東京で「一泊3500円以下」格安ホテルが増えている!
・・・という事実を確かめるべく、都内某所に潜入取材を始めてから、間もなく1週間が経過しようとしている。
あまりの居心地よさが癖になり、ついこんなブログまで立ち上げてしまった。
↑これは(興味ある人だけ)後でゆっくり見ていただくとして、
ここではもう少し現地の状況を詳しく書いておこう。
自分がいまどこにいるかというと・・・
の
だ。
別に観光目的ではない。
だって観光しようにも、千住大橋か、すさのお神社か、
こんな場所しかないしね。
(一度、雨降る夜にふらり散歩に行こうかと思いつつ、まだ実現していない)
南千住は、北千住ほどメジャーな場所じゃないので(北千住は、一応「川の手」エリア屈指のターミナル駅)、足を踏み入れたことがないという人も多いだろう。
JR総武線常磐線と東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレス、貨物駅がある。
大きな歩道橋を渡って駅の南側にでて少し行くと・・・
「ああ、あそこね」
と、この写真だけでピンとくる人も多いだろう。
泪橋交差点を中心とした一帯、今でこそ地名もなくなってしまったが、
「山谷」
と呼ばれるエリアだ。
(「やまたに」と読まないように)
簡易宿泊所が、吉野通り沿いや、そこから両側に入ってゆく細い路地にもびっしり立ち並んでいる。
長期滞在者も多く、宿の前には自転車がずらり。
「なんだ、3500円以下ってそういう宿か」
とがっかりした方、
もうちょっと話を聞いてほしい。
今回ご紹介したいのは、こうした昔ながらの山谷の簡易宿泊所のことではない。
なんとこのエリアに今、新しい高層のホテルが続々誕生しているのだ。
出張ビジネスマンや女性客でにぎわっており、まったく「山谷」を感じさせない新しいホテル群。
例えばここ「ホテル アクセラ」。
2007年5月1日にオープンしたばかりの10階建てで、入口も普通のビジネスホテルのようだが、宿泊料金は安く、
「一泊 3,150円」
もちろん、カプセルじゃない。
こちらは、2007年4月25日オープンの「ホテル丸忠 CLASSICO」。
一泊3,500円だが、三連泊なら、一泊3,300円になる。
到着してびっくりしたのは、まずロビーのきれいさ。
Macが二台置かれていて、自由にインターネット利用できる。
部屋は3畳(和室と洋室がある)。
3畳と聞くと、すごい狭い部屋を想像するかもしれない。
実際、自分も部屋に入るまでそう思っていた。
ところが、意外に程よい広さ!
普通にひとりで寝たり、テレビみたり、パソコンしたりしている分には、妙に落ち着く。
ベッドが部屋の大半を占めてしまっているビジネスホテルより、よっぽどゴロゴロできて快適だ。
玄関横には二段の棚があり、20型の液晶テレビと冷蔵庫。
さらにドライヤやスタンドまで置かれている(ホテルによって備品は異なるが、このスタイルはどこも大体同じ)。
籐のかごには、バスタオルやタオル、白いガウンも。
もう少し安いホテルだと、歯ブラシやタオル、浴衣(貸与)などは、フロントで購入するようになっていたり、バスタオルもチェックインの時にフロントで渡される方式が多い。使い捨て歯ブラシなどは環境にやさしくないので、「必要な人だけ購入する」というのは、正しい気もする。
新築ホテルなので当然だが、共用施設もとにかくぴかぴかできれい!
ここは各階にある洗面所。
女性専用フロアなので、ガウンで髪ぼさぼさな格好でも大丈夫。
洗面台の反対側には、電子レンジや給湯器などが並ぶ。
私も、近所のセブンイレブンで買ってきた新発売のカップめんなどをおいしくいただいた。
お風呂も共有だが、これが結構広くてびっくり!
さすがに中の写真は撮れなかったが、きれいで、広々していて、ビジネスホテルのユニットバスなんかよりずっと疲れがとれる。
そうそう、忘れちゃいけない!
全部屋でインターネット利用ができるホテルがほとんどだ。
パソコン持参していない人用に、一階ロビーに備え付けパソコンやコインインターネット「サイバープチ」を導入しているホテルも少なくない。
こうした、ここ数年の間にオープンした、出張ビジネスマンや女性でも安心&快適&便利に泊まれる3,500円以下の宿がたくさん集まっている場所、それが南千住なのだ。
どう?
結構よさそげでない?
ちなみに、このエリアで「一泊3,000円以上」は、実は贅沢ラインだ。
というのも、このあたりの相場は・・・
一泊2,000円~2,200円だからだ。
ただ、この価格帯の宿も、内容は大きくは変わらない。
(女性は、「女性専用フロア」があるホテルのほうが快適だと思うけど)
ここが有名なパレスハウス。
中を覗いたら、1,000円って書いてあった。
お弁当やビールやビールやビールは、だいたいいつもスーパー島田屋で買っている。
夕方、お客さんでにぎわっている風景は一緒なんだけど、よく見ると、レジに並んでいるのが中年~高齢の男性達というあたり、客層が全く違っていて、なんとも不思議。
大通りを歩いている分にはあまりわからないけど、細い通りに入ってぶらぶらしていると、やはり「山谷」を感じる風景がたくさん。写真撮影していると、よく声もかけられる。
「ねえちゃん、何撮ってるの?」
「看板」
「普通でしょ」
「テレビって文字が、カラフルだから・・・」
「はは、だって白黒テレビじゃないもん」
「あ、そっか」
なんか楽しい。
泥酔者が出没する時間帯には歩かないけどね。
+++
東京で3,500円以下で泊まれるホテルのレポートは以上。
カプセルホテルなんかよりずっと快適だと思うし、安く泊まる場所があまりない女性にはお勧めだ。
(ちなみに自分自身は、ネットカフェでもどこでも大丈夫な体質です)
なんといっても「三畳」スペースの快適さ!
ネット環境もいいので、集中して仕事したい時の「こもり場」に使おうかなと思ってる。
自分と同じような自宅ワーカーの人、いつかお試しあれ。
余計なものがない環境は、仕事もはかどること間違いなし。