ウルムチ到着!
唐突だけど、今ウルムチ。
ウルムチってどこよ!?という人のためにちょろっと説明すると、中国の新疆ウイグル自治区の首府。
思った以上に遠かった。
遠いというか、一日の間に飛行機3回も乗り降りしたのは生まれて初めて。
08:50 成田発
10:55 上海着
12:55 上海発
15:25 西安着
17:55 西安発
21:25 ウルムチ到着
成田8:50発だったので、昨日の「リンクシェア アフィリエイトサミット2007」は懇親会終わった段階で切り上げ、家に戻って荷造り。
成田空港(07:00)
直前まで悩んだんだけど、今回「地球の歩き方オリジナル」のあのソフトキャリーバッグを持ってきた。
荷物そのものは、デイパックひとつでもなんとか入りそうなんだけど、PCやビデオカメラなど重たいものが多いので、腰を痛めないための用心だ。
ああ・・・、パソコンもビデオも持たず、カメラとガイドブック、それに小さなタオルと歯ブラシだけ持って身軽な旅行していた頃が懐かしい・・・。
成田空港第二エアーターミナルは工事中で、カウンターは出口のほうに作られた仮設のところ。
朝早いので、出国審査もがらがら。
今回、初めて海外旅行用の保険に入ってみた。
掛け金6,000円。今回はなんとなく、元とれそうな予感がするので。
飛行機はエアチャイナの上海行き。
ちゃんと飛んでね。
いきなり燃え上がったりしないでね。
着陸時に変な所に突っ込むのはなしってことで。。。
国際便としては小さめの機体で、左右3列ずつ。
私の並びは、20代のOLさん二人連れ。
ずっとずっとずっとしゃべり続けていた。
なんか会社勤めしていたころが懐かしくなった。
更衣室とか、夜、女の子の同期と飲みに行ったら、ずっとこんな話してたよなぁ。
そして機内食タイム。
隣の女性2人がワインを注文したので、こちらも遠慮なくビール。
しかも、その後またまわってきたので、ビールお替り。
機内食をデジカメで撮っていたら、一番窓側に座っていた人がそれを見たらしく、まん中の人に聞いていた。
「写真撮らなくていいの?」
「え、機内食を?いいよ別に機内食なんか・・・」
私が撮影していたのを見ていた人は、その返事にちょっと困っていたみたいだけど、別に大丈夫。それで気を悪くしたりしないから。
単にネタにさせてもらうだけです(笑
上海到着(11:10)
上海に到着したのは、日本時間で12:10。現地時間で11:10。
わずか3時間という短い時間で上海に来れてしまうのだから、ほんと近いもんだ。
人がわさわさ集まっている場所があったので、そこが出口かと思ったら・・・
Baggage Inquiries。
荷物が見つからなかった人の問い合わせカウンターだ。
・・・不安にさせる風景だなあ。
でもありがたいことに、自分のバッグは無事。
今回は乗り継ぎが多い上、ウルムチ到着が割と遅い時間なので、「ロストバッゲージ」の事態だけは避けたい。
普段、一人旅行だと機内持ち込みできるバッグひとつで動くことが多いので、今回、預けないといけないソフトキャリーバッグがあるというのもちょっと不安要素。最後、成田空港に降り立つまで、消えないでちゃんとついてきてほしい。
上海空港で再度チェックインして荷物も預け、西安行きの便を待つ。
海外で自動販売機を見る機会は意外に少ないのでちょっと新鮮。
よく見ると、KIRINの午後の紅茶とか、サントリーのウーロン茶とか、日本メーカーのものがほとんど。
給湯器もあちこちで見かける。
透明の少し長いアクリル製のポットを持ち歩き、そこにお茶っぱを入れて、お湯を継ぎ足しながら飲んでいる人が中国にはたくさんいる。私もウルムチで売っていたら一個買おっかな。
今回、上海はまったく街中にくりだすこともなく通過。
西安到着(15:20)
そして西安空港到着。
中国の空港は、本当にどこもきれい。
再び荷物と対面して、
すぐにエスカレーターをあがり出発ロビーへ。
懐かしい!
