12年に一度の香取神宮式年大祭「神幸祭」

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ちばらきっ子の私は、茨城県の鹿島と千葉県の香取で育った。10歳から住んだ香取は、成田と銚子の間に広がる水郷地帯で、利根川を越えたところに鹿島がある。香取には香取神宮が、鹿島には鹿島神宮があり、これに神栖の息栖神社を加えて東国三社と呼ばれ、日本書紀にも登場するとても古い由緒ある神社だ。

●Wikipedia「香取神宮」

その香取神宮で、12年に一度の神幸祭が、4月15日・16日の二日間にわたって催行された。

●香取神宮「平成26年式年大祭神幸祭」

香取神宮神幸祭は、御祭神経津主大紳御東征の御模様を擬したものとも、文、神功皇后三韓征伐を模したものとも言われております。その雄大さ、壮麗さは、比類ないほど素晴らしいものといわれ、約三千人が武神の供奉にふさわしい甲胃、その他装束を着用して参加します。

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ハイライトは1日目のお昼、神輿が御座船に乗り利根川の水上を渡られるところ。
対岸の茨城県鹿島側からは、鹿島神宮の船がやってきて、水上で「鹿島神宮御迎祭」というのがとり行われるのだそう。

まずは神輿が御座船に移される津宮に向かった。
神幸列では3,000人の人が昔の衣装をまとい神輿中心に行列を作り、神職の人達と一緒に香取神宮から佐原市内をねりあるくのだが、神輿と一緒に船に乗り船上祭に立ち会うのは神職の人達なので、他の人は堤防を歩いて、上陸箇所に向かっていた。

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不思議と裃衣装が皆ぴったり合っていて、貫禄があった。

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津宮は多くの人で賑わっていた。
堤防の外側には御旅所が作られており、神輿もそこに安置されていた。

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ここには式年祭用の鳥居があり、T字型に作られた桟橋から紅白の幕で囲われた台船に人が乗り込んでいる。

他にもたくさんの船が既に離岸していた。前衛・後衛などと書かれた船もある。

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大きな台船が2艘(2台?)離岸すると、いよいよ御座船が桟橋に横付けとなった。
まずは鏡餅。

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続いて神輿。

最後の小さな船にも香取神宮の神職の方々や招待客の人達が乗り込むと、御座船を中心にすべての船が上流に向かった。

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ちなみに錦の旗はなぜか堤防を徒歩で。
船はかなりゆっくり航行しているので、大錦旗も御座船の真横につく形でゆっくり進んでいった。

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観客もそれにあわせて堤防をゆっくりと。
この日は本当に天気も良く、風もかなり気持ちよく吹いており、最高の式年祭だった。

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利根川に目をやれば、船先に鳳凰を配した御座船。

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平日なこともあり、来ているのはほとんど地元の人でかつ年配の方が中心。

「もう俺ら、次は見れねえっべ」
「んだな」

なんて笑いながら歩いている。
その元気があれば、次の次あたりまでちゃっかり見ちゃいそうだよなとか思いながら聞いていた。

よそから来ているらしい人は、ロードバイク乗りの人達、あと外国人グループが多かった。

水上祭なども行われたそうだけど、堤防にいる自分達にはその様子はまったくわからず。
一般のお祭りとは違い、本格的な神事なので、観客向けのアナウンスなども当然一切ない。

堤防の人達は「なんか止まっちまったけど、何してんだべ」「時間調整じゃねえか」など語り合いながら、強い日差しの元、じっと水上の御座船を見つめ続けていた。

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そして突如、上流側から一艘の船がやってきた。
普段は潮来で屋形船か何かに使われているのではという船の前方には「鹿島神宮」の旗。

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いよいよ「鹿島神宮御迎祭」だ!

・・・と興奮したのだが、二艘ともかなり茨城岸よりのところに停船したままで、千葉側からは全く船上の様子わからず。
停まったり動いたり、並んだりしながら、数十分が経過した。

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そして遂に、鹿島神宮の船が利根川中央までやってきて、その後ろから香取神宮の御座船がかなりのスピードで追いかけ始めたので

「いよいよ何か始まるのか!!!」

と期待したところ、そのまま香取神宮の御座船は鹿島神宮船を追い抜き、上陸用の桟橋に着岸してしまった。

次12年後にもしまた見に来る機会があったら、どういう流れで催行されるのか、事前にもっと予習してから来ないとダメだなと思った。

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神輿が再び上陸される場所は広い河川敷。
馬も数十頭が待機しており、ふたたび行列を作るべく大勢が待機していた。

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背中に「軍」と書かれた衣装の人達も。

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ここにも御旅所らしき場所が用意されていた。

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神輿お迎え。
この後、まだ佐原市内御巡幸があったが、4時間以上歩きつづけてかなり疲れていたこともあり帰途についた。

信仰心全くない人間だけど、この地も利根川も守られているんだなあとあらためて感じたりする一日。香取神宮も鹿島神宮も、物心つく前から毎年何回もお参りに行っていた神社なので、こうして貴重な神事に立ち会うことができ、本当にいい思い出になった。

次は12年後!

いやその前に、今年8月31日から9月3日にかけて催行される鹿島神宮の式年祭もみにいきたいな。

●鹿島神宮「平成二十六年式年大祭御船祭」

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