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映画『感染列島』はリアルで怖いけど見とくべき

写真昨日、新宿に行く機会があったので、ついでに観ようと思っていた映画『感染列島』を観てきました。

いやー、怖いです。

最近テレビで、新型インフルエンザが発生したらというシミュレーションを見て「やっぱ怖いなあ」と思ったけど、ある種この映画って「壮大なシミュレーション」。

まさに戦場と化した病院を舞台に、人の命や使命感、希望、愛といったものがテーマになっているんだけど、描写が結構リアルで、「ほんとに新型インフルエンザが発生したらこうなる可能性が高いんだ」と痛感させられた。

激しく苦しみ、目や鼻・口から大量の流血をしながら死んでいく人々。

「インフルエンザで死ぬの?」

と疑問に思っている人もいるが、実際に今、インドネシアなどで鳥インフルエンザに感染して亡くなっている人は、多臓器不全を起こし、まさに全身から出血をするという症状で命を落としている(エボラ出血熱をイメージするといいのかも)。もし今流行している強毒型の「N5H1」鳥インフルエンザがヒト─ヒト感染を起こすようになると、同じ症状で高い致死率(今は60%以上)になる可能性もあるんだとか。

映画の中では、発症し、ベッドの上でもがきつづけ、そのまわりの救急医師・看護婦達が必死の救命活動を行うものの、最後はなす術なく・・・というシーンが、最初から最後までずっと続く。

発症者の増加がとどまることなく、治療法もなく、トリアージ(治療の優先決定)で、重篤者の呼吸器をはずしていかなくてはいけないなど、医療にあたる人たちが立たされるぎりぎりの精神状態なども細かく描写されていた。

まじ怖。

同時に、ウイルスの感染ルートの探索や、ウイルス特定によってワクチン製造への道を開くための必死の試みも展開されてゆく。

主人公の一人であるWHOスタッフの女性の呼びかけに対し、病院内の医師や看護婦・士らが専従チームに自ら立候補して手をあげていくシーンでは、思わずほろっとしてしまった。感動で涙してしまうシーンも多い。

基本的には病院内が舞台なんだけど、時折、病院外の街中の様子も登場する。

スーパーでは、キャリーに食料や水を山積みにしてレジに殺到する人々。
隔離封鎖された街から家族で田舎に避難しようと、自衛隊(だったかな?)の封鎖を突破しようともみ合う人たち。

銀座や新宿の目抜き通りも荒廃し、社会機能が完全にマヒした結果、
街中はゴミ山積みになり、窓ガラスの割れた電車が線路に止まったまま・・・。

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そんな風景がいちいちグサグサささったのは、
実は映画に行く直前、新宿駅西口のイベント広場で開催されていた、東京都の「新型インフルエンザ対策イベント」に行っていたからだ。

●新型インフル対策をPR 都が新宿駅西口広場で - 47NEWS(よんななニュース)

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パンデミックが発生したらどんな事態が想定されるのか。

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従業員の安全、そしてBCPという観点から、企業としてどんな対策・行動計画を今策定しておくべきかなど、非常にわかりやすいパネルにまとめられていた。

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また、実際にどういうことが起こるのかといったシミュレーションもあり、
映画はまさにそれを「映像化した」ような感じで、
それもあって特に自分にとっては、リアルに「怖い~っ!」となったのかもしれない。


いやー。
一度見ておくといいかも~。

(実力派俳優が多く、安心して見られます/ソフトバンクCMの白戸家のお兄さんもちょろっと登場)

そいえば、途中で妙に咳したくなったんだけど、それやると、まじで両脇の人がびくっと反応しそうで、必死に我慢しました。風邪気味の人はいかないほうがいいです。


●映画「感染列島」公式サイト

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