日本最西端〜与那国島(2)
午前中の飛行機に乗って、最西端の島、与那国島へ。沖には台湾が見える。学生の時に沢木耕太郎の「視えない共和国」を読んでから、いつか行ってみたいと思っていた島。
ついてそのままダイビングショップへ。お昼を食べて2本潜った。若葉マークダイバーの上、ブランクが長かったので心配だったが、耳抜きも問題なくでき、たくさんの魚が泳ぐ海を楽しんだ(馬鼻離れ岩&ダンノ浜)。
友人は、旅行中いたるところでサーターアンダギーを買って、「自分の好みにあう一品」を求めていた。これはイカ墨。島らっきょうのフライは、ビールのつまみにぴったりだった。
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ところで、ここでひとつ事件。
ダイビングは「与那国ダイビングサービス」というところを利用した。インストラクターYさんは、「香港イケメン俳優系」(?)某有名サイトの管理人さんの雰囲気と声を思い出させる人で(ブログはここ)、格好良かった。そのYさんに「どこに泊まるの?」と言われ「与那国観光ホテルです」と答えたら「ああ・・・」と意味深な返答。「驚くよ」。
どう驚くんだろう?
なんかいい意味合いじゃない気がするなあ・・・。
二人でどきどきしながら訪れると、年配の女性が出迎えてくれた。
「あなたたち何に乗ってきたの?もすらの卵?」
もすらの卵???(←これは後で、グラスボートだしてる会社の名前だと判明)
「えっと・・・石垣島から今日来て、ダイビングをしてきました」
そして、ずっと電話していたけどつかまらなかったことをとうとうと語った後、やっと要点にたどりついた。
「あのね、お部屋がないの」
「ええ゛っ!?」
ダブルブッキングだったようだ。
とりあえず、近くの民宿に部屋を確保してくれて事なきを得たが、まじで驚いた。
そして夕食は、食事処「彦 HIKO」。
■5月2日
2日目もダイビング2本。10時と16時の回を申込んだので、日中は近くをお散歩していた。エメラルドグリーンの海。
2本目では、今回の旅行の一番の目的だった海底遺跡(遺跡ポイント)に潜ることができた。潮の流れが強いところで、風向きなどの状況次第で、いつでも潜ることができる場所ではないとのこと。若葉マークの自分は、「大丈夫だろうか?」とかなり心配だったのだが、ちょうど潮の向きもよく、流されることなく巨大な海底遺跡を楽しむことができた。(本当に遺跡なのか自然の造形なのかはわかっていない)
宿から歩いてすぐのところに「西崎(いりざき)」がある。
そこが、日本最西端だ。英語標識では「WEST MOST」となっていた。
自分達以外、2組くらいしかいない。
ぐるりと海。芝生の上に座り込み、持ってきたビールで乾杯し、サーターアンダギーを食べる。
結局、雲がでていて、日本最後の日没は見られなかった。さあ帰ろうと思ったら、突如大型観光バスが到着して大量の人。この旅行中、唯一GWを実感した瞬間だったかも(このとき以外は、あまり観光客がたくさんいる場面を見なかった)。
「子供じゃないんだから、その食べ方はどうよ」
「なにいってるんですか!これが正式な食べ方ですよ」
「ほんとか!?」
ちょっと疑問があるので、とりあえずブログにアップしてみる。
これって正式な食べ方??
■5月3日
与那国観光ホテルの部屋。二面窓で気持ちよかったが、多分次に来てもここには泊まらないな。最初のダブルブッキングも含め、なんか微妙?なところだった。
そして、島の北東部にある一番大きな集落、祖納に移動した。ここでは「旅館入福」に宿泊。沖縄式の建物でなかなか快適。
レンタサイクルを借りて、ガイドブックに乗っていた「マルキ食堂」へ。
ここの名物「長命草」を使ったそばが絶品とのことなので食べに行った。
・・・絶品?
祖納のビーチも本当にきれい。ただ、港を作るために砂浜をかなりつぶしたようで、かなり限られた区間になっていた(そこも、まわりを囲んで砂を保護して「育ビーチ」してる最中だった)
上から見下ろすビーチ。絶景です!
芝生の上に座ってしばし休憩。
東崎に到着。「ただ風景とっても、なんか面白くないものになる」という話から思い出したのは、知人の知人は持っていったぬいぐるみを宿の床の間などに置いて記念写真を撮っているという話。確かにキャラがひとつ入ると面白くなる。ということで、ためしにペットボトルをひとつ置いてみた。どうだろう?
この一帯は放牧場になっていて、いたるところに与那国馬がいた。
馬と違って、牛はカメラ目線してくれる。これは駐車場に(大量に)いた牛の子供達。
その後、さらに南側の集落にあるDr.コトーのロケセットを見に行くという友人と別れ、軟弱な自分は祖納エリア周辺をまわることにした。これは金城酒店。豪華なおうちだった。このエリアには、泡盛の造り酒屋が多い。与那国のアルコール度数60度ある「花酒」もこのあたりで造られている。
ヨナグニサンを見たかったのだが、残念ながら閉館の4時に間に合わなかった。
とっても小さな民俗資料館に行ってみた。いろんなものがぎっしり!
てっきり町営の施設で雇われ館員なのかと思っていたおばあさんは、ここの館長さんで、自ら収拾した様々な道具を陳列し、多くの人に与那国の良さや歴史・文化を知ってもらうために話し続けているということを後で知った。
ひとりやってくるたびに、じっくりと話をしてくれる。戦前に台湾に遠足にいった話、農作業などの道具についての説明、与那国がどんな島なのかという話など、とても興味深い。「日本の辺境」ではない、東シナ海に位置するひとつの文化と歴史をもつ島(昔使われていた独自の文字もあったりする)、与那国を感じることができる。絶対に立ち寄るべき場所だ。
晩御飯はお刺身も唐揚げもついておいしかった。もちろんビールもおいしい。
ビヤガーデン国境(はて)は、九州・沖縄エリアのなんちゃら100選にも選ばれたところ。確かにメニューは充実していて、スタッフも愛想がとてもよく、そしてひとつひとつがすべておいしかった。
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