音声で「これは塩です」と教えてくれる「TouchMemo(タッチメモ)」
知人に教えてもらって、今一時的にお借りしている「TouchMemo(タッチメモ)」が非常に面白い!
これは、結構必要な人も多そうだよなあということで、まずは簡単に紹介をば。
本体は左側の箱に入っているペン型のもの。
録音・再生機能がついていて、いわばICレコーダーのようなもの。
こちらはパステルカラーのシール。
2cm×5mmの小片で、一枚ずつはがして利用する。
使い方は簡単だ。
例えば、お塩が入っている瓶にシールを張り付けて、ペンの録音ボタンを押してシールにタッチする。
ピーッと音がしたら、
「これはお塩です」
と吹きこんで録音完了。
次にペンで同じシールをタッチすると、吹きこんだ声が「これはお塩です」と答えてくれる。
ボタンは大きさも形状も違うので(凹んでいたり隆起していたり真ん中に突起があったり)、操作間違えることはない。(写真のは録音機能がない「TouchPen」の本体をベースにしているため、表記がちょっと違っている)
スピーカーの音量調整もでき、
またイヤフォンを接続して使うこともできる。
またパソコンにUSBケーブルで接続し、そこでメモリをバックアップとったり、データ管理することもできるとのこと。
さて。
何に使うものかというと、もちろん既におわかりの方がほとんどだと思うが、視覚障害者の方が目のかわりにするためのものだ。
「点字じゃ駄目なの?」
と一瞬思ったが、説明を受けて納得。
- 日常生活のほとんどの物には点字がついていない
- 視覚障害者の方で点字を扱える人は実は少ない
- 家族の人でも点字がわからないという人が多い
- 声で吹きこむほうが楽
子供時代から目が見えないという場合には、もちろん学校教育もあり点字を習うことになるのだが、実際には大人になってから視力を失うという人も多い。
最近は特に、緑内障や糖尿病などの病気で、高齢になってから眼が見えなくなる人も多い。そういう人にとって、点字をいちから学ぶのは大変だ。また支える家族にしても同じことが言える。
そして日常生活のほとんどの品物には、点字がないという事実。
このペンがあれば、例えば買い物してきたばかりのものに、晴眼者がぺたぺたシールを張って何なのか吹きこんでおけば、その人がいなくても、冷蔵庫の中の物とか、その他日用品とか引き出しとか電気スイッチなどを識別して、危険をなるたけ減らして家事をこなし、日常生活を送ることが可能になる。
小片のシール以外に、ボトルに首かけできるものや、
洋服に縫い付けて洗濯もできるものなど。
加齢で視力が弱くなってきたという人にとっても、
便利なツールな気がする。
で。
前置きが長くなったが、なぜ私が今これを一時的にお借りしているかというと、
これを使って、
「利きビールの会」
をやってみたいからだ。
具体的な話はまた後ほど。