この風景、目に焼き付いてるよ!!!(理由は後述)
が、単純にウキウキしていられないのが西安空港。
ここが自分にとって、今回の旅行の最初のプチ難関だった。
西安までのチケットは、国内の旅行代理店で購入していたので問題ないけど(といっても予約したのは月曜日です)、2日前にネットで購入した「西安─ウルムチ」は、それが中国の会社だったことと、番号だけメールで届く「e-Ticket」だったこともあり、メールをプリントアウトしたものを握りしめ、
「本当にとれてるのかなあ・・・」
と一抹の不安。
なにせ西安空港は、自分にとってかなり縁起が悪い場所だ。
3年前、大学後輩のくろねこと一緒に旅行来た際には、ありえないほど長い“空港滞在時間”になった。
到着時は、いきなりのロストバッゲージ。
出発時は、ありえない「乗り遅れ」。
その時は、「ま、西安空港探索ができたからよかったとしよう」なんて笑い合っていたけど、ある意味その時の経験のおかげで、今回まったく迷わずに窓口に行けたりしたのはよかったかも。
これが、e-Ticketの番号などが記載されたメール文章のコピー。
カウンターで確認してもらったら大丈夫とのこと。
ところが何もチケットがでてこず、スタッフは次のお客さんの対応をしている。
どうすりゃいいの?e-Ticketって最後まで紙チケットがないものなの?
聞いても、ただ「ウエイト」とのみ言われるので、ちょっと困惑していたら、「フォローミー」と若い男性スタッフ。
ついていったら、空港の外にでて、ワゴン車に乗って、そのまま走りだした。
「一体どこへ?」
実は第一ターミナルと第二ターミナルが離れていて、第二ターミナルまで車で連れて行ってくれたのだった。時間もまだ余裕があったので、「巡回バスに乗って第二へ行け」でもよかったろうに、親切だなあ。
そして再び荷物を預ける。
ちゃんと紙のチケットも手に入ってひと安心。
これからは、この方法で旅先の国内格安航空券を買えばいいんだな♪と、ひとつまた勉強になった。
こぶりなターミナルかと思ったが、実はセキュリティ通って搭乗ゲートのエリアに入ったら、お店もたくさんあってなかなか賑やか。西安までは、日本人や(メタボな)欧米人の観光客もたくさんいたけど、西安からさらに国内線に乗って西方へ飛ぶ観光客は少なくいようで、まわりは中国人ばかりになっていった。
フリーインターネットコーナー。
「wada」で検索したら、ちゃんとWADA-blogが検索結果に表示されたので、意味もなくうれしい。
(その後、パソコンをフリーズさせてしまい慌てた)
西安からウルムチまでの飛行機は、隣に座っていたおじさん2人が後方の空いている席に移動してしまったので、自分1人で広々♪
進行方向の地平線がうっすら赤く染まっていた。
一日が終わりかけている。
日本はもう、はるか後方。
ユーラシア大陸のかなり奥に入ってきている。
「旅行に来ているんだ」という実感がやっと湧いてきた。
機内食。
味付けは、香辛料がきいていておいしかったんだけど、にんじんは固く、玉ねぎは「生かよ!」という辛さだった。
ビールが飲みたいけどないみたい。
国内線だから?イスラム教徒も多いエリアだから?
ウルムチについたらホテルに行く途中でビールを買っていこう。
いや、そもそも、ホテルの名前はわかってるんだけど、地図を忘れた上に、住所を控えてくるのを忘れた。
人民路沿いだった記憶があるけど、どうやって行こうか?
リムジンバスで近くまで行けるかな?それともタクシー捕まえたほうがいいのか?
