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人形の町「岩槻」の東玉人形の博物館

写真古くから人形の町として知られる「岩槻」。岩槻駅の正面を走る通りには、右にも左にも、節句人形の老舗店が並んでいる。

その一番手前にある「東玉」の建物内に、人形の博物館がある。

●人形の東玉公式サイト

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今とはまったく顔の形も表情も違う、
かなり貴重なお雛様コレクションの数々。

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歴史を感じさせるこんなものも。
着物の色こそさすがに褪せているが、幾重にも重ねた着物がゴージャスだ。

日本で昔から大事にされてきた節句行事について解説された資料などもあり、お子さん連れで社会勉強兼ねて訪れてもいい場所かもしれない。


「いやいや節句人形なんて・・・」


という人にオススメなのはこっち。

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これ、毎年年末に発表され、テレビなどメディアでも取り上げられている「変わり雛」。

今年の変わり雛1位は「友愛星人」(MSN産経ニュス/2009.12.10)

日本人形製造販売の老舗「東玉」は10日、平成21年の世相を反映したひな人形「変わり雛(びな)」6点を発表した。さいたま市岩槻区の総本店で11日から展示される。変わり雛製作に当たり、21年に印象に残った出来事を全国から公募。5092通の応募があり、1位は・・・

なんとこの企画を初めてもう30周年とのことで、
今はそれを記念して、30年分の歴代「変わり雛」がワンフロアに陳列されている。

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毎年6点ほどの変わり雛があるのだが、どれもその時々の時事を、ひとひねり・ふたひねりしてウィットに飛んだお人形にされているので、見てるだけでつい笑いがこぼれてしまう。

自分など、10歳以降の物心ついている時代のものなので、

「そうそう、この年こんなことあったよね!」

と懐かしくもなる。

30年分なので、じっくり見ていったらあっという間に30分は過ぎてしまうかもしれない。

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もちろん人形の老舗なので、新館・本館各フロアには、販売用の節句人形が圧倒的な品数で展示されている。

浅草にも久月などがあり、近くで働いていたので何度か中入ったことあるが、せっかく一生モノの節句人形を買ったり贈ったりするなら、デパートだけ見て買うのではなく、ちゃんと専門店で、プロのアドバイスも受けながら、たくさんある中からしっかり選んで買うべきだろうと思う。

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五段・七段飾りもいろいろあるが、最近はマンション住まいだったり収納の関係などで、三段や内裏雛だけというニーズも大きいそう。

東玉でも、このタイプのものがかなり数多く展示されていた。
飾るのも楽だし、いいかもしれない。

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男の子の節句人形のコーナーも相当充実している。
最近は歴史&戦国武将ブームなんかもあるので、家に置くコレクションとして買っていく人とかもいそうな気がする。

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時代によるトレンドはこんな鎧にもあるそうで、
最近は「黒」の鎧兜が人気とのこと。

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本当に買う人がいるのかどうか疑問だが、
こんなものも。

・・・なんだかわかるだろうか?

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そう・・・あれだ。

でもよくよく考えたら、子供的にもこっちのほうが嬉しいかもしれない。持ち出して、外で友達に自慢しちゃいたくなる可能性もあるぞ。

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ラブリーな鯉のぼり。
ちょっと欲しくなってしまった。

ソファに転がしておいたら人気者になりそうだ。

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東玉には「東玉人形学院」というものもある。
簡単な木目込人形を作るコースから、折り紙で簡単なお雛様を作るものまでいろいろあるが、今回は時間もないので折り紙コース。

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かわいくできたかな。

しかし平安時代には川へ紙で作った人形を流す「流し雛」があり、「上巳の節句(穢れ払い)」として雛人形は「災厄よけ」の「守り雛」として祀られる様になった。これが江戸時代になり女子の「人形遊び」と節物の「節句の儀式」と結びつき、全国に広まり、飾られるようになった。(Wikipedia「雛祭り」より)

もともとの起源は紙で作ったお人形だしね。

あと、動画だけ撮って写真を撮り忘れてしまったが、実際に職人の方々がお人形を作っている工房を見学することもできる。

雛人形の生産地としてもっとも有名なのがここ岩槻だが、
今でもこうして、手作業で一体一体を作っているんだなあと思うと、この後もずっと、この伝統文化と技術が継承されていってほしいという気持ちが湧いてくる。

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東玉人形の博物館は、JR岩槻駅を降りたら目の前という場所。

池袋からも45分ほどと、割と都内からも近いところだったりするので、週末のプチ旅行に訪れてみてはいかがだろうか。


●人形の東玉公式サイト

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