2006年ビアガーデンルポ総括
夏の風物詩でもある「ビアガーデン」。そのほとんどが8月末か9月中旬で営業を終える。「東京ビアガーデン情報館BLOG」も更新を休止し、約半年間の休みに入る。
2006年夏のビアガーデン巡りとともに、約5ヶ月間のサイト運営を総括してみたい。
1年目(2005年)の状況
このサイトは昨年7月中旬に開設した。
更新は9月頭までだったので、実質2ヶ月弱の運営暦。
それでも、「東京」の「ビアガーデン」専門サイトということで、検索エンジンからの集客はかなり集めることができ、livedoorブログのグルメ部門ランキングでも、なかなかいい線までいけた。
問題は、なかなか「実地調査」に行けなかったことだ。
実際に訪れ、レポートした件数は32箇所。昨年段階でリストアップしていたのが44箇所だから、約7割はカバーできたと言えるが、実際には「下見」段階ばかりで、飲みに行ったのはわずか7箇所ほどだった。
その代わり、他の実際に飲みにいっている方のブログ記事を探し、そこへのリンクなども張っていった。
最近よく思うのだが、ブログ時代の今、すべての情報を“内”に集める必要はない。良く書かれたレポートが外部にあるのなら、それらを探しリンクを張っていけばいい。
「データベース化」ではなく「インデックス化」。
あるいはそのハイブリッド版で、自らも情報を集めてデータベース化しつつ、外部にも関連する情報があれば、どんどんリンクを張ってゆく。「アクセス流出は嫌」「囲い込まなくちゃ」なんてケチなことは考えず、訪問者が参考情報を効率よく得られることだけを考えていけば、自然とサイトの価値は高まってゆくと思う。もちろんブログなので、自分の記事内から先にリンクを張った上でトラックバックを打ち、被リンクを増やすといったことだって可能だ。
今年(2006年)の目標(1)制覇!
今年2年目の目標は単純だった。
まず第一に、
「人を誘って飲みにいく」
いくら「おばさん化(おじさん化)」してるとはいえ、グループがピッチャーで盛り上がってるビアガーデンで一人飲みする勇気はまったくない。寂しすぎる。ただ正直、そんなに友達が多いほうでもなく、SOHOワーカーなので「仕事の後に同僚と飲みに行く」ということもない。
で、今年は仕事関連の人をビアガーデンナンパ。
セミナーや交流会で知り合った人から「今度改めてお食事でもしながら情報交換を・・・」などオファーがあると、すかさず「ビアガーデンでしたらいつでも」と返信。あと、韓国・中国旅行に一緒に行った大学時代の後輩Mには何度もつきあってもらった。
一番「無理いって付き合わせた」のは、5月頭のホットヨガの帰り。かなり寒かった。広いスペースに客は自分ら2人、あと寒そうに立っているバイト君たちだけの1時間。あの時はありがとう、おーば。
ただ、残念ながらリストアップしているビアガーデンを2年かけて全レポート制覇するには至らなかった。八王子駅ビルのビアガーデンや、水道橋のホテルのビアガーデンなど行けていない。来年は絶対に行こう!
今年(2006年)の目標(2)アクセスアップ
もうひとつは、やはり「サイトのアクセスアップ」だ。
都内のビアガーデンに特化したブログは他に(多分)なく、ニーズはある。なので、ある程度ボリューム感のある記事を書き続けていれば、普通に検索エンジンから人がやってくるだろうと確信していた。
目指すは1日1万ページビュー。
まあ、そもそもそこまで「ビアガーデン情報をネットで探してる都内在住・在勤者」がいるのか?っていう話もあるんだけど、1サイト(ブログ)で「万」という単位を経験したことがないので、そこ突破を目指せば、何かつかめるものもあるのかな、と思った。
結果。
ほとんど「瞬間風速」的にごくごく短い期間だけ、1万PV超えが実現した。
参加していたブログランキングでも、その時一瞬だけど、トップをとることができた(hbritさん他に感謝!)。
こうしてグラフにしてみると、いろいろ気づくことがある。
昨年夏、外食(ニユー○ーキヨー)にお勤めで、自身もビアガーデンで働いたことがあるYさんに、新宿のビアガーデンに連れて行ってもらった。その時に「梅雨が明けて、8月に入ったらいよいよ本番ですね」と言ったらこんな答えが返ってきた。
「いや、もうシーズンは残り短いよ。お盆過ぎたらがくっと落ちるから」
へー、そんなものなの?
