災害復興ボランティア参加準備(6)ピースボート緊急支援ボランティア説明会
国際交流NPOのピースボート。
飲食店などで見かける「世界一周の船旅」でよく知られているが、現在、東日本大震災関連で活発&大規模に支援活動をしている団体のひとつだ。
支援物資の配送や炊き出し、あと泥かき中心としたボランティアを数百名規模で送りこんでおり、そのボランティア募集の説明会・オリエンテーションを毎週都内で開催している。
自分は経験もなく車もないので、個人や数人グループで現地入りするより、地元ボランティアセンターやNPOなどの団体が募集するボランティアに参加して、組織化した状態で送り込んでもらうほうが迷惑かけずすむだろうと考えていた。
なので、ピースボートで一週間単位/100名規模で募集をしていると知り応募。
連休中はかなり人手もあるだろうと思い、GW明けからのスタート分で。
炊き出し活動に必要なお金
ついでに、都内で活動する「東京ボランティア」の説明会もあったので参加してきた。
- 支援物資の仕分け
- 街頭募金
- ボランティア説明会の設営・受付
活動は大きく分けてこのような感じ。
現在ピースボートでは、被災地の避難所での炊き出し活動を行っている。その材料費にも非常にお金がかかっているという。
- 1人分1食 100円
- 5000人分で 50万円
- 1日2食(昼・夜) 100万円
そんなかかるんだ!!!
炊き出しがないと、避難所で配給されるパンやご飯+アルファ程度になってしまうそう。夏までこれを毎日続けるとすると、相当な資金が必要になる。
もちろん財団等から交付される活動資金もあるそうだけど、こうした炊き出し活動を長期間維持するためにも募金活動は重要とのこと。
「街頭募金はお金がどう流れてゆくか危うげなものも多いから微妙」と思っていたけど、この話を聞くと、しっかり活動内容を説明してどう使われるのかが明確なものについては、自分でちゃんと判断した上で募金してゆくようにしようと思った。
(単に日本赤十字にいくものなどは、自分自身で銀行振り込みする)
GW明け以降はボランティア確保も困難に・・・
3月にお手伝いしていたボランティア情報サイト構築プロジェクトの方も言っていたが、月が変わり、GWが過ぎ・・・と節目が訪れるごとに、被災地以外の人の震災復興支援への関心はどんどん薄れていってしまうだろうという危惧についても説明会で語られた。
ボランティア活動の主力である大学生達も、授業が始まりキャンパスに戻ってゆく。
これによって、支援に必要な資金の確保もそうだが、現地で家屋片付け・泥かきはじめとする復興支援に必要な力仕事をするマンパワーも不足する。
そのため、新たなボランティア活動参加者の募集のため、現在飲食店に貼っているピースボートの「世界一周の船旅」ポスターの上に、被災地ボランティア募集について書いたシールを張り付け、またちらしを飲食店に置いてくる活動も行っているという。
その担い手となるボランティアも募集されている。
5人1組でチームを作り、エリアを決め、飲食店をまわってポスターの上に被災地ボランティア募集のシールを張ってまわるという。
直接の支援活動ではないが、これから長丁場となる復興支援の中で、「被災地以外の人の関心をつなぎとめる」のも大事な活動だ。今は無理でも、来月や再来月に時間ができるかもしれない人が、居酒屋のトイレで「被災地ボランティア募集」というシールを目にし、問い合わせ電話番号を携帯にメモするかもしれない。
そう考ええると、「やれること」というのはいろいろあるんだなと思う。
現在、多くの人が実際に被災地でボランティア活動をし、その記録・体験をブログに書いていたりするので、そうした記事を集めて、まとめて紹介をするなんて言うのも、自分にできる「小さな活動」だろう。
「実際にどんなことをするのか」
ということ理解するには、体験談がやはり一番だと思うので。
なお、被災地のボランティアセンターでは、新規ボランティア受付が終了しているところも多いが、ピースボートではまだGW明け出発分のボランティア派遣を受け入れている。興味ある方はまずはお電話を。
助けあいジャパンボランティア情報ステーションで収集しているボランティア情報も要チェックだ!被災地に行く以外に地元で参加できる活動も多数掲載されている。