とある一日の記録

「スパムメール」の話をする際によく使う事例なのだが、エジプト人の間では（もしかしたらアラブ全体）、無料メールの「HOTMAIL」が非常に普及している。街中にはインターネットカフェも多く、若者中心にメール送受信やインターネット閲覧を楽しんでいる。

で、「メールアドレスを教えてくれ」というと、こんな風に紙に書く人が多い。

mohammed187394
（↑実際にもらったアドレスとかではなく、適当です）

名前の後ろに数字をつけたもの。会う人会う人、「mohammed34994」とか「ahmed2287」とか、名前＋数字。後ろについている数字が半端じゃなく大きいのは、アラブ圏では日本ほど名前のバリエーションがないためだ。特に、兄弟のうち一人は預言者と同じムハンマドという名前をつけられている場合が多いので、「４人に１人はムハンマドだよ」「この世は右も左も預言者さ」と言っていた人もおり、街中でとりあえず「ハンマッド！」と大声で叫べば、子供から老人までたくさんの人が振り向くそうな。

で、思った。

ポルノコンテンツでもいい、出会い系サイトの勧誘でもいい。
アラブ圏の人にネット経由でDMを送りたければ、「mohammed」から「mohammed999999」まで、連番のメールアドレスにだーっとメールを送るだけで、ヒットしそうだ。実際、やっている米国企業などもあるのだろう。まあ、HOTMAIL側で遮断している可能性も高いが。

ムハンマド連番メール現象には、もうひとつの理由がある。
ハンドルネーム感覚でメールアドレスを自由につける人が少ないのだ。
「カイロの薔薇とかどうよ？」といったら、まさか・・・と照れている人もいた。

うーむ。
日本人のほうが大胆かも。
（寡黙なおじさんでも「kobachan@」とか可愛いメールアドレスつけているし・・・）