中禅寺湖の紅葉(先週)
先週の月曜日のこと。
宇都宮での用事が午前中で済んでしまった自分は、「よっしゃ、紅葉を見てから東京に帰ろう」と日光いろは坂に向かった。そして予定していなかった中禅寺湖一泊(その時の状況はこちら)。
「いろは坂どうだった?」
「すごくきれいだったよ」
きれいなのは確か。ただし楽しめたかというとまた別。
ぴくりともしない車列が視界に入った状況で、窓からずっと同じ目の前の紅葉を見続け、バス車内の会話ひとつないどんよりした重たい雰囲気を背に感じていたら、全く紅葉ドライブ気分どころではない。
まあ・・・すぐ寝ちゃったからわからないんだけど。
(最近眠くてしょうがない。古川氏同様、MRIでも熟睡です)
泊まった宿は「ホテル湖上苑」。突然日没を迎えてしまった華厳の滝のほとりで「さてどうしよう・・・」と戸惑いながら、ぎりぎり空いていた土産物屋でフランクフルトを買っていたら、そこのおじさんがこう言った。
「お客さん、うちなら朝夕付き一泊一万でいいよ」
うち? なんか・・・海外をバックパック旅行していてありがちなパターンだ。なので、こちらもありがちなパターンをとる。
「とりあえずぶらぶら歩きながら見てみます」
で、場所だけ聞いておく。最後どこもなかったらそこに行けばいい。結局、10分くらい歩いて辿り着いたそのホテルが一番ベストな感じだったのでそこにした。
窓の向こうは何も見えないが、中禅寺湖のはず。写真を撮る自分の姿が写っている。
何も期待していなかっただけに、この夕食にはかなり感動。最初は割とさっぱりした湯葉を中心とした料理が並んでいた。くみ上げ湯葉は大好物。
そしてこれがかなり絶品。にじますの唐揚にオレンジ入りのソースがかかっていた。よく揚げられているので骨まで全部食べることができる。唐揚と洋風ソースの組み合わせがすごく新鮮だった。正直、お客さんが5組しかいないのに、何で一品一品でてくるのが遅いのか・・・と最初思ってしまったが、食べてみて納得。凝っている。
ヒレ肉もおいしかった。ふらっと入ったホテルで、こんなしっかりしたコース料理を食べることになるとは・・・。
デザートは、素朴な味のバニラアイスに黒蜜とシナモンがかかっている。この組み合わせがまたいい!今度お客さんが来た時にやってみようと思った。
そして近所の「◎◎商店」で買ってきたビールとつまみ。こういう時の缶詰は「鯖の水煮」派、「いわしの蒲焼」派などいろいろいると思うが、自分はシーチキン。割り箸をもらい忘れないのがポイント。え?栓抜き?それは必要ないです。
でも何故か失敗(しかし・・・なぜこんな写真まで撮っているのか、自分でもちょっと不思議。多分単なるブログ中毒だと思うけど)。
その後、浴場へ。
そんなに大きくなかったが、湖に面した露天風呂がいい。
(さすがに露天風呂にはデジカメを持っていかないです・・・)
+++
冷たい空気が、旅気分を増幅してくれる。それにしても7時前に起きるのは久しぶり(朝7時過ぎに寝ることはよくある・・・)。さっそく温泉に。中禅寺湖を眺めながらの露天風呂も最高。
朝食前に朝のお散歩。ここの足こぎボートは、色あせもしておらず、ぴかぴかだった。ボート大好きなので、午後仕事がなければ、一時間くらい湖上でまったりすごしたいところなのだが・・・(ちなみに乗るとしたら白鳥じゃなくて、普通の手漕ぎボート)
中禅寺湖がこんなに素敵な場所だったとは知らなかった。朝の湖岸は人もおらず、静か。
そして紅葉。そうそう、これを見るためにここまで来たんだっけ。朝の光を浴びて、黄色い葉が光り輝いている。前の晩、テレビで日光の紅葉特集があり、そこで「なぜ紅葉するのか?」が解説されていた。
朝食は洋食・和食が選べる。前夜のオレンジソースがよかったので洋食にしてみる。
そしてチェックアウトを済ませ、紅葉を見ながらバスターミナルへ。
華厳の滝ももう一度見に行った(前夜はかなり暗くなりかけのところで見に行ってしまったので・・・)
そしてバスで再びいろは坂。今度はすいていて、時間通りに日光駅に到着。
思いがけずの小旅行、なかなか楽しかったかも♪