「チーム恵比寿」の東北復興支援ボランティア活動に参加 in 岩手

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東北復興支援のため結成された「チーム恵比寿」は、整体師や美容師などボディトリートメント・美容の腕を持つプロの人たちが多くメンバーとなっているところで、その代表をつとめる加倉井氏のFacebook投稿を通じ、以前から活動を垣間見ていた。

●チーム恵比寿公式サイト

震災直後と比べれば頻度は少なくなったものの、5年経った今もマイクロバスでのボランティアツアーを企画し、仮設所をまわり活動・交流を続けている。上尾のReVAもそうだけど、これだけ長期にわたって活動継続することは決して容易ではなく、コアメンバーの方々は本当にすごいなと思う。心からリスペクトする。

今回、加倉井氏からお誘いいただき、自分も1泊3日のツアーに参加させてもらった。

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渋谷を出発したのは4月10日(日)夜22時。

整体師も美容師も、土日は絶対に仕事外すわけにはいかない人たちなので、いつも日曜夜出発なんだそう。マイクロバスは加倉井氏含めチームの運転手役の方が3人交代で運転し、雪降る遠野を経て、早朝大槌町に到着した。

大槌町は広範囲にわたって津波被害を受けた場所で、自分も2011年から2012年にかけ何度か訪れボランティア活動をした場所だ。内陸の遠野から通ったこともあるし、廃校となった市内の小学校に寝袋持参で宿泊していたこともある。

●遠野まごころネットを拠点にボランティア活動
●大槌町に新しいボランティア無料宿泊所「きらりベース」が誕生!
●6月30日(土)岩手県大槌町で「おおつちありがとうロックフェスティバル」開催

地盤かさ上げが進行中で、今は通れない道も多い。西側には雪をかぶった山々が連なり、市内は170か所もの湧水がある「水の街」だったが、その自噴井のパイプもかさ上げにともなってかなりの数を既に止めたそう。

●大槌町に新しいボランティア無料宿泊所「きらりベース」が誕生!(5)

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今回の活動場所ではなかったが早朝に大槌町まで北上してきた理由は、震災遺構のひとつである大槌町旧町役場だ。町長はじめ40人もの職員が犠牲となった場所で、解体をめぐって賛否両論が起こっていたが、昨年解体派の町長が当選した。
まだ解体時期は決まっていないようだが、これが最後の機会になるかもしれないので、目に心に焼き付けておこうと。

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その後、現在の町役場の後方にある高台に上った。大槌城があった場所で今は城山公園になっている。桜は7分咲き。

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ここには「希望の灯り」というモニュメントが設置されている。

この灯りは、2011年3月11日のあの地震と津波の犠牲になった方々を悼み、多くの人の心に希望の光が灯りますようにと願い点灯しました。 そして、まだ行方不明のままの方々がこの灯りを目印に帰ってこられますようにと祈り灯しています。

●3.11大槌希望の灯り

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桜越しに見る大槌町の中心部全景。
入り組んだリアス式海岸で、海の向こうには箱崎半島の山が見える。

点在していた被災ビルはほとんどが撤去され、土砂の搬入と地盤のかさ上げが進んでいる。確かロックフェスティバルの時だったと思うが、新しい街づくりのブループリント展示を見た。今はそうした街づくり計画に基づいて作業が進められている真っ最中なのだろう。

インターネット上では復興計画の3Dイメージも公開されている。

●大槌町復興計画3Dイメージ

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震災前の写真も掲示されていた。
住宅や商店が密集し、その中心部には今は影も形もない駅舎があった。

私が初めてここに来たのは震災があった5年前で、箱崎半島や赤浜地区でがれき撤去ボランティア活動に参加した。その時とも大きく様変わりしている風景。次にここに立つのがいつかはわからないけど、きっと5年後10年後もまた今とは全く違う景色がここに広がっているのだろう。

新しく誕生する街を、必ずまた見にきたいと思う。

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今回、釜石と陸前高田、二か所の仮設住宅にメンバーが分かれ、そこでヘアカット、整体、マッサージなどを行うことになっていた。

まずは2019年ラグビーワールドカップ会場になることが決定した釜石に。

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仮設住宅の空き部屋になっているところを使う。

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3部屋あるので、カット・整体・足裏マッサージで1部屋ずつ。玄関入ったところのキッチンが受付場所だ。

