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[夏読書] 人生使い方次第

写真自分はいわゆるSOHOワーカーだ。自宅兼オフィスで一日パソコンに向かって仕事している。

適当な時間に起きて仕事。平日昼間にクアハウスに行っちゃうことも。癖になるほど自由で快適なのだが、出社時間・昼休みなど強制されるものがないため、時間管理がめちゃくちゃ。結果として、だらだらと仕事をしてしまう。着手さえすれば作業は比較的早いほうなのだが、そこに至るまでが大変。気がつくとブログなんか更新して、時間を浪費している。

で買ったのが、尊敬する「メール道」の久米さん&株式会社カレンの山内社長が絶賛していた、松山真之助氏の「早朝起業」。サブタイトルは「朝5時から9時まで」の黄金時間を自分のために使う方法」とある。

 
著者が毎日発行する書評メルマガ「Webook of the Day」を初めて知ったのは4年前。

いろいろすごいことをしている人はいるが、松山氏も半端じゃない。
メルマガを毎日だしている(真似できない)。
しかもただのメルマガではなく、毎日一冊本を読んでそれを紹介するメルマガだ(絶対真似できない)。
そしてそれを、なんと7年も続けているのだ!(もう、絶句)

学生か?それとも定年退職してセカンドライフをのんびり送っている人なのか?と思うとそんなことはなく、大手航空会社の管理職、第一線でバリバリ仕事をしている働き盛りの方。決して“暇”な人ではない。

メルマガがクチコミでどんどん広まり(自分も同僚から教えてもらった)、そこをきっかけに講演やラジオ番組のパーソナリティなど、会社以外での活躍の舞台をどんどん広めている。ちなみに自分は数ヶ月前、何気なくテレビを見ていたら、流行の「週末起業」の特集をやっていた。そこに登場していたのが松山氏だった。おお、この穏やかそうな方があの松山氏なんだ!!と、かなり感動した記憶がある。

「時間は延びる」の法則

松山氏は早起きだ。
4時には起床し、暗いうちに家をでて、がらがらの始発電車に乗って会社に向かう。本当ならすし詰め状態の2時間の通勤時間が読書タイム。同氏が「動く書斎」と呼ぶ電車の中で、時には年賀状まで書いてしまうという(どっちも通勤ラッシュタイムじゃあ無理だよな)。当然、同僚の誰よりも早く会社に着き、ひと足先に仕事開始。そして、終業後にだらだらと残業をするのではなく、さっくりと帰宅し、家族団欒の夕食。おそらく勤務時間中も効率的な時間活用を心がけているのだろう。(お昼休みの話などが紹介されていた)

ちょっと引用させてもらおう。

さらに続く早起きの効用。それまで思ってもみなかった素敵なことが、世の中にはたくさんあったことに気がつく。

・夜明け前の空の美しいこと!
・漆黒の空に残る月の鮮やかなこと!
・夕べ見た金星が、まだ残っていることに驚くこと!
・空を飛ぶ雁の群れを眺められること!
・早起きのカラスがいっせいに飛び立つ様子に驚くこと!

うーん、読んでいるだけですがすがしさを感じる。
いいこと尽くしで、なんか楽しそうだ。

ちなみに同じ風景は、自分も明け方に作業デスクに座ったままよく見ている。

「あ〜あ〜っ、また朝まで徹夜になっちゃったよ。昨日の昼間にちゃきちゃき済ませておけばこんなことにならなかったのに。っていうか、わかっていたはずなのになあ。何やってたんだろう、自分。寝ぼけ眼でやったから誤字とかも多そうだなあ。えっと、今日のアポ何時だったっけ?少しは寝る時間あるのかな・・・。うー、カラスがうるさい!」

・・・えらい違いだ。

これが時間をさんざん無駄にした上に「時間がない!」と悲痛な叫びを上げている人と、時間をコントロールして充実した毎日を送っている人の違いなのだろう。

本には、早起に限らず、時間をどう有効に活用すればいいか、具体的なアドバイスがたくさん詰まっている。本を大量に読み、また講演も行っている方らしく、非常に読みやすく、理解促進のために挿入されているたとえ話や会話なども、ウィットに飛んでいて面白い。

とくに観たいわけでもないテレビをつけて過ごすなど無為に過ごしてしまっている時間を他のことにあてたら、一年間でどれだけ節約できるのか・・・などは、具体的に数字で示している。

仮に会社から戻り9時にテレビを付け11時ころまでなんとなくテレビを観ているとする。


2時間×365日=730時間=31.41日

!!まじですか!!
テレビかどうかはともかく、絶対に一日に2時間くらいは無駄に過ごしちゃっている(自分の場合もっとだな)。うーん、まるまる一ヶ月もあったら、それこそ毎年何かひとつ資格がとれちゃうよ・・・。かなりショックな数字だ。

後ろのほうでは、実際に時間を上手に活用して毎日をいきいきと過ごしている「時間活用の達人たい」の事例が紹介されている。こちらもとても参考になる。

「時間がないなあ」
「何かしなくっちゃ・・・」

なんて思っている人には、たった1,300円で非常にいい刺激を与えてくれる本だと思う。



早朝起業―「朝5時から9時まで」の黄金時間を自分のために使う方法
松山 真之助

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