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白馬岳に行ってきました!

写真:杓子に向かう稜線北アルプスの白馬岳から、昨夜戻ってきました。
富士山に一回日帰りで登ったことがあるだけの「初心者」でどきどきものだったんだけど、天候は最高!ペースもゆっくりで、後半の下り道で少々へたったものの、思い切り楽しんできました。

携帯で撮った写真はモブログしましたが、デジカメでもストック片手に大量に撮影していました(足場悪く、歩きながらなので構図は今ひとつですが・・・)


写真:猿倉荘◆1日目

新宿発7:30 あずさ3号
夜型人間の自分にとって厳しい時間。前夜は「三才豆腐を楽しむ会」に参加して、帰宅後に荷造りをしたので早寝もできず、家中、思いつく限りのタイマーをかけて起きた。

お昼頃に白馬到着、タクシーで猿倉に行き、お昼を食べた後出発。写真は猿倉荘(1240m)。すでにとっても涼しかった。

写真:登山開始直後の風景登り始めて最初に思ったこと──荷物・・・やっぱ重いなあ。上のほうは雲がかかってしまっているけど、雪渓はきれいに見える。あの雪渓に行くのかな?でもあんな遠くじゃないよな。どのあたりまで登るのかな?(実は見えている雲よりずっと上の頂上まで・・・ということを、この時は全然理解していなかった自分)

写真:白馬尻小屋の中初日は一時間ちょい歩いて15時頃には白馬尻小屋(1,560m)に到着。「ちょっと大雪渓まで往復するか」という話もあったみたいだけど、ビールや焼酎やらがテーブルの上に並び始めて、ずっと小屋周辺で過ごした。
自分は山からのモブログに挑戦。友人の携帯(au)は電波状況いいのに、最新式の自分の端末は、すぐに圏外になってしまう・・・うーむ。

山小屋の中を始めてみた。いろんなタイプがあるそうだけど、ここは6畳ずつくらいのスペースが仕切られていて、3層になっていた。なかなか快適。


◆2日目

写真:アイゼン装着白馬尻小屋をでてちょっと歩くと、すぐに大雪渓が広がっていた。月曜日だけど、登山客はたくさんいて、かなり急斜面なのだが、上のほうまで一列になって延々と登山者の列が続いている。

途中の岩場でアイゼン装着。友人に借りたものだが、もちろんアイゼンなんてつけるのは初めてで、妙に嬉しい。

写真:大雪渓登り始め風景そして大雪渓を再び歩き始める。雪というより、やはりシャーベットだ。しかも夏の大雪渓、決してキラキラ光る純白の雪というわけではないらしい。

うーむ、コメントで「雪渓アイス」のことがたくさん書かれていたので、アドバイスどおり「ミルメーク」を持ってきたのだが、1万円もらっても、食べたくはないような雪だ。・・・時期が違うのかな?

写真:大雪渓途中の岩場で休憩途中の岩場で休憩。大雪渓、なかなか長くて、アイゼンをしていても、力を入れて踏みしめないと、ふらふらしそうな感じなので、足に結構くる。

・・・でも休憩する場所も、急な斜面で、慣れない自分は大変。(しかもデジカメを構えていると、頭から落ちていきそうになる)

写真:登ってきた大雪渓を振り返るでも、人の歩きってすごいもので、いつの間にやらこんな場所。一歩一歩、歩いてきただけなのに、いつのまにかすごい距離・すごい高さになっているもの。頭の中を水戸黄門のテーマソングが流れる。

写真:山頂付近を見上げて雪渓を抜けると、急に木がなくなり、背の低い高原植物が広がる世界に。

この風景は何かで見たことがあるぞ・・・そうだ、アルプスの少女ハイジだ!間違いない!
水郷地帯の水田が広がる平らな地面で生まれ育った身には、こんな斜面ばかりのところでの暮らしなんて想像ができないのだが、こんな風景を見ていると、どっかからヤギの赤ちゃんが飛び出してきそうな錯覚に襲われる。・・・というか、視覚コントロールが得意な自分は、風景の中にヤギやら羊の群れやら、ハイジやらペーターやらを勝手に配置して、楽しんでいた。(訓練すると「動画」もちゃんと楽しめます)

写真:ちらりと姿を現した山小屋山小屋が見えてきた。見えてきた・・・でもなんかその後が長いということを、この時はまだ知らなかった。(3日後には深く深く理解するようになるのだが)

そして、お昼過ぎに村営頂上宿舎(2,730m)に到着!朝の6時頃から歩いているのでかなり疲れていたのだが、グループの半数の人が杓子岳まで行くというので、自分も水筒と雨具にかぼちゃの種だけ持って参加。

大雪渓を歩き終わった頃から、ガスってきてしまったので、稜線を歩いているにもかかわらず、視野が全然なく、「どこが杓子?」という状況。相当距離がありそうだったので、友人と自分、あと無線を持っていてつきあってくださった二人の方(ありがとうございました)は、山頂目指す人達と別れて途中で引き返すことにした。

写真:杓子に向かう稜線その後、引き返す途中で雲が完全に消えて、見えた。おお、あんな先だったんだ!!(無理していかなくてよかった・・・)
写真上部の、上が平らになっているところの奥2/3くらいのぽこっとしているところが杓子の山頂、自分達が最初遠くから見て「あそこが山頂かな?」と言っていて、違うとわかったけど引き返してきたところは、稜線途中、写真右端にぽこっと盛り上がっているところ。中央に並んでたっている人達は、山頂まで到達して戻ってきた人達。(多分、「ああ、今ならよく見えるよね」って振り返って話をしていたんだろうなあ)