本当に暑いのは「残暑」厳しいお盆過ぎな気がするのに・・・。
そう思っていたけど、このグラフを見たら歴然だ。14日あたりからの下り傾斜は結構激しい。同時に驚くのは、梅雨のまっ最中でも結構なアクセスがあること、ピーク手前は結構堅調に増え続けていることだ。
5月なんて、開いているビアガーデンはごく限られているし、実際、寒かった。なのに週末以外はコンスタントに1000PV/日を超えている。来年は、4月後半あたりで一覧を作成して、更新再開してもいいぐらいかもしれない。
印象に残ったビアガーデン
第一は、わざわざ電車に乗って、郊外まで出かけたあのビアガーデン。
女性ばかり3人、平日の昼下がり。
どこか別荘地のレストランでまったりしているような心地よい時間をすごした。
今年絶対に行くぞ!と決めていたのがここ。結構忙しい毎日を送っている方々も来てくれ、都内とは思えないようなゆっくり流れる時間を楽しむことができた。
まさに都会のビアガーデン。この夜景は最高においしいつまみだ。
この時はちょっと面白い飲み会で、何年かぶりに会う知人と2人、それ以外は入れ替わり立ち代り誰かがやってきて、ちょっと飲んで帰る・・・という感じだった。こういうのも楽しいなあと。
今年はじめて訪れた横浜のビアガーデン。倉庫街の一角に作られていて、その雰囲気も目の前に広がる夜景も最高!ちなみにここの誘ってくれたのは、私がビアガーデンブログをやっていると知っている知人夫婦。ブログをきかっけにいろいろ交流が広がっていったのも、今年の楽しい思い出だ。
[お台場] ホテル日航東京キャプテンズバー『プレミアム・バー・ガーデン』
今年最後となる(だろう)ビアガーデン。さすがにもう、ビアガーデンに付き合ってくれる人はいないよなあ・・・と思っていたところだったので、結構嬉しかった。しかも台風が通り過ぎた後でちょうど気温もあがっていて、夜でも半そでOKな気候。ほぼ貸しきり状態。料理もビールもおいしい。来年も行きたい。
日本で最も高いところにあるビアガーデンで、47階建て聖路加ガーデンの最上階だ。通常、百貨店屋上は10階前後なので、どれだけ高いところにあるかわかるだろう。お値段ももち高いんだけど、たまにはこういう贅沢をしちゃってもいいよね、がんばって働いているんだから!と、30代の独身女性3名でワイングラスを傾けるの図(笑)。
ビアガーデン撮影テクニック
何人かの人に、東京ビアガーデン情報館BLOGの写真をほめてもらえた。
嬉しいけど、その理由は単純。
なんといってもやはり、「カメラ」の力だと思う。
すでに製造を中止している京セラの「CONTAX U4R」は、レンズが明るい。ビアガーデンどころか、相当暗い居酒屋の中でもフラッシュ不要だ。
もうひとつ自分が持っているソニーの「DSC-M2」と比べてみよう。
モードはどちらもオートでフラッシュなし。
左がソニーの「DSC-M2」、右が京セラの「CONTAX U4R」だ。
カメラまったく詳しくないのだが、実際のところ、ソニーの「DSC-M2」のほうが暗くてもピント合わせやすく、画素数同じくらいにしていても、しっかりリアルに写っている気がする。拡大して比べると、中華惣菜もきちんと細かい部分まで写っていて、目で見ている風景により近い。
しかしながら、やはり京セラ「CONTAX U4R」の明るく撮れた写真を見てしまうと、絶対ビアガーデンではこっちだと思ってしまう。もちろん、どちらもきちんとマニュアル設定すれば最適撮影できるのだろうが、正直飲み会の席でそこまではやらない。回転式なのでテーブルの高さぎりぎりからのローアングル写真が撮れるのも嬉しい。
ビアガーデン撮影で大切なのは、「角度」だと思っている。
ビールは琥珀色だけど、基本的には透明な液体なので、後ろに何が入るかでまったく違う写り方となる。
斜め上から撮れば、テーブルやテーブルの上に置かれたものの色だ。
照明の位置を確認しつつ、真横や少し下から撮影すれば、琥珀色は光り輝く。
うまくいけば、周囲の風景の一部すら、ジョッキの中に取り込むことができるはずだ。まあさすがにプロじゃないので、そこまでは狙わないけど。
レポートとして考えると、撮っておくべき写真も決まってくる。
・建物全景
・入り口風景
・ビアガーデン敷地内の雰囲気が伝わるもの(柵沿いに植えられた緑、屋台など)
・人でにぎわっている様子/テーブル配置(スペース全景)
・周囲の夜景(奥に見える高層ビル群など)
・ビール
・おつまみ
・テーブル
・その時の自分たちのグループの雰囲気(手の一部でも後姿でも)
・締めの風景(飲み食べ終わったテーブル、帰り風景など)
上記要素をいろいろ入れた一枚も忘れず撮影しておく。冒頭で使うのに便利だ。
たとえばこんな写真。
・人でにぎわっている様子/テーブル配置(スペース全景)
・周囲の夜景
・ビール
・おつまみ
・ビアガーデン敷地内の雰囲気が伝わるもの
・周囲の夜景
一緒に飲んでいる友人などが「ちょろっと」入っている写真というのも、ポイントだと思っている。
だって、お店紹介ガイドを作っているんじゃないから。
乾杯シーンとか撮れたら最高だ。
ただしそれは、一緒に行っている人の「深い理解と協力」を要する。
まあ、ブロガー同士の飲み会だけにしたほうがいいだろう。やりすぎると、飲みに誘ってもらえなくなる(笑)。
こんなとこかな。
またまた長い記事になってしまった。
ここまでおつきあいくださった方に感謝!