ただあまり中国元のキャッシュを持っていないので、
タクシーに乗ってしまうと、ビールが買えなくなる気がする・・・。
(空港でT/C両替できたらそうするけど、国際空港じゃないから、9時過ぎに両替できる場所はない気がする)
ウルムチ到着(21:10)
パソコン開いてこの記事の下書きを書いていたら、あっという間にウルムチについた。
時間は21時10分。まわりは真っ暗だ。
飛行機はこれでいったん終了。
明日からは、鉄道とバスの連続だ(お尻痛くなりそ~)。
なんだか全体的に暗めなウルムチ空港。
もう、この便が最終に近いのだろうか?
理由はよくわからないんだけど、果物を箱いっぱいにつめて預けていた人が多く、その段ボールがかなりへたっているのと、荷物扱いが荒かったらしく、あっちでもこっちでも、ざくろや柿などがぽろぽろこぼれていて、荷物の主が慌ててベルトコンベアの上に散らばった果物をかき集めている風景があった。
のどかだ。
私のキャリーバッグも無事到着。
しかし、ここでいっきに埃まみれになっていた。お疲れ様・・・。
「タクシー?」と声がかかるのを断りながら、空港の外へ。
リムジンバスはどっからでてるんだろう?と思いながら少し周囲を歩いたがよくわからず、出口付近に止まっていたバスのところに戻ってきた。
運転席のところに黄色い看板があり、「紅山」「火車站」という行先と、「10元」という料金が書かれていた。もしかして、これがリムジンだったか?
「人民路(レンミンルー)?」
スタッフらしき女の子に聞いてみる。
看板を指さしながら「紅山(ホンシャン)にはいくので、そこからバスかタクシーで」・・・というようなことを答えてきた(中国語わからないので、適当な解釈です)
「OK」
乗り込んで、座席に座っていると別の女の子がまわってきて、チケット代10元を支払った。持っている現金は、前回の中国旅行に余ったもの(やはり少し残しておくもんですね)。1元16円で計算すると160円。中国は移動と食べ物にお金がかからなくてうれしい。ホテルはものすごい勢いで高騰してるみたいだけど。
激しく揺れるバスの中からウルムチ空港をビデオ撮影。
そのまま大通りを走って市内へ。
遅い時間だったが、ホテルや百貨店などの看板がど派手なイルミネーションで、レストランも込み合っているようだ。漢字とアラビア文字が併記されているのも、とっても不思議な感じ。
紅山で下されたものの、やはりここから人民路への行き方がまったくわからず。
そもそも、ホテルが人民路沿いだったかどうかも不確定なんだけどね。
路線バスの行き先を見ていたが、地理勘がなく、方向違いのほうに行ってしまいそうな気もしたので、タクシーに乗った。ホテルの名前を見せたらすぐに「わかる」との返事。よかった♪料金も8元、130円くらいだ。
ホテルについてびっくり。
でかっ!
日本円で3000円台のところなので、もう少し小さなところを想像していたのだが、ものすごい巨大なホテルだった(ホテルは他の物価と比べると高めで、ウルムチでも高級ホテルは1万円以上)。
部屋もやたら広くツイン。
もちろんネットも無料で使い放題だ。
ところが肝心なものがなかった。
それはビール。
電話して持ってきてもらおうとしたが、いくら「ビール」「ピージウ」と繰り返しても、中国語でだーっと話されてしまうだけ。通じてないわけじゃないらしいのだが、どうやらサービスが終わっているか、デリバリーできない時間帯か、なんかそんな感じみたいだ(その後、LANケーブルを頼んだら、こっちはすぐ持ってきてくれた)。
うーん、残念。
+++
ひたすら飛び続けた一日目は以上。
明日以降は、移動のチケットもホテルも何もとってないので、まずはどこか旅行代理店にいって、鉄道・バスチケットを予約するところから始めたい。ホテルももう少し安いところを探して移動しようかな。
ネット接続環境がある限り、旅行記をぼちぼちアップしてゆく予定。
(電車とかバスの中で暇だと思うので、そこで書きためてゆく)
体力温存しつつ、シルクロード&オリンピック直前の中国を満喫してきたい。