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黒部アルペンルート「弥陀ヶ原」(前編)

写真金沢・富山プチ旅行の最終日は、ひとりで黒部アルペンルート。ホテルで黒部ダムの公式サイトを見ていたら、ケーブルカーやバスを乗り継いで、黒部ダムまで日帰りで行けそうな気がしたためだ。

結局、黒部ダムまで向かうと、羽田空港─小松空港間の航空チケットなみのお金がかかることがわかり、立山連峰の手前までいって、少し散策して帰ってくることにした。また飛行機乗り遅れても、なんだしね。

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まずは富山駅(電鉄富山駅)から立山駅までは「富山地方鉄道」という電車で向かう。気持ちいいほどにガラガラ。立山終点で、所要時間は65分。

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往復で購入すると少し割引になるので、弥陀ヶ原までの往復チケットを買った。

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黒部ダムまでのルートで、どこまで行くか?
結構悩ましいところ。

時間的には立山連峰手前(富山側から見て)の「室堂」まで余裕でいけるんだけど、そこまで行ったら、立山トンネルトロリーバスに乗りたくなるし、それで立山連峰を越えたら、ロープウェイも気になってしまうだろう。

ということで、ちょい中途半端だったけど、弥陀ヶ原までにした。

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旅のお供はあったかい爽健美茶。
一度何か言葉や歌のフレーズが頭をよぎると、半日でも一日でも、それをずっとリフレインし続けたり、右手の人差し指でなぞり続ける癖がある。今回はこの爽健美茶のおかげで、ふと気づくと、「はとむぎ げんまい つきみそう」と頭の中で口ずさんでいた(注:月見草はリストラされました)

地鉄富山駅を離れるにつれ、駅舎はとっても年季が入ったものになってきた。うちの地元の駅を思い出させる。

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そして車窓の風景は、どんどん秋色を増してゆく。
このあたりもばっちりハイビジョン撮影♪

HD3を自腹購入してから、なんかドキュメンタリー撮影してる気分で楽しい。

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終点が近くなったので、ボックス席から離れ、先頭車両へ。
先頭といっても2両編成だけどね。

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いくつものトンネルを潜り抜け、山の裾野を少しずつあがってゆく。立山駅は標高475mのところにある。

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そして立山駅に到着。
とってもきれいな駅だった。

そして、ここから「立山ケーブルカー」に乗り換えるのだが、乗換え通路を抜けてびっくり。どこから現れたんだ???というような大量の人の姿。係員が「乗車券を持っている方も、窓口に並んで予約をしてください」と拡声器で叫んでいる。

よくわからないままに列に並び、便の予約を行った。幸い、あまり待たずに乗れる次の便がぎりぎりとれたようだ。

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ホームはこんな感じ。
友人が「乗り物がすごい混みようで、ずっと電車とか乗り継いでいて、何をしにいったのか・・・という感じ」と話していたのが、ここでやっと納得。

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そこにケーブルカーが下りてきた。
面白いことに、客車の手前には荷物を載せるための貨車がついている。

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貨車・・・といっても、単に台車みたいなやつなんだけど、そこにかなり高齢の男性が、重たそうな麻袋を下ろしていた。よく見ると、麻袋には「〒」のマーク。どうも郵便局の人みたいだ。

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案の定、満杯。

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すごい傾斜だ。
30度まではいってないということだったけど、ジェットコースターでじりじり引き上げられている気分を味わえる。

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トンネルも。
アトラクション気分で、このケーブルカーだけでも乗りにくる価値ありだ。

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そうして到着したのが、標高977mの「美女平」。
ここもやはり混雑しているのだが、すべて予約制にしていたケーブルカー同様、ここでも何人ものスタッフが到着した乗客をさくさくと誘導して、適当に分割してバス乗り場のラインへと導いてくれる。

見事すぎて、なんだか落ち着かないんだけど、もはや「ベルトコンベアに乗せられたさんま」のようなものなので、おとなしく列に並んでバスを待つ。

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目指すは「弥陀ヶ原」!

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そしてバスへ。
山の稜線が目の前にくっきり。今頃、あのあたりをザック背負って歩いている人たちもいるんだろうなあ。金曜日の夜、南アルプスに向けて走っていったげんさんを思い出した。

「げんさん」の登山レポートはこちら

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既に結構高いところなので空気はひんやりしているものの、太陽の光が強く、直射日光にあたると、顔や手がちりちりするほど。太陽が近いのだろうか。

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下界とはやはり違う植生の中をバスは走ってゆく。

中国人の団体客が一組いて、バスの1/3を占めていた。
自分の隣の席も、品のいい中国人の中年女性が座っていた。ガイドさんが、バス内で流れているテープの観光ガイドを、こまめに訳して伝えていて、窓際に座った人たちが、いちいち内側の人に「あれを見ろ」「すごいぞ、あれは」などと説明をしているので、気づくと中国語ばかりが耳に飛び込んできた。

隣の席の女性にどこから来たのか聞いてみたかったんだけど、なんていえばいいかわからず(中国語はまったくできません)、降りるまでまったく話しかけるタイミングをつかめなかった。

> 続く

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