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長期滞在者も多いユニットハウスの宿泊施設「ホワイトベース大槌」

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今、三陸を旅すると、通常あまりない、ちょっと特殊な宿泊施設に泊まることができる。そのひとつが岩手県・大槌町にある「ホワイトベース大槌」だ。

●大槌町・三陸沿岸でのホテル・宿舎「ホワイトベース大槌」
●いわて三陸観光復興プラットフォーム「【オープン】白いキャンバスに復興の絵を描く。大槌町で震災後初のビジネスホテルがオープン。「ホワイトベース大槌」4/17(木)グランドオープン。(岩手県大槌町)」

2014年4月にグランドオープンしたばかりの新しい宿泊施設で、運営会社は復興まちづくり大槌株式会社。80%以上の株式を大槌町が保有し、現・大槌町長が社長をつとめる、復興事業加速のための第三セクターだ。

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大槌町の吉里吉里地区に作られた「ホワイトベース大槌」もその主要事業のひとつ。
街中心部が津波で壊滅状態になり、復興事業で多くのマンパワーが必要になっているものの、宿泊キャパが非常に限られていた中、快適に長期滞在できる施設となっている。

私も東北沿岸ツーリングの途中、ここに一泊させてもらった。

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さてここ、まず建物からして違う。
宿泊施設と知らなかったら、仮設で作られた事業所か現場のスタッフ宿泊施設か何かにも見える。

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ところが近づいてみると、赤や青、黄色などの差し色が施されていてちょっとポップ。建物間をつなぐ通路にはこんな感じで木材たっぷり使われており、なかなかおしゃれな空間だ。

そして建物内に一歩入って驚く。
外観のイメージと中は全く異なり、どこから見ても立派なホテルなのだ。

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これが通路。

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そしてシングルルーム。
洗練されたムダのない内装でとてもきれい。

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幅広いデスクに液晶テレビ、冷蔵庫、ドライヤー、湯沸かしポットなどすべて揃っている。

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各部屋にユニットバス付きだ。
アメニティもしっかりついている。

まさか中がここまで充実した設備の宿泊施設とは、外から見ただけでは絶対にわからないだろう。ギャップが楽しい。

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復興事業に従事している宿泊者が大半で、基本長期滞在なので、一階にはコイン式の洗濯機&乾燥機が備え付けられている。

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ここがレストラン。

私は、以前ボランティアで大槌町に何度か来た際にお世話になった方と、東京在住時代の知人で、今は復興に関わるため復興まちづくり大槌株式会社に就職した人とそのさらに知人の方と4人で食事をするため、夕食はここではとらなかった。

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そして翌日の朝食だけここで。
確かおかわりも自由なバイキング形式だったと思う。

たった一泊だけど、ここは本当に居心地がいい場所として記憶に焼き付いている。
というのも・・・

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ここ、スタッフがいい!!!

皆、明るくてフレンドリーで、楽しませてくれる方揃い。写真には写っていないけど、チェックインの時にお世話になった男性スタッフも、面倒見の良さが全身から溢れてるような方。私が乗ってきたバイクの話なんかもできた。宿泊先で気さくに話ができる人とひとり出会うだけで、そこでの滞在は楽しい記憶となるものだ。

行政関連ということで、実はどちらかというとお役所っぽい雰囲気なのかなと思っていたのはいい意味で大きく裏切られた。仕事でここに長期滞在している人たちにとっても、きっとここでの生活は快適だろう。

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部屋はショートステイ用のバス&トイレ付きシングルが全25室と、バス&トイレは共有の中・長期滞在向け(男性のみ)が全52室。
ショートステイ用の部屋なら観光で訪れる人ももちろん問題なく宿泊できる。

三陸を旅する方がいたら是非。

●大槌町・三陸沿岸でのホテル・宿舎「ホワイトベース大槌」

ちなみにちょっと気になっている人もいそうなので追記をば。

ホワイトベースの名称は、「復興とは白(ホワイト)地のキャンバスに色を付けていくこと」という考えから、施設が"色付け"する工事関係者の拠点(ベース)となるように、との思いを込めた(読売新聞)

関連ブログや掲示板などでもちょっと話題になっていたようだが・・・

決して館内にこういう模型がたくさん転がっているなんてことはない。
(建物外観の差し色がちょっとぽいかなと思ったりはしたけど)

東北沿岸ツーリング2014

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