写真:朝もやに浮かぶ遠くの山々のシルエット◆3日目

朝5時に出発。
むっちゃ寒いので、初日から着用している長袖シャツに加え、フリースも着用。さらにその上にゴアテックスの雨具を羽織るかどうか悩むほどの気温だ。しかし、朝の風景は最高。「こういうのを見るとまた来たくなっちゃうでしょ」といわれたが、真剣にうなずきまくるビギナー登山者の自分。「あそこが△△△だね。その横のほうに見える△△△に昨年登ったんだけど・・・」など、ベテラン登山者達は、過去に登った山やコースの話を、連峰のシルエットを見ながら交わしている。

自分にわかるのはこの山だけだ。

写真:富士山だ!

白馬岳の頂上を経て、小蓮華山まで稜線歩き。よく、初日の出で、山の頂上や稜線に立つ人の姿をヘリコプターでとらえた映像を見ることがあるが、実際に自分が稜線上にたっていると、すごく不思議な気分。「道が本当にあるんだ!!」

写真:稜線がはっきり見えるでも、足滑らせたら「落ちるよな・・・」というところもあって、慣れていない自分はどきどき。天候には恵まれていて、ぐるり360度、何層にも重なった南北アルプスや八ヶ岳などの山々が広がっていて幻想的。富山湾、能登半島、日本海も見ることができ、川の下流に広がる富山や新潟の町も見える。黒部ダムも見えた!

写真:山間を飛ぶ物資輸送のヘリコプター雲がでていないうちに突貫作業で運んでいるのだろうか?物資を運ぶヘリコプターの姿も何度も見かけた。ヘリコプターを「眼下」に眺めるというのも不思議な気持ち。

写真:白馬大池発見!その後、白馬大池へ。
きれいな池で、周辺は背の低い松(ハエマツ?)の群生とお花畑。
固有名詞を覚えるのが苦手な自分は、何度聞いても頭に定着しないのだが、可憐なお花がたくさん。せっかくなので写真を見ながら復習してみよう。

写真:コマクサ

高山植物の女王、コマクサ。花を咲かせるまでに7?8年もかかるそうだ。本当に「可憐」なたたずまいだった。

写真:チングルマ(多分)

こちらはバラ科のチングルマ(多分)。群生して咲いていた。他にもいろいろな花が咲いていたが、気温のせいか、いつもより少し早くピークを終えてしまっているものも多いのだとか。

その後、蓮華温泉への道をぐんぐんくだっていった。高山植物の世界はすぐに終わり「山の中腹」を感じさせるうっそうとした道をひたすら下る。岩場が多く、できるだけ静かに足を着地させようと努力したが、そうばかりはいかない(実は中国旅行以来、左足の裏にウオノメになりかかったタコがあって下り道はつらい)。でも、丈が半分近くの小学生の女の子二人(山好きなお父さんと一緒に何度も登っているらしく、むっちゃ根性のある子だった)や、視覚障害の方(ベテランの登山家で、飛び石の険しい岩場も、見えていないとは思えないような歩きに、3日間ずっと驚きっぱなしだった)がぐんぐんすごいピッチで進んでいる中、「がんばらないとなあ」と黙々と歩く。

写真:木々に覆われた中腹あたりの道なぜか途中、何も障害のない細くもない場所で、谷側に足を踏み外して落ちてしまった。幸いなことに足が着いたので肩くらいまで落ちて止まったものの、ザックの重みもあって全く体をあげられない。前後にいた男性が二人飛んできてくれて、両腕を持ってひきあげてくれた。まじで焦った。というか、何で落ちたのかわからないので、もしかしたら居眠りをしていたのかもしれない。

昔からなのだが、割と瞬間的な居眠りというか意識飛びが多い。中学校の頃、バイパスで自転車こいでいて居眠りをし、いまだに跡が残る大怪我をしたことがある(大怪我にいたらなくてもこけたことは何度かある)。
大学時代は、先輩のバイクの後ろに乗せてもらって湾岸ツーリングに連れて行ってもらったのだが、なぜかやはり居眠りをしてしまい「・・・お前、ここで降りて電車で帰ってくれ。バイクの後ろで寝るやつは初めてだ。怖すぎる」と、下ろされてしまった(当たり前だけど)。

中腹は、風景が見えないところも多いのだが、

写真:少し手前で木々が途切れる

ふと藪がとぎれて、

写真:急に目の前に広々とした風景が広がる

前にばーっと、周囲の山々が見えたりすると気分爽快。(たいてい、その直後の道は、妙に傾斜がきつかったりするのだが)

そうして、時間押しながら、蓮華温泉に到着したのが15時頃(確か)。朝の5時から、休憩もあまり取らずに歩き続けたので、なかなか疲弊。

でも温泉にざぶんとつかり、3日間着続けた服を脱ぎ捨て、全部新しいものに換え、いっきに飲んだ生ビールは何よりおいしかった♪

連れて行ってくださったOさん、本当に素敵な体験をさせてくれてありがとうございました。
(近所の飲み屋でたまたま隣のテーブルにいて知り合った人が「六つ星山の会」というグループの方で、今回の白馬岳登山企画のリーダーだった・・・縁って不思議)

写真:3日目のお弁当

同じ時期に白馬岳に登っていらっしゃった方のブログ記事
「白馬岳は寒かった!!」
↑ほんっと、寒かったです。驚いちゃいました。

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