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中国・内モンゴルで植林活動に初参加!(後編)

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砂漠緑化に使われる木・植物はいろいろあるらしい。
今回は成長の速いポプラだが、バンベンの坂本さんが今着手しているのは、「砂漠緑化」という目的だけでなく、地元の人にとって経済的にもメリットある植物の植え付けだという。

そのひとつが「砂桃」。

Facebookページでも活動報告がされているそうなので、興味ある方は是非。

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ところでどの程度の割合で根付くものなのだろう。
坂本さんに聞いてみたところ、民家隣接で水を撒くことができるので、苗が無事根付く率も通常より高いだろうとおっしゃっていた。7~8割いけばなかなかとも。

そっか。逆に考えると、バスや電車の車窓からよく見る植樹されたエリアの植物は、水なしで頑張っているのか! 給水車で運んでこない限り水を撒くことはできないし、そもそもあんな広大なエリアに水を撒けるはずもなく。

そう考えるとすごいことだ。

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砂漠緑化に関しては、日本企業で高い技術力を持っているところも多いと大昔に知人から聞いたことがある。保水力の高い特別な土だったり、あるいは砂地でも育つ植物だったり。もちろん海水の真水化(淡水化)技術を中東などで提供している企業もある。

今回も、たしか家畜排せつ物から液肥を作る技術をもつ会社の社長さんが、実地検証兼ねて参加をしていた。

生活をより便利で快適にするための技術も大事だけど、やはり今は環境技術だよなあと改めて思う。つい先週こんな本を読み終えたばかりなもので。


2052 ~今後40年のグローバル予測

本書『2052』は、かつて世界の人々に重大な警告を与えた『成長の限界ローマ・クラブ「人類の危機」レポート』を受け継ぎ、21世紀の警告書としてあらためて問い直したものです。 『成長の限界』(1972年)では、人類は地球の物理的限界にどのように適応するかという壮大な問いに取り組み、資源枯渇や持続可能性、温室効果ガスの弊害について、世界が真剣に考え始めるきっかけを作りました。 本書『2052』は『成長の限界』から40年が過ぎた今、持続不可能な方向に進んでいる地球に対して、人類がどんなアクションをとっていくのか(あるいはとらないのか)、経済、環境、エネルギー、政治など30以上の分野にわたる世界のキーパーソンの観測を踏まえて、今後の40年間の予測を取りまとめました。 元祖『成長の限界』の著者の一人であるヨルゲン・ランダースが描く「最も実現確率の高い近未来」は、混沌の21世紀をどのように生きるべきかの重要な指標になります。巻末には、今後40年を生きていくためのランダースからの20のアドバイスがあります。

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生き物は何もいないと思った砂漠だけど、やはりここでも元気に走り回っているのがとかげ。中央に砂とまったく同じ色の子がいるのがわかるだろうか。

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気付けば、かなり広い面積に苗の植え付けがされた。
苗が細すぎて、写真だとあまりわからないかもしれないんだけど・・・。

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今回植えた1000本近いポプラの苗木が、地面に根を張り、枝を伸ばし、幹を太くし緑の葉っぱを大量につけて地面に涼しい木陰を作る

いったいどんな風景なんだろう。
風が木々の葉を揺らしながら吹き抜ける風景をいつか見に来てみたい。

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作業を終え、隣接するメンバー同級生実家へ。

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入るとそこはキッチン。
包子を蒸しているのはかまど型の調理台だ。

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ここで全員のお昼ご飯を用意してくれていた。

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主のおかずは羊肉とじゃがいもを煮込んだもの。

30