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シトラスリボンプロジェクト

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ただいま、おかえりって
笑いあえるまちに

今、新型コロナに感染した人やその家族、更にはリスクを負って懸命の職務にあたっている医療関係者や家族に対してまで差別・偏見が発生してしまっている現状があるという。

そんな中、愛媛の有志が始めたこのプロジェクトが全国へと広がり始めている。
感染者への差別や偏見をなくすためシトラス色のリボンや専用ロゴを身につけ、「ただいま」「おかえり」と言い合えるやさしいつながりがある地域作りを目指すというものだ。

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去年から各地で多くの人が地道にリボンを作り、市役所や学校、職場などで配っていたそうだが、恥ずかしながら私は全く知らずにいた。

実は数日前、何度かバイクの話などしていた同世代男性が新型コロナで帰らぬ人となっていたことを知った。

落ち込んで「退院して戻ってきたら『おめでとう』と迎えようと思っていたのに」とFacebookに投稿したところ、埼玉でそのプロジェクト活動に参加しているボランティア仲間が、「シェアハウスの方に」と、リボンと制作キット、ちらしを送ってきてくれた。

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コロナ禍で生まれた差別、偏見を耳にした愛媛の有志がつくったプロジェクトです。 愛媛特産の柑橘にちなみ、シトラス色のリボンや専用ロゴを身につけて、「ただいま」「おかえり」の気持ちを表す活動を広めています。 リボンやロゴで表現する3つの輪は、地域と家庭と職場(もしくは学校)です。
「ただいま」「おかえり」と言いあえるまちなら、安心して検査を受けることができ、ひいては感染拡大を防ぐことにつながります。 また、感染者への差別や偏見が広がることで生まれる弊害も防ぐことができます。感染者が「出た」「出ない」ということ自体よりも、感染が確認された"その後"に的確な対応ができるかどうかで、その地域のイメージが左右されると、考えます。 コロナ禍のなかに居ても居なくても、みんなが心から暮らしやすいまちを今こそ。 コロナ禍の"その後"も見すえ、暮らしやすい社会をめざしませんか?

●シトラスリボンプロジェクト from ehime | ただいま、おかえりって言いあえるまちに みんなで広げよう、シトラスリボンプロジェクト。

実は私自身も先月前半、新型コロナ濃厚接触者として隔離生活を送っていた。
シェアハウス内で発症した女性がいて、その人と元旦にキッチンで一緒になった自分ともうひとりが濃厚接触者の判定を受けたのだ。

翌日PCR検査を受けすぐ陰性結果がでたものの、疑似陰性の可能性もあり2週間は外出禁止に。シェアハウス生活なので、キッチン・ラウンジなどの共用施設の利用ができなくなり、唯一許可された濃厚接触者用のトイレ・シャワー以外は自室にこもり切りの生活となった。

その通知を受け真っ先に思ったのは

「感染した人、すごく気にしているだろうなあ」

ということだった。当人への聞き取りがベースなので、シェアハウス居住者2人が濃厚接触になったことは本人も知っているはず。

私からしたらそんなのお互い様なんだけど、逆の立場だったら「迷惑をかけてしまった・・・恨まれているかも」と落ち込むはずだ。

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発熱して体調もきつく、宿泊療養施設の中で心細いだろうに、それに加え濃厚接触になった人のことを気に病むのではあまりに辛い。シェアハウス管理会社の人に「心配している。早くよくなって戻ってきてください」というメッセージを託した。

その後LINEで連絡がきたので、他の居住者さんと一緒に彼女を励ますためのLINEグループを作った。「病気になった人は何も悪くない。立場は逆だったかもしれない。そもそも発症しなかっただけで、私があなたにうつしたのかもしれない」と。

私自身も支えられた。

シェアハウスの人が買い物に行ってくれ、それ以外にも扉を開けるとドアの前にバナナやお菓子がちょくちょく置かれていた。人って暖かいなあ、やさしいなあ。こんな時期にいい人達の多いシェアハウスで暮らせてよかったなと深く実感した10日間だった。

彼女の退院時には、LINEグループの一人が駅まで車で迎えに行ってくれた。

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でも自分たちは恵まれていたんだと思う。
感染が原因でシェアハウスに戻れなくなり、ひっそり引越していった人もいるはずだ。

親が感染して、子供がいじめにあっているケースなどもあるだろう。
地域や職場でも居場所がなくなり、心無い誹謗中傷にうつ症状を発症してしまった人もいると聞く。

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厳しい状況が一年近くも続き、ストレスを溜め込んでいる人も多い。過度に他人を攻撃してしまったり、感染した人に対して過剰反応してしまう人がでるのはある程度仕方がないこと。

でも差別・偏見はいけない。

ウイルス克服した人達はもう安全な人達だ。一定の抗体ができている可能性も高く、むしろより安全な存在といってもいい。

ちゃんと暖かく迎え入れ、お互いに支えあえる社会にしなくては。

さらに元感染者の体験談は本当に貴重だ。しっかり聞いて、私たちは来るべき自身の感染に備えるべきだ。分断からは何も生まれない。

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送られてきたシトラスリボンプロジェクトのリボンやチラシの写真をFacebookに投稿したところ、「自分の地域でも広めたい」「職場で紹介したい」という友人がいたので、さらに小分けして送ることに。

リボンは水引用の紐やリボン、ロープなどいろいろなもので作れるという。

水引結びで作るシトラスリボンの作り方動画はこちら。

最初は長さ調整がちょっと難しくて苦戦するが、コツをつかむと楽しくなってくる。

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私が最初に作った2つの作品がこちら。
一個は自分用、もうひとつは友人へのギフトにする。

シェアハウスでも興味持ってくれている人がいるので、制作キットと作り方の紙を渡す予定だ。

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各地でボランティアの人たちがこのリボンを作り、市役所や学校などに置いて広める活動をしているのだという。

自分もスキマ時間でちょっとずつ作り、周囲の人に配っていきたいと思う。

ちなみに、私にこの一式を送ってくれたのは「シトラスリボン in さいたま」の友人。
活動の状況はFacebookやTwitterでも公開されているので、もし埼玉在住の方でこの活動に興味を持った人がいたら、ぜひチェックしてみてほしい。

●シトラスリボンプロジェクトinさいたま | Facebook

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