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エイジさんの“成功予定”本(4)

写真ようやく今日の午後、校正が完了。
(自分のほうの・・・ということだけど)
一段落したらやろうと思っていたことがふたつ。ひとつはこれ、夕方震える指で最終決定のボタンを押した。
もうひとつは、昨日翔泳社で受け取ってきたエイジさんの処女作。「読み始めたら止まらなくなるだろう」とわかっていたので、カバンからもださず、はやる心を抑え我慢していたら、お昼頃には、Amazonに注文していた分まで届いてしまった。

滞っていたメール返信も済ませ、tomono-blog」で紹介されていた「ドラフトワンと刺身ゆばを買ってきて、やや緊張を感じながら本を開いた。

ファーストインプレッションはどうだった?と聞かれたらこう答える。

 
発売の翌日にいち早く読めた自分は、ラッキーだった。
そして同時に、2001/5/30にメルマガ0号を読んだ376人に軽いジェラシー。

そんな気分。


重たい本ではない。
軽快な文章の間に「ネタ」がごろごろ転がっていて、くすくす笑わせてもらいながら、楽しくぐんぐん読み進めてしまうものだ。ただその実、取り上げているテーマは重いとも深いとも言える。読む人自身の“現状”と“現状に対する認識”によっては、・・・そう、何かに射抜かれたような気にさせられる一冊かもしれない。


物語は、なぜか占星術師のインド人がいる安ホテルの一室から始まる。
時給800円でバイト暮らしする「夢追い型」のフリーター。でもその夢は悲しいかな、実現の兆しもないまま、とうとう20代最後の年に。そしてある日気付く。「このままじゃいけない」

このままじゃいけない・・・で、発行を決めたメルマガのタイトルは、『金策冒険家エイジの億万長者の路』。金策冒険家って一体なんのこっちゃ??それも本の中に書いてある。メルマガを創刊し、数百人の読者にメールを発信するようになり、読者からのメールに喜び、Amazonと提携してアフィリエイトをし、そしてその「ビジネス」によって最初に手に入れた95円というお金に感動。

といっても、別にそれらの出来事が日記や記録として綴られている本でもなければ、「メルマガの発行方法」とか「アフィリエイトの仕組み」とかを解説した本でもない。(そういった実践的な内容も結構盛り込まれていて、それはそれでとても面白かったが)一貫して語られているのは、金策冒険家エイジの人生哲学だ。

______________________________________

      エイジには夢がある。
       その夢を叶えるには、
        膨大な時間と、金と、労力を必要とする。
         だからエイジは自由を手にしなくてはならない。

    自由----
 
       それは、
        自らの人生を、
         自らの使命のために、
          100%、捧げることのできる状態をいう。

──────────────────────────────────────

これは、エイジメルマガの読者なら馴染みのフレーズ。
冒頭とかに書かれているわけではなく、メルマガの間合いというのか、文章の途中で、唐突に挿入されるのだ。TVCMのようでもあり、舞台の幕間のようでもあり・・・。励まされるような気もするし、なにかわが身を振り返って、少々切ない思いにもさせられる。ネタ満載の明るい文章の中に突如竜巻のように目の前を横切ってゆくこの11行のフレーズ、ドキッとさせられた人は少なくないだろう。

自由----それは・・・

ゲーセンでUFOキャッチャーに景品を並べ、一時間を800円で切り売りしている人生は、「死んでいる」状態だという。この表現は、本の中で何度も登場する。「自分という資源がつかわれないまま、朽ちていく感じがする」

そして今、金策冒険家エイジはそんな生活に別れをつげ、インターネットというツールを使って自己を表現し、そして自分自身のビジネスを成立させようとしている。時間を切り売りしないで収入を得ること、それは「自由」「自由な時間」を手に入れること。その「自由な時間」を使って、夢を実現する(億万長者になることが「夢」なのではない)。

+++

本はやはり思っていた通り、一気に読み進んでしまった。家の中ではなんとなく付箋をつけながら読み、それをはずしながら再読する習慣があるのだが、なんか付箋だらけになってしまった。

いろいろ考えさせられる。

自分もほんの一部ではあるが似た過程をたどってきた。
大学を卒業して勤めた銀行は3年ちょっとしか続かなかった。元々人とうまくやっていくのが苦手という性格があるのだが、どこか「時間を売って自分に折り合いをつけながら労働している」息苦しさがあった。

“個人”として活躍し、“個人”として認めてもらうことができるインターネット業界に飛び込むことができたのは幸運だった。そしてホームページを立上げ、アフィリエイトという存在を知り、そこにエイジさん同様、「これは足掛かりになる」と大きな可能性を抱いた。
また一方、エイジさんがうらやましいとも思う。
一行目で「エイジには夢がある。」と言い切れるところだ。


読み終わった直後で、また深夜の時間帯もあって、あまりにまとまりのない文章になってしまい、書評の達人エイジさんに対して、なんか妙に恥ずかしいのだが、まずはファーストインプレッションとして書き留めておくことにする。


あとでちゃんと、Amazonに書評入れよっと。


+++


エイジさん、「あとがきと謝辞」読みました。
ありがとうございます。フルネームで登場すると思わなくて驚きました。(てっきり本の裏表紙とかに「和田さんへ、お世話になりました。エイジ」ってサインが入っているとかいうことだと思い込んでいたので)
こちらこそ、悩み(?)聞いてもらったりして、感謝してますし、この本の初期読者になれたことに満足してます。

メルマガは途中からの読者だったりとか、あと全部は読んでいなかったこととかもあって、いろいろ本を読んでの“エイジ”新発見も多かったです。今度ゆっくり、いろいろな話をさせてください。メールでもいいし♪


インターネット金策冒険家 エイジの小さな旅

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