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クチャ→カシュガルは9時間!

写真結局、始発駅以外では指定席はほとんど無理とガイドブックにあったのは正しく、座席指定なしの二等席「硬座」しかとれなかった。

寝られるかなあ。荷物置く場所があるかなあ。

出発は深夜2時半(新疆時間だと12時半)
あまり遅い時間にひとりでタクシーに乗るのは嫌なので、12時少し前まで食堂や喫茶店(ケーキ屋さんの一角)で時間をつぶし、駅に向かった。

寒い。

日中は上着を脱いでもいいくらいだが、夜は急速に冷え込み、ダウンのジャケットなど着ていてもきつそう。自分は綿のジャケット一枚。震える。

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さすがに2時間以上も前に来ている人は2,3組しかいなかったが、先にきていたおばさんが、「どう考えてもそれは痛いだろう・・・」という姿勢で寝ていたので、真似して寝てみた。

やはり背中が痛かったが、意外に少し仮眠できた。

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出発近くなったら、待合室はかなり混み合い、
やっと寒さがやわらいできた。


しかしっ!!!


肝心の列車が1時間遅れ。
アナウンスがわからないし、近くの人に聞こうとしても見事なまでに言葉が通じなかったので、とりあえず他の人の動きを見ながら、一緒に動く。

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そしてやっと列車到着!
プラットフォームが寒かったので、希望の光に見えた。

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車内での座席クラス変更はやってなかったようだが、硬座車両は思っていたよりずっときれいだったので、ほっとした。
オフシーズンのせいかすいていて、1人1列をがっぽり確保できるようだ。

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こんな感じで。

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ただ途中駅から乗り込んだ人にはひとつハンディがあり、すでに「3人席」はほとんど占有されていて、残っているのは2人席。これだと完全に横たわるのは難しい・・・。

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ここで重宝したのが、無印良品で買ってきた枕。
基本的に、「足りなかったら現地で買えばいい」軽量派なんだけど、こういうものって、日本以外で探すのはちょっと大変なんだよね。
(ホッカイロも持ってくればよかった)

この枕と、斜めにしたデイパックで、寝る体制を作った。
座席が少しでも傾斜すれば、普通に座ったままでも眠れるんだけど、それができないのが二等席のつらいところ・・・(たぶん、一等席「軟座」ならリクライニングするんじゃないのかな・・・だめかな?)。

ちなみに、この時、なかにビデオカメラとパソコンが入ったデイパックを斜めにおいて枕代わりにしたことで、あとで非常に痛い思いをすることになる。

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だんだん空が白くなり、外の風景が見えるようになってきた。
岩山は、地層が赤や黄緑色やクリーム色などで結構カラフル。

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これは、あとで帰国したら確認してみようと思うのだが、農業用の何かではなく、どうも“緑化”してるみたいだ。あたり一面は砂漠状態なのだが、砂が飛ばないようマスクメロン状態にネットを張り、そこに苗か植えているか、種をまいているか・・・なんじゃないかなと。

ネットがはずされたところには、この間隔で、低いこんもりした小さな木が生えていた。

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かと思うと、突如緑でいっぱいのエリアも。
水があるかないかの差は大きい。

荒れ地も、河の跡のような場所が結構あったので、時期によっては、雪解け水などがだっと流れるのかもしれない。

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そして、「睡眠不足」よりも「体がなんだか痛い」「心が痛い(←理由後述)」ほうが気になりながら、カシュガル到着。

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列車は二階建てだった。

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カシュガル駅、でかっ!
漢字では「喀什(カシィ)」と書く。

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タクシーの客引きを流しながら、隅っこのほうに停車していた路線バスに乗り込む。旅行してて嬉しい時。長距離バスターミナルや駅・飛行場を降りて、すぐに路線バス乗り場が見つかった時♪

(これがなかなか見つからずウロウロすると、客引きに囲まれて根負けしたりする)

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カシュガルも、自分がイメージしていた街とはかけはなれた、近代的な大都市だった。ウルムチなど他都市と同様、近年の西域開発ラッシュの中で急激に変化・発展したんだろうな。

旅行しやすくなったのは嬉しいけど、同時に、どこの町にたどりついても同じような感じで、ちょっと残念に思ったりする勝手な旅行者。

よく日本が、どの町に行っても日本的なものがなく、同じようにビルが立ち並んでいるだけでつまらなくなった・・・とか聞くと、「そういうものかなあ・・・」と思ったりしたけど、その意味がやっとわかった気もする。

(まあ、うちの実家の町とか、ちょっと足を延ばして田舎に来れば人も家も町並みも全然違うんだけどね。海外からくる旅行者には言葉通じなくて大変か・・・)

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手持ちの元が底をつきかけていたので、土日も銀行が営業しているカシュガルはありがたかった(外貨T/Cのエクスチェンジはしてくれないかと心配していた)。

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あこがれのカシュガル!ということで、ホテルは奮発。
広い敷地の中にいくつもの棟がある庭園式の「カシュガルホテル」。

で。

庭園式の敷地の広いホテルは、タクシーをフロントで呼び寄せて動きまわる人にはいいけど、毎回バス停までてくてく歩いて行く旅行者には、門までがちと遠い。。。

さらにオフシーズンで人がいないせいか(結局、宿泊客の姿を一度も見なかった!)、明かりをほとんど消してしまっていて、夜どこが一番怖かったって、ホテルの敷地内!!!(もちろん入口には警備員も常駐してるので安全とわかっていつつ・・・だって本当に誰もいなくて真っ暗なんだもん)

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料金は、オフシーズンということで一泊200元(約3,000円)。
元値が388元(約5,820円)のスタンダードルームなのか、588元(約8,820円)のシングルルームなのかよくわからなかったんだけど・・・

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この部屋はスタンダードルームじゃないでしょ!!!
(無駄に広かったです)

> 続く

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