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エイジさんの“成功予定”本(2)

これは2002年頭当時のトップエイジさんと最初にメールやりとりをするきっかけがいつで、何だったのか・・・今思い出そうとしている。

2002年3月には「アフィリエイトINDEX」のレポートでとりあげているので、その前年だろう。2001年・・・ちょっと思い出話をしたくなる特別な年だ。

2001年は面白い一年だった。

まず、3月に勤めていた会社を辞めた。派遣のような形で半年ほどある会社の金融関連サイト立上げ部隊に混じっていたのだが、そこが立ち上がる前に引き上げるのがなんか寂しかった。また帰るべき会社が引越しして、人がかなり入れ替わっていたので、再び定着できる自信をなくしていた。よく「独立のきっかけは?」と聞かれるが、実はこんなつまらない理由だったりする(あ、でもECやりたいって言ったのも嘘じゃないです>前職関係者)。
 
そして、2001年6月に金融サイトが立ち上がり仕事も終わると暇になり、今はなき「bizmails」の立上げやJIAAで臨時バイト?させてもらったりしてその日暮らししていた。

「こんな生活してると、本当のフリーターになりそうだなあ。久々にエジプトでも行くか?」なんて計画していた頃、サービス開始直後のLinkShareのH氏から「最近どうしてます?」とメール。で、近況報告兼ねて挨拶に行き、エジプトから帰ってきたらLinkShareでお仕事させてもらうことになった。

その2年前の99年からアフィリエイト情報サイト「アフィリエイトINDEX」を運営していた。当時「アフィリエイト」で検索しても、自分のサイト以外はほとんどひっかかってこなかったので、割とはしりだったと思う。ネット業界でもアフィリエイトネタで会話できる相手は限られており、やや孤独にサイト更新を続けていたので、LinkShareで仕事をするようになり、オフィス内で「アフィリエイト」という言葉がぽんぽん飛び交う風景に、密かに感動を覚えていた。

自分のミッションは、個人アフィリエイトの発掘と活性化。LinkShareは三井物産運営だけあって大手企業は次々入ってきていたものの、個人サイトという裾野部分は未着手、樹海に覆われていた。(アフィリエイト紹介で△円というプログラムすら始まっていなかった) 

法人営業と個人ユーザ開拓は全く違う。後者の場合、お金があれば広告などを使って「直接広くアピール」する方法もあるが、そうでなければ「オピニオンリーダー」「アーリーアダプター」で、かつネット情報網上のより中心に近いところに位置するサイト運営者にまず認知・理解してもらい、そこを起点に広めてゆくのが効率的だ。来る日も来る日も、お小遣い系サイトをひたすらまわり続け、掲示板など読み込んでいった。「・・・なんか実態以上に評価低く書かれているなあ・・・多分、△△の提携拒否とかがきいてるんだろうなあ」などと思いつつ、サイト運営者とコンタクトをとったり、アフィリエイトMYSHOPコンテストなどのイベントを開催して、熱心なサイト運営者の目をLinkShareそしてアフィリエイトという仕組みに向けさせようとした。

同時に、アフィリエイト認知度アップの起爆剤として絶対に必要だと考えていることがあった。それは、個人の成功事例だ。ただこれは成功していればいいわけではない。「儲かりまっせ♪」みたいな人が先にたてば、そうでなくても「マルチ」とかと一緒くたにされそうなアフィリエイトにマイナスイメージがついてしまう。親近感がわく真面目な人で、サイトにこだわりと愛着を持っている情報発信能力の高い人──それが理想像だった。

・・・かなり長くなってしまったが、実はここまで前置き。

そんな頃にエイジさんのメルマガ「金策冒険家エイジの億万長者への路」を知った。タイトルこそ一瞬怪しい感じだが(億万長者とか・・・)、読んでみると、ただ個人が趣味で発行しているレベルのメルマガではないことがわかる。一語一句ディテールにこだわった文章運び、壮大な構想(メルマガ単体としても、また「路」についても)、そして自らのサイト・メルマガへの愛着心。恐ろしく長いメルマガなのに、間延びすることも飽きさせることもなく、ぐんぐん読ませる文章だった。

メールマーケの仕事を2年ほどやっていた自分は、メルマガライターという点からも興味をかきたてられたのを覚えている。その秋に雑誌「Yahoo!InternetGuide」がアフィリエイトをとりあげることになり、執筆依頼が来た時、「アフィリエイト座談会」コーナーを作り、エイジさんにも登場してもらった。

同じ雑誌の他のページには、別トピックで藍玉さんのサイトも登場していた。マメな藍玉さんは、確かその後、「同じ雑誌に載っていましたよね」とエイジさんにメールを書いたか、掲示板に書き込みをしたかしていたように記憶している。そんな関係で、もう一人交えて、新宿でプチオフ会を開催したのが2001年の冬だったと思う。

藍玉さん、エイジさん、
なんかあれから2年半もたつんですね。

あの時は皆、アフィリエイト関連で本をだすことになるなんて全く思ってもいなかったし、藍玉さんが「主婦アフィリエイター」としてAERAや日経新聞、テレビにまで登場するとは誰も予測していなかった。ただ単純に、サイト運営って楽しいよね、こうやって知合いが増えて・・・なんて棒餃子を食べながら初対面同士、妙に盛り上がっていた。

・・・にしても長いぞ、この記事。

とにもかくにも、いよいよ明日はエイジ本の発売初日だ。

先週受け取りそびれた自分は、何とか初日に読むべく、Amazonで予約をした。
さあ、届くのが楽しみ♪

【修整追記】年表修整・・・YIGの特集は2002年9月だったので、新宿オフ会は2002年の冬。つまりオフライン交流が始まってからは、まだ「たったの1年半」なんですね!!うーん、この間あまりにいろいろやってる気がするので、それはそれで、ちょっと驚きです。

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