上海に着いたらまず乗りたい「リニアモーターカー」
日本では、うちら世代が子供時代からずっと実験が続いている不思議な存在「リニアモーターカー」だが、実は上海ではもう実用されていたりする。いやびっくり。
(あ、でも日本でも短い区間で既に実用化してましたね、失礼)
・・・といっても、実はそんな長い区間ではない。
上海の国際空港「上海浦東国際空港」は街の中心部の人民広場から地下鉄でわずか18駅という近い場所にあるんだけど、そのうち11駅分くらいのところにリニア線「上海磁浮列車」が走っている。
乗り場は、標識の「磁浮(Maglev)」を頼りに歩いていけば迷わない。
この「中歩行道」というのが、ターミナル1とターミナル2をつなぐ道で、この中間あたりに「磁浮」乗り場がある。
自分、出国手続き終わったのが夜9時過ぎで、多分これが最終便だったと思う(ガイドブックによると21:40までとのこと)。
チケットは窓口で購入し、片道普通席で40元(1元13円換算で520円)。
上海は今どこもそうだが、荷物をX線検査に通してから改札をくぐり、車両に乗り込む。
9時半過ぎという時間帯なのに、人いっぱい!
32キロという短い区間なので、地下鉄乗ったってそれほどの時間差はないと思うのだが、やはり皆、「一度は乗っておきたい」ということなのだろう。
・・・ちなみに自分は、予約していたユースホステルのチェックイン時間が20時で既に大幅オーバーしていた上、空港から電話したら、自動応答メッセージになってしまっていて冷や汗かきまくりだったので、1分1秒でも早く市内入りしたいという切実なニーズがあった。
車両を突き進んでいったら、かなりガラ空きになってきた。
車両の立派さから考えると、座席は思ったよりチープな感じだったかな。
そして音もなくすべりだすように出発した。
直後からぐいぐい、体で感じるほどの加速!気分はなんだか飛行機の離陸だ。
ぐいぐい加速し、あっという間に時速300キロ越え!
ちなみに最高時速は431キロとのこと。いやもう300キロで十分ですから!
そして、300キロに達したかなあと思うと数分後にはまたぐんぐん減速を始め、あっという間に終点駅に到着。
その時間、わずか10分弱(ガイドブックでは7分20秒とある)。
なんか早すぎて呆気なさすぎた気もしつつ、
やはりリニアモーターカーはここで体験しておきたいもの。
到着時もしくは帰国時、タクシーやリムジンバスを使ってしまうのではなく、地下鉄+リニアモーターカーを是非。(道路の混み具合によっては、地下鉄利用のほうがよっぽど早いと思うので)
ちなみに、ほとんどの国際線は浦東空港に到着するが、2007年から羽田空港と上海虹橋空港を結ぶ便もあるので、そっちだとリニアモーターカーには乗れないのでご注意をば。