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釜石メンバーと道具をマイクロバスから下ろし、残りのメンバーは陸前高田へ。
桜はもっと後かと思っていたのは大きな勘違いで、今がまさに見頃。至る所に大きな桜の木がこんもりピンク色に膨らんでいた。

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そして陸前高田の高台に建つ仮設住宅に到着してびっくり。会場となる談話室には既に大勢が待っていた。チーム恵比寿が過去何度も来ている場所だそうで、メンバーとも顔見知りの方が多く、「元気だった~!?」など再会の喜びの声があちこちから聞こえてきた。

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ヘアカット用のブルーシートを床に貼りつけ、整体・マッサージ用のベッドを設置し、蒸しタオル用のお湯を沸かし・・・と、メンバーが手際よくあっという間に会場設定。そしてカットや施術が始まった。

その間、受付係りのメンバーが仮設住宅居住者の方々から何を受けたいか希望を聞き、時間を書いた整理カードを渡してゆく。

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こんなカードだ。
20分刻みや30分刻みなど内容によって時間は異なるが、朝から夕方までびっしりなので、かなりの件数をこなせる。

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顔そりも人気。
蒸しタオルで顔をくるまれ気持ちよさそう。

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手前左側にはテーブルと椅子を並べ、お茶っこコーナー。
そうなる予感はしていたんだけど、見事に何の役にも立たないことが判明した私は、ここでお茶&お菓子だしという役割をもらうことができた。

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居住者の方が用意してくれたおにぎりにお稲荷さん、茹で卵。そしてそうめんも。

あたたかい笑顔の自治会長さんも、最初から最後までずっと談話室にいてくださり、私も初めてだったこともあり、いろいろお話させてもらった。

もともと市の工業団地だった土地だが、誘致がうまくいかず余っていたところに仮設住宅が作られた。80軒以上あるがそれほど入れ替わりはなく、最初からずっと住んでいる人も多いそう。

談話室でのイベントなどはかなり頻繁にあり、日本赤十字が企画するノルディックウォーキングも定期的に開催されているという。ポールを両手に持って歩くと、姿勢もぴんとよくなり、腕も前後に振るので上半身の運動にもいいのだとか。

●日本赤十字社岩手県支部「東日本大震災復興支援事業」

仮設住宅は手を伸ばせばなんでも届いてしまう間取りなこともあり、家から外に出なくなるだけでなく、ともすれば家の中でもほとんど動かないで生活してしまう。住民が談話室にでてくるきっかけとなるイベントは必要とのこと。

チーム恵比寿が実施するこうした企画もそのひとつだ。

整体やマッサージ、ヘアカットをしながらの会話は、気候の話だったり腰痛のことだったり、桜の開花の話だったり。転んで怪我をした人がとても多かったように思う。外部の人ということで、仮設住宅での生活についての話も盛り上がる。

普段もお仕事でお客さんといろいろ会話をしているプロの方々なので、会話スキルも高く感じられた。

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私は午後は再び釜石の仮設住宅に戻り、そちらで受付やお茶だしなど。
脚が悪く、入口の三段の階段上り下りも辛そうな方が何人かいたが、それでも施術・カットが終わると「すっきりしたわ」「ありがとう」「どう?美人になったでしょ」と笑顔で帰ってゆく。

短時間ではあるけれど、ベッドの上に横たわりプロの手で揉んでもらうと、こわばった身体もほぐれるのだろう。「気持ちよくて熟睡しちゃったよ」と笑っている方も。

いつか時間ができたら、マッサージなどどこかで習ってみたい。こんな風に人を笑顔にできる「技術」を持っているというのは素敵なことだなあと思った。

チーム恵比寿の活動にプチ参加させてもらい、他のメンバーのみなさんや居住者の方々、自治会長さんとお話ができ、私もほんわか幸せ気分。誘ってくれた加倉井さんに心から感謝です。

この夜は陸前高田の人気居酒屋「車屋酒場」でグルメ三昧・酔仙三昧し、翌日は大船渡市魚市場や酔仙酒造見学と観光ツアー。仮設住宅での活動以外も盛りだくさんのツアーだったので、そちらはまた別途記事にします。

<追記:記事書きました>

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