自分にマックが使えるのか?
自分がインターネット業界に入った98年、半透明で「ボンダイブルー」などカラフルでインテリアのようなiMacが登場し、いっきに広まった。
社内にもいくつもごろごろ転がっていた。
自分は検索エンジンの営業企画部に所属していて、広告配信を担当していた。で、新しい広告枠ができて、最初の配信設定を終えた後など、各ブラウザチェックとともに、マックでの表示チェックもしないといけない。そのはじめての頃。
マックって、あのころころした子だよな。
(↑デザイナーさんなどユーザは多かったが、自分にはiMacしか識別できなかった)
空いているiMacユーザの席へ向かう。
「ちょっと表示確認だけさせて」
「いいよ」
マウスに右手を乗せる。
?
「ねえ、これってどうやってクリックするの?」
「?別に普通に・・・」
はい、お箸といわれてだされてきたのが、箸1本だけだった気分。
パソコンといえばWindowsしか知らない自分みたいな人間にとって、マックな世界は本当にアナザワールドだった。
「どこをクリックすれば・・・」
「前のほう。右とか左とかないから」
「あ、そうなんだ」
どうにかクリアして、さあブラウザを開こうかな・・・と。
?
「ねえ、ブラウザってどうすれば開くの?」
「開いてるはずだよ」
少し離れたところで別の作業している持ち主が返してくる。
うーむ、立ち上がっているのか・・・しかし・・・どこを探せばいいんだろう・・・。
ネットな会社で、「教えてくん」は嫌われる。
忙しい相手を質問攻めにしてもいけないので、自分で努力してみよう。
とりあえず、バーみたいなのが浮かんでいるので、恐る恐るクリック。
うぁお!
いきなりでかくなった。
心臓ばくばく。
大丈夫だろうか、あとで怒られるようなことをしてないだろうか。
いろいろクリックしているうちに、当初のデスクトップとはかなり違った様子になってきて、もう元の状態にも戻れなくなったが、どうにもこうにも、ブラウザに行き当たらない。
ラビリンスに迷い込んでしまった気分。
むむむ。
「ごめん、やっぱり開き方わからないんです・・・(このあたりから敬語に)」
「わかった。ちょっと待ってて。すぐ行くから」
「はい」
そして、一瞬でブラウザを開いてくれた(確かに立ち上がっていたらしい)。
その動作は速く、必死で見ていたけど、どうすればいいのか覚えることはできなかった。
「しばらく使わないから、ゆっくり見てていいよ」
「すみません、ありがとうございました」
そして。
しかし。
いったい。
URLをここに手打ちしてリターンキーぽいのを押したけど、開かないのはなぜ?
なぜ?
なぜ??
なぜ???
ああ、自分には無理だぁ!!!(涙
なんてのが遠い記憶。
それ以来、仕事で本当に必要な時に、誰かに頼んでブラウザ開いてもらって、サイトの表示チェックしてもらうくらいで、自分で触ることはまずなかった。
ところが先々週だったか。
MONO-PORTALで、いろいろ企業のモニター募集情報を紹介していきたいと思っていたところ、アップルが「Start Mac体験モニター」というのを募集していると知人から教えてもらった。
ふむふむ、MONO-PORTALで紹介するのに最適だ。
条件とかどうなってるんだ?なんて軽い気持ちで申し込んでみたところ、
アップル 「Start Mac体験モニター」当選者発表
なんと当選してしまった。
自分で申し込んでおいてびっくりするなと言われそうだけど、
いや、まじびっくり。
つか、急に不安になってきた。
自分に使えるのだろうか・・・?
電源を入れるあたりまでは大丈夫なはずだけど、そっから先、まったく自信ない(←いや本当に謙遜でなく)。マックって、実際は違うんだろうけど、自分の中では、エキスパートな人の特別なパソコンってイメージだ。
でもいい機会でもある。
右手では箸が持てるけど、左手ではスプーンすらちゃんと握れない。
今の自分は、そんな状況に近いと思うので、マック苦手(というかトラウマ)意識が消えたら、いろいろ選択肢も広がりそうだ(パソコンで動画編集をしたいと思っているので・・・)。
とりあえず、週末何か初心者向けの本を買って、読んでみよう。
マックなお友達の方、
いろいろWindows馬鹿な質問とかしちゃうかもしれませんが、
どうか呆れたりせず、相手していただけるとうれしいです。