オーダーメイド紳士靴の自宅採寸キット体験(3)甲まわり編
「オーダーで、この価格。安っ!!」「毎日革靴を履いてるサラリーマンとしては、非常に興味ありです!」なんてコメントをもらった。
正直、自分も29,800円で靴をオーダーメイドできるなんて思っていなかった。実際に自分で作らないと最終評価はつけられないが、かなり惹かれている。
「興味あり」
「いつか作ってみたい」
という方のため、不安が残る「自宅採寸」体験を引き続きレポートしようと思う。
足型(フットプリント)の採寸を終えたら、次は甲まわり。
女性以上に、深い作りになっている紳士靴では、ここがぴたっと合うかどうかで、靴の快適度が違う。
足の裏にタコができたり、靴擦れで困っていませんか?
原因は靴のサイズがあなたの足にあっていないために起こるのです。
靴擦れは足に対して靴が大きいと起こり、タコは重心の位置がズレていることが原因です。
セシール「オーダーメイド紳士靴」より
なのでオーダーメイドで、自分の足のサイズにぴったり合ったものを作るべき・・・というのが、このオーダーメイド紳士靴なんだけど、通販なので、実際にはプロにサイズを測ってもらうのではなく、自宅に送られてきた採寸キットを使って、自分で採寸しないといけない。
ほんとに自分でちゃんと測れるもん???
という疑問の半分は、笠井さんが被験者となって実験することで解消。
一発で見事成功し、笠井さんの中にも「本当にこれで大丈夫かなあ・・・」という不安は残らなかった。
オーダーメイド紳士靴の自宅採寸キット体験(1)足型編
オーダーメイド紳士靴の自宅採寸キット体験(2)足型“動画”編
もうひとつは「甲まわりの採寸」。
こっちのほうが少し高度ぽい。
使うのはこれ。
紙2枚に、左右の足型が書かれていて、その上に細いメジャーが貼り付けられている。
このメジャー部分の輪を開いて、
片足を乗せる。
この時、足の内側と外側の一番でっぱっている部分が、手前のメジャー部分にあたるようにする。
ベルトのように輪がついているので(写真だと小指の付け根あたり注目)、上になるほうをその輪に通し、きつくないところでとめる。
そして両面テープをはがし、ぴたりと止める。
巻きつけながら何センチ何ミリなのか・・・を目視確認しなくていいので楽チン。
フットプリントと違い、こちらはできれば誰かにやってもらったほうが正確にできるとのこと。
だが最悪、奥さんも彼女もいなくて、会社で誰か後輩の女の子に頼もうと思ったら「主任~、それってセクハラ~っ!」とか叫ばれてしまうなんて場合、ひとりでもやれなくはない気がする。
そして足首に近いほうは、足を前傾させた時に、ちょうど折れ曲がる箇所で測定する。これもわかりやすい。
両面テープでしっかり止めたら、静かに足を後ろにひく。
これで完成。
この状態で、フットプリントと一緒にセシールに送付すれば、あとはオーダーメイド紳士靴ができあがるのを待つばかり。
「やり遂げた」
「ちょっと男の顔になりましたよ」
達成感を語る笠井氏の談。
「女性受けする靴にしたいですね」
希望デザインについて語る笠井氏の談。
作業工程がどこまで進んだかなどは、専用ページで見ることができるとのこと。
待つ楽しみも大きそうだ。
今ひとつサイズが・・・という場合には、再度送り返してもらい調整もしてくれる。何割かはそういうケースもあるそうだ。29,800円でそこまでやって採算合うのかなあ・・・と心配になってしまうが、一度自分の型を作って満足した人は、きっとその後もリピート顧客になってくれるんだろう。
デザインや色も選べる。
そして見た目より軽い。
この重さなら、女性でもそんな違和感ない気がする。
私は普段パンツばかりなので、パンプスとかミュールは滅多に履かず、スーツの時にはこういう硬いデザインのものが多い。
4月からの新生活に向け、奮発して作っちゃおうかなあ・・・と悩み中。
(まあ別に何も生活に変化はないんだけど、真面目に営業活動するモチベーション用に)
もし親戚などで、4月から社会人なんて人がいたら、こんなプレゼントも素敵だ。ギフト注文しておけば採寸キットなどは先方に届くので、後は相手が自分で採寸し、出来上がるのをワクワク待つことになるだろう(最初にデザインと色は決めておかないといけないが、色は採寸時に見本を見て変更することも可能)。
父親への誕生日プレゼントや、定年退職のお祝いとかでもいいなと。
きっと職場で「実は娘からのプレゼントでね・・・」なんて照れながら自慢してくれることだろう。