高所恐怖症でなくてもゾワゾワ「上海環球金融中心」展望台
上海といえば、かなり未来都市っぽいフォルムの高層ビル街、そしてその夜景で有名な場所だ。そのうち、途中に3つ丸い球体がついたテレビ塔「東方明珠塔」と、先端の四角い穴が栓抜きを思わせる「上海環球金融中心」には展望台がある。
どっちに登って夜景干渉するか悩んだんだけど、やはり上海風景に欠かせないものといったら、子供が描く未来のビルみたいな「東方明珠塔」のほうかなということで、登るのはもうひとつの「上海環球金融中心」にした。
↑写真左端が「東方明珠塔」。
面白いのは両方とも、どの高さの展望台まで登りたいかでチケット価格が異なること。
94階・・・100元(約1,300円)
97階・・・110元(約1,430円)
100階・・・150元(約1,950円)
どうしようかなあ。
最上階から見ても、その50メートル下の94階から見ても、別に夜景に違いはない気がするよなあ・・・と思ったけど、まあたぶん、一生で一度しか登らないだろう建物なので、奮発して最上階、100階のチケットを購入。
ちなみに、右側の写真みるとわかるんだけど、万博チケットを提示すると入場料の10%割引が適用される。これから上海万博に行く人は、万博に行かない日でもお財布に万博チケットを忍ばせていったほうがお得だ。
そして最上階チケット購入は・・・
大正解。
全然違うのだ。
すごい勢いでぐんぐん高度を増し・・・
ギネスブックにも登録された、地上474mと世界一の高さを誇る展望台にあっという間に到達する。
森ビルにとって、中国で3棟目のビル開発として計画された。前2棟が日本のゼネコンによる施工であったのに対し、SWFCは中国の建設会社への分離発注であり、それに際し、海外におけるコンストラクション・マネジメントという新たな取り組みを導入した。森ビル等が出資する上海環球金融中心有限公司はプロジェクトの事業主体でありCMの担い手ともなった。2001 年の完成を目指して1997年10月に着工するも、基礎工事完了後、アジア通貨危機やSARS、日中関係悪化の影響を受け計画が頓挫した。この中断期間の間に大幅な設計変更を行い、ビル内部空間を広くするという流行の変化(当時)を受け、フロアの天井高を2500mmから2800mmに変更し、同時に建物規模を94階建から101階建(460m→492m)へ増やした。これに際し、世界一高い展望台や最上部の穴も追加された。これら一連の変更について森ビルの森稔社長は後に「逆風をバネにして飛躍した」「中断期間があったから上海のランドマークは誕生した」と延べている。(上海環球金融中心 - Wikipedia)
この、地上でもっとも高い100階の展望台は、建物上部の「穴」のさらにその上になる。
で、そこがどういう場所かというと、あがってびっくり。
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なあんと、床面にも強化ガラスを埋め込んだ
「スカイウォーク」!!!
自分は高所恐怖症ではまったくないんだけど、さすがにここのガラスの床の上に立つときには、一瞬下半身がざわつく。
いやほんと、ぞわぞわきますよ、ここ!!!
みんな大興奮なんだけど、
みんな微妙に腰がひけているという、不思議な風景。
窓際のところも全部床がガラスなので、ほんとぞわぞわもの。
目の前に立っている人をみるだけで、ぞわぞわ。
とにかくすごい。
この迫力。
性差は関係ないかもしれないけど、
ざっと見ていると、女性のほうがこの環境になじんでいた気がする。
例えばこの状況で、ガラスによりかかるってのは結構勇気いたりするんだけど、女性のほうが普通に、ガラスに思い切り体をゆだねた状態で記念撮影していた。
男性は窓のガラスから常にちょっと距離を置いていたり、窓のふちとか壁になってる部分に手をかけて写真を撮ったりしている人のほうが多い。慎重だ(結論的には別にどっちでも一緒なんだけどね)
つい、攻殻機動隊の風景を思い出してしまいそうになる上海の夜景。
上海万博の主題館でもそうしたことが書かれていたけど、文学作品やアニメ、映画に描かれる未来都市というものは実現をしてゆく。いろいろな人の心の中にある憧れや希望を具現化したいというパワーで。
ここの風景はある種、そうした中に登場する「未来都市」をなぞって作り上げられたもののような気がする。
他にはない不思議な魅力を感じる上海。
決して心地よい場所というのではなく、なんだろう・・・この不思議な感じは。
反対側の夜景も見事。
特に時間制限ないので、思う存分夜景堪能できる。
その後、97階・94階にも降りた。
見える夜景に大きな違いはないが、やはり100階でしか得られない興奮はあるので、チケットは絶対に100階を買うべし!
次に上海にきたら、
今度はあっちに登ってみよう。
また違う興奮を体験できそうだ♪