囲炉裏の宿「湯野上温泉 扇家」に一泊して秋の大内宿を散策

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11月初め、両親と2泊3日福島旅行をしてきた。
利根川沿いの自宅を出発し、いわきを経て国道6号で相馬まで。そこから内陸部に入り、霊山・岳温泉で一泊、二日目は安達太良山、五色沼に猪苗代など。

そして2日目の夕方到着したのが湯野上温泉。

●いで湯と渓谷の里 湯野上温泉観光協会 公式WEBサイト

上の写真は会津鉄道の湯野上温泉駅。このあたりに多く残る大きなかやぶき屋根の駅舎だ。

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駅隣には無料で入れる足湯も。

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駅の待合室には囲炉裏もあり、ここでお茶もふるまわれるんだとか。

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反対側、駅のホーム側はこうなっている。

ちなみに東京から来る場合は、北千住から東武特急に乗り、鬼怒川温泉で一回乗り換えるだけ。所要時間は3時間15分。朝8:12北千住発の特急に乗れば11:27には湯野上温泉駅に到着する。

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泊ったのは囲炉裏がある民宿、扇屋さんだ。

やけに屋根が大きいなあと思ったら、数年前まで茅葺だったとのこと。ただ職人さんも減って費用も半端ないので、ついに断念して茅葺屋根の上に瓦を乗せてしまったそう。

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そんなわけで、建物内の部屋から見ると、まだ屋根の内側は茅葺だ。

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当時の写真もあった。
これは立派!!!でも確かに維持するのは大変だよなあ。

周辺にはここだけでなく、同様にもともと茅葺屋根だったろう大きな屋根の建物がたくさんある。もし早期に保存が決まっていたら、この湯野上温泉が、今の大内宿のように観光地化していたのかもしれない。それはそれで大変なことなのだろうけど。

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隣にはこんな写真も。
囲炉裏は今も健在だ。

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この日は私たち3人しかお客さんがいないそうで、イワナが3匹、赤い炎に照らされていていい香り。

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建物の中に飾られているものを見ているだけで飽きない。
女将さんと旦那さんふたりだけで料理も作り、民宿を回している。

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とっても気さくで明るい女将さん。
食事の時に話しかけたら、このあたりの生活のことや温泉街のことなど、いろいろ教えてくれた。

料理も食べきれないほど!
真ん中の囲炉裏の火にかけられているの大鍋は、きのこ汁だ。

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部屋はこんな感じ。

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源泉かけ流しの温泉で、浴室はふたつ。
お客さんがいてもいなくても、一晩中ずっとお湯がでているよう。
朝方覗きに行ったら使っていないほうの浴室もお湯が浴槽の縁からあふれて流れ出ていた。

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女将さんの写真を撮り忘れたけど、こちらが穏やかそうな旦那さん。


古民家の囲炉裏宿 扇屋

6畳和室なら2人1部屋で税込8,500円。
こんな風情ある建物で囲炉裏囲んでの地元食材たっぷり使った夕食、そしてかけ流し温泉。

これでこのお値段だったら本当に安いと思う。
外国人旅行者もきっと喜ぶだろうなあ。

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湯野上温泉に泊まったら、温泉中心部からすぐ近くで歩いて行ける吊り橋もぜひ。

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紅葉の盛りの時期は過ぎてしまっているが、それでもこんな真っ赤!

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朝食を食べ終わってすぐ大内宿へ。
湯野上温泉から大内宿までは約6キロ、渓流沿いの道を走り車で10分ほどだ。

朝早かったせいか、いたるところ朝もやがたってまるで絵のように幻想的な世界。

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そしてついにやってきました、大内宿!!!
8時半頃だったので、まだほとんど人がおらず。

民宿の女将さんは「あそこはまるで銀座よ、観光客だらけで」と話していたが、いいタイミングだったようだ。

おそらくもう少し遠くの猪苗代湖あたりに一泊してやってくる観光客が多いと思うが、人が少ない大内宿の景色を撮りたいなら、最も近い湯野上温泉の民宿に一泊し、8時過ぎには到着するのがいいと思う。

お店は8時頃から開店準備なので、私たちが到着した時はまだ準備中のところが多かったが、突き当りまで歩き折り返して戻ってくる時にはもうすべて空いていたし、その頃は団体ツアーバスも続々到着し、人だらけになっていた。

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街並みと紅葉に染まる山を背景に記念撮影。

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建物は今も人が暮らしており、通りに面したところで商売をしている。

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まるでタイムスリップしたよう。

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ここの名物、長ネギ一本が丸ごとついてきて、それを箸のように使って食べるという蕎麦屋。

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別の店では「ほんのちょっと」体験できる小椀も。
これなら昼食前・昼食後でも話のネタに食べられそう。

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通りの両側を流れる水路には、ラムネが冷やしてあった。

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突き当りまで歩き、細い階段を上がると高台から大内宿全体を見渡せる。

実際に来てみたら「ちっちゃくてがっかり」的なことになる可能性も考えていたのだが、そんなことは全くなく、かなり長い道の両脇に立派な昔のままの茅葺の建物が並んでいた。

きっと冬に来ればまた全く違う風景を見ることができるのだろう。

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黄金色に輝く銀杏の木も。

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もちろん、お土産ウォッチも楽しみの一つ。
民芸品から地元の食べ物までいろいろ。

そして大勢が殺到していたのがここ。

とにかくいろんな種類のキュートな吊るし飾りが売られており、値段もお手頃。

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いなごの佃煮も。

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一軒だけ毛色の違う家が。
普通の現代建築の家を建ててしまったお宅が、景観を損ねないようその上にかなり強引に茅葺屋根をかぶせた感じだ。

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茅葺屋根は、最近葺きなおしたと思われるものから、かなり年季入って緑色のコケが生えぺんぺん草が伸びているところまで。厚みも非常にあり、びしっと切りそろえられた屋根の裾は見ていて気持ちがいい。

そういえばこの日は本当にいい天気だったよなあ。

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大内宿を守る住民憲章。

「外部資本から大内宿を守る」「外部資本が入れば文化財の観光的利用による収益の大半が還元されることなく、外部へ流出してしまう」などとも書かれている。「富の配分を公正にしなければならない」とも。

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大内宿を離れた後、湯野上温泉の南にある「塔のへつり」へ。

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新観光福島三十景にも指定されており、「へつり」とはこの地方の方言で川に沿った断崖や急斜面を意味する。

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渓流には吊り橋がかけられ、対岸の白い岩がむき出しになった断崖に渡れるようになっている。

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ここでも記念撮影。
東京から電車で来て一泊二日で楽しむこともできる湯野上温泉と大内宿、おすすめです。

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