分を除きあとはずっと座れたし、荷物は重かったけど、どの駅もエレベーターがあったので乗換は全くしんどくなかった。

東北本線下りはほとんどが乗換スムーズで待ち時間もなく、電車の中は本を読むにしても勉強をするにしても、結構集中できる。

何より車窓の風景がよかった。
柔らかい絨毯のような青々とした水田。

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懐かしいローカル駅。

盛り上がりまくってる若者集団に、地元のおばちゃんたちの会話。

自分、旅してるよなあという実感がなんとも言えない。

かかった費用は2,300円。
社会人たるもの、お金で買えるなら時間を無駄にしちゃいけないと言われるけど、一日これだけ贅沢に旅を楽しませてもらって「コストたった2,300円」と考えると、本当に安い。

ボランティアには、交通費も宿泊代もかかると思っている人が多いけど、時間に余裕のある学生さんなら、青春18きっぷで一日かけて遠野まで行き、遠野まごころネットの無料宿泊施設に泊まれば、往復4,600円+食費だけでいい。

それだけで、ボランティア現場で多くの人と出会い、貴重な体験ができる。

青春18きっぷで仙台や遠野へ。是非!

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