大船渡市魚市場で「さんま担々麺」を食す

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大船渡には、日本有数のサンマ水揚げ量を誇る漁港がある。
老朽化した魚市場に替わる新しい魚市場を建設している最中に2011年の震災・津波が町を襲った。

震災後、工事が再開され、完成したのは2014年4月のこと。
今は観光設備もあわせもつ四階建ての大きな魚市場となっている。

●大船渡市魚市場「施設案内」

チーム恵比寿ボランティアツアー2日目の朝は、ここの展望レストランで朝食をとることになった。

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一階が卸売場。
私たちが到着したのは7時半頃だったが、まだセリが一部で行われていたようで、建物の外からもその声が聞こえた。

四階が展望デッキで、三階にレストランがある。

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「レストラン海(かい)」という名前で、朝は7時から9時半まで(日曜以外)、昼は11時から14時半まで営業している。毎週水曜日が定休日だ。

●大船渡市魚市場「レストランのご案内」

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ここ、メニューがすごい!
朝食タイムは半分くらいだが、それでも相当種類だ。

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人気が高かったのは700円の日替わり朝定食で、この日は赤魚の煮付け。数量限定だったようで、途中で品切れになった。

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全面ガラス張りの店内、目の前は大船渡湾だ。
大きな入り江になっているため水平線は見えず、海面に波ひとつない穏やかな風景が広がっている。

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朝早い時間帯だったため開放されてはいなかったが、展望デッキもある。
牡蠣の養殖なども行われているところなので、展望デッキにでればきっと、そのいかだなども見えるだろう。

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ここ、非常にうれしいことに、漬物やサラダ、みそ汁にご飯が無料セルフ。
スライスした茎わかめもセルフで自由に♪

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さらに初めて見るマギーのスープマシーンに・・・

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こちらはみそ汁マシーン。
具が入ったお椀に、この機械でみそ汁を注ぐ。

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そんなわけで、お料理が出てくる前にサラダとみそ汁、漬物をいただく。

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灯台型の箸立ては、やたら重たくてびっくり。鉄製だろうか。

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ちなみにここ、朝昼しか営業していないのだが、酔仙酒造の生貯蔵酒が飲める。
陸前高田の"無果汁"マスカットサイダーもあった。

右下にあるのは「海パフェ」。たい焼き的な何かが乗っている。
コーヒーはお替り自由だ。

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日替わり朝定食はこれ。
赤魚はかなり肉厚でふっくら。ヤリイカとホタテの酢のものも美味しそう。

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こちらはヅケ丼。
マグロと白身魚の二色盛だ。

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同じテーブルで、今回運転手として参加しているIさんは刺身ばんじょう盛り。市場の真上レストランで新鮮な魚介類なんて、最高に贅沢な朝食だよね。

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そして私は、サンマ担々麺。
大船渡さんまらーめんは有名だが、担々麺は初めて。

朝からこってりすぎかなと思ったけど、これ選んで大正解。

まずスープが美味しい。濃厚で細い面とよく絡む。
そしてカリッとかなりしっかり揚げられたサンマは、細い骨も問題なく食べられ、こちらも美味しい。

穴の開いたレンゲも添えられていたので、挽肉も残さず食べることができた。

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観光客は、ガラス越しに市場の様子を見ることもできる。
この時間は既に終わっているのか、そもそもこのスペースは使われていなかったのかわからないが、まだオープンして2年の魚市場はぴかぴかできれいだ。

魚市場としてだけでなく、観光拠点ともなるべく設計された新しい大船渡市魚市場。
防災拠点として、津波被害の展示なども行い津波避難ビルとしても活用していくそう。

今回はその後の酔仙酒造見学も控えていて時間がなかったため、朝食だけ食べて出てきたが、また来る機会があったら、セリやそうした展示物もゆっくり見たいと思う。

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これは施設内に置かれていた大船渡観光パンフレット。
単なる観光ではなく、体験型のメニューがいろいろ紹介されている。

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たとえば碁石海岸を漁師さんの操船で海から眺める碁石海岸穴通船。
パラグライダーができる場所もあるそう。

ころ柿作りは10~11月限定だが、なかなか楽しそう。

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被災地の住民が体験を語ってガイドをする視察ツアーや、行方不明者1名だけの「奇跡の集落」として脚光を浴びた吉浜地区のツアーもある。

●東北を旅して 日本を考える「奇跡の集落」吉浜

大船渡や陸前高田は、東京からなら池袋発の高速バスがあり、夜23:00に池袋を出発すれば、翌朝7時過ぎには大船渡に到着する。同じバスは気仙沼、陸前高田にも停まり、大船渡を出た後は釜石まで行く。「遠野・釜石号」なら、大槌町や山田町まで行くこともできる。

●高速バス「気仙沼・陸前高田・大船渡/遠野・釜石・大槌・山田 〔けせんライナー/遠野・釜石号〕」

そして現地では、鉄道の代替として運行されているBRTでの移動が可能だ。

●気仙沼線・大船渡線BRT(バス高速輸送システム):JR東日本

「現地に一度行ってみたいけど、どうすればいいかわからない」

という声もよく聞くが、車の運転が難しいという人でも、高速バス+BRTで結構あちこちまわれるし、こうした体験プログラムを事前に予約しておけば、地元の方ともいろいろ話すことができ、さらにたくさんの情報も得られるはずだ。

●大船渡市観光物産協会

私は2011年の年末に鉄道とバスで、2014年秋にバイクでこのエリアをひとり観光しながらまわったが、次に行く時にはこうした体験プログラムに参加してみたいと思う。

<おまけ>

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魚市場内のトイレ入口にて。
なぜ「酒」?

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