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相手側を知ること〜アフィリエイトとECサイト(1)

写真一回目の転職活動をしていた時のこと。
転職本と一緒に「人材採用のための面談・面接の進め方(知念実著)」という本を買った。実際、転職本より面白かったし、職務経歴書の書き方なんかよりずっと役に立った。

面接を受けていても気持ちに余裕ができる。

「お、確かこの質問は“本音を引き出す質問技法”にあったぞ」
「うーん、そういう聞き方だと、答え方にバリエーションがなくなるんだよな」

本で読んだ内容の「実地見学」気分。
相手の面接担当者の繰り出す質問や反応を“観察”している自分に気付く。
そんな体験から、転職活動中の人には「人事担当者向けの本」をオススメする。


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あと3週間ほどで発売となる「アフィリエイト・マーケティング実践マニュアル」に関して質問を受ける。

「アフィリエイトサイト運営者が読んでも面白い?」

うーん、人によるかな。
目次をアップしたのでそれを見てもらいたいが、内容は完全にECサイト向けだ。

アフィリエイトを始めたばかりの人や、さほどアフィリエイトに強い関心があるわけではない人が読んでも、1800円という価格の高い本の元をとることはできないだろう(ちなみに価格が高いのは前著より内容が濃いから・・・ということではなく、単に対象読者が限られているから)。

ただ、アフィリエイトがECサイト側の意図・作業を知っておくことは重要だ。

アフィリエイトサイトから見えていないECサイト側の舞台裏というものがある。上位アフィリエイト向けにどんなインセンティブプランがあるのか、従来のインターネット広告とどう使い分けているのか、どんな目的で使っているのか、本人成果を不可としている背景、など。

また、やや小難しい話になってしまうが、アフィリエイトというマーケティング手法が、どういった性格のものなのかを考えてみるのは面白いだろう。リアルの流通、インターネット広告との対比や登場背景、コミッション設定の考え方、企業にとってアフィリエイトを行うメリット・デメリットが何なのか。自分の普段の立場・視点からちょっと離れた所でアフィリエイトというものを考えてみる。マーケティング関連の本もいろいろでているので、とっつきやすいものから入っていくといいだろう。自分の本ではそこまでは触れていないが、業種ごと商材ごとの粗利はどう違うものなのか、今後アフィリエイトを積極導入していきそうな業種はどこなのか、来年ネットで流行るものは何だろう・・・などを調べたり、推測してみるのも面白い。

もちろん、考えたから即、成果に結びついたりするものではない。
単なる知的遊戯で終わる類のものかもしれない。
それはそれでいいと思う。ま、ぼけ防止ちゅうことで(^_^;。

本の中では、モビット、上新電機などECサイト担当者にインタビューも行っている。モビット担当者の「インターネット広告のポートフォリオ」という考え方は非常に興味深かったし、上新電機など「こんな風にアフィリエイト戦略を立てている人が担当者なのか」と思うと、それぞれの企業が実施している各種キャンペーンや、発行するメルマガも違った目で見ることができるようになるだろう。

自分は昨年末までLinkShareでお仕事をさせてもらっていたのだが、その時に「ECサイトケーススタディ」というコンテンツを作っていた。不定期にECサイトに取材に行き、それをケーススタディとしてまとめたものだ。

LinkShare「ECサイトケーススタディ」

日比谷花壇のスタッフの方々には、仕事にかける情熱や誇りのようなものを強く感じた。企業理念である「花と緑を広げる」・・・この延長線上にアフィリエイト・プログラム活用があるのだという。もちろん企業として利益をあげることも重要だけど、そのためだけに仕事をしているのではない。花を贈るのは、他のギフト以上に「心を届ける」という要素が強いと思うんですよ・・・そんな話を聞くと、自分もサイトでフラワーギフトを紹介するのが楽しくなってくる。

ケーススタディ:日比谷花壇「花を贈る文化を日本中にもっと広めていきたい!」

最近、アフィリエイト・カンファレンスにも一部の熱心なECサイト担当者が参加してくれ、ASP主催のイベントなどで両者が顔をあわせる機会も増えてきた。成果のこと、リンク原稿のこと、売れ筋商品のこと、ページ作りのこと・・・そんなに特別な話をしているわけではないのに、互いに何度も驚きあう。

「そうだったんですか!全然知りませんでしたよ」

コミュニケーションは大切だ。


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ということで、えっと・・・また何を書こうとしていたのかわからなくなってしまったんだけど・・・そうそう、「アフィリエイト・マーケティング実践マニュアル」の話。アフィリエイトサイトの人が読んでも、参考になる場所は、いくつかあると思う(全部ってことは絶対ない)。

ただ、そのためだけに1800円もだすのはどうよ・・・というのもあると思う。
「アフィリエイト本貧乏」は馬鹿らしい。そんな場合は、近くの図書館に入荷リクエストをだしておくか、あるいは発売直後に購入して、届いたら即読んで、Amazonのマーケットプレイスで「ほぼ新品」出品。これなら、定価にかなり近い金額で売れるはずだ(Amazonのあるスタッフの方は、「とにかく新刊は早く買って急いで読んで、価格が崩れる前にマーケットプレイスで売り飛ばす」と語っていた)。

自分も今年は本をたくさん買いすぎて床に山積みだ。一度読んだら再読はしないものも多い。
大掃除のタイミングで整理して、年明けに一気にAmazonマーケットプレイスに出品しちゃおうかな。


Amazonマーケットプレイス

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