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ひとつのブログで会社が変わる(続)

写真「思いつくまま-足助から-」さんの記事を読みながら、この記事の続編を書き忘れていたことを思い出した。「長くなっちゃったので分割します─続きは後日」と書いた自分に聞きたい。

えっと・・・続きってなんだっけ?

記憶力は激しく衰退中なので、20日も前に書こうと思っていたことを思い出す無駄な努力はやめよう。思いつくままに、本執筆の思い出を書いていきたい。


正直、ちょっと身の丈以上だった

──ぶっちゃけ。

アフィリエイトについては、人より単に「早くに始めている」という優位性があるので、多少は経験値で文章を書ける。もちろん、自分よりはるかに知識もノウハウも、スキルも高い人がごろごろいるのは知っている。でも、本って別に、一番ものを知っている人が書くものでもないんだよね。“ほどほど”知っていて、時間的に余力のある人が書くものなんだろうなと思う。

そう割り切っている自分にとっても、今回の「企業向けブログ本」はちょっと重たかった。重たいというか、最後の最後まで自信がなかった。

写真
↑重たかった本はこれ

「大丈夫ですよ。その調子で書き進めていってください」

と、おだて上手な編集者は言ってくれるが、自分の中のお猿さんは、なかなか木を登ってくれない。WADA-blogを一ヵ月半以上も更新停止状態にしている自分に、「かなり苦戦してますね?」と励ましメールをくれた方もいた。

でも、こうして形あるものになると、なんだかとっても嬉しい。
もちろん突っ込みどころはいろいろあるかもしれないが、Keyさんが「ブログって、その世界に入ってみないとわからないおもしろさがありますね」と書かれているように、とにかく“体験”してみることが大事、とか、企業ブログであっても、他の一般個人ブロガーとの関係作りがとても大切・・・とか、言いたいことは、一応言えているのかなと思える。

自分は割りと慎重派というか小心者で、苦手分野で勝負したりはしないし、自分にできることとできないことをちゃんとわきまえているというのが自慢の種だ。

そういう点で、今回のビジネスブログ本執筆は、少々自分にとって「身の丈以上」だったかな・・・という気持ちがある。

それでも、それゆえ、自分自身にとっては非常に勉強にもなったし、「自分の知識・経験だけではだめだ」という気持ちがあったため、プロフェッショナルな方に話を聞きにいって、そのインタビュー記事を挿入したりと、バランスがとれたものになった。


原稿はブログで書いてました

今年の春、ある液晶テレビのモニターを頼まれた。使った感想などを書くというものなのだが、いったいどのくらいの文章量が必要なのか、どんな視点のレビューが求められているのかよくわからない。で、「そうだ、ブログで書いてみよう」と、パスワード付きのクローズドなブログを立上げ、そこに到着からセットアップ、視聴開始まで、細かなレビューを書き溜めていった。

ブログ中毒な自分。

WORDで書こうと思うとキーボード上で両手がフリーズしてしまうのだが、ココログの管理画面を開くと、まるで踊るように、ピアノを弾くように文字が打ち込まれてゆく。

結局、2日間で30本以上の記事を書いてしまい、先方の担当者を仰天させてしまった。その時の原稿は(結局ほとんど使われることがなく)「もったいないから、公開しちゃってもいいですよ」と許可をもらい、So-netブログ内で公開した。

写真

その時以来、なにか原稿を書くには「ブログが一番」と気づき、今回の本の原稿もひたすら非公開のブログに書き溜めていった。

原稿をブログで書くのは一長一短。

≪長≫
・冒頭から順番に書くのではなく、書きやすい部分から気軽に書き溜めていける
・ふと思いついた「おまけ」的文章も、ひとつの記事として突っ込んでおけば、あとでどこかに挿入したりして使える
・ブログの「カテゴリ」機能を使って、章わけがしやすい
・編集者が進捗状況を逐次確認できる(今回はコメントとかももらっちゃいました)
・いつでもどこでも書ける
・冗長にならず、比較的短い文章でまとめることができる

≪短≫
・全体の「流れ」に対する意識が薄れ、どこか「ぶちぶち」途切れた文章になってしまう
・書きやすいところから書き始めてしまい、苦手部分が先送りになる
・文章量がどの程度になっているかを把握しにくい
・どこか「ブログちっく」になってしまう

トータルでいうと、やはりブログで書くメリットのほうが自分の場合は大きい。今後も、ある程度の長さの文章であれば、クローズドなブログで書いてゆくと思う。


文章を縮めるのって大変・・・

IT系の本は、割とすぐに読み終わる。時になんか損した気すらするほど。文字数がとても少ないのだ。

ところが自分、ついつい書きすぎてしまう。
以前翔泳社さんでださせてもらったアフィリエイト本も、3割カットという

まじっすか!?(涙)

な状況。今回は3度目の正直で、頑張って抑え目にしたつもりだったがそれでも、

300ページくらいになりそうです。(中略)印刷費の都合もあり、MAX240の、できれば208でおさめたいとのこと。240で交渉を進めておりますが、いずれにせよ、結構頑張って校正しないと、おさまらなそうな感じです。

「やっぱり・・・大幅カット!?(涙)」となってしまった。

前は、出版社の編集者の方がすべて伐採作業をしてくれたので、「そっ、そこも全文ボツですか!」と涙ちょちょぎれそうな思いでゲラを読んでいるだけだったのだが、今回は、割と自分で圧縮作業する部分も大きかった。

どっちが幸せなのかはよくわからないが、
やってみてわかったのは、文章を縮めるのって大変!ってこと。章によっては半分とか1/3とかカットしないといけない。そうなると、背骨となる構成も揺らぐ。姉歯秀建築士のマンション状態だ。

「ここは入れたい事例なんだけど・・・」と思いつつカットカットしていった部分が結構あるので、いつか暇を見つけて、ブログで公開していこうと思う。


眠くなってきたので、続きはまたいずれ・・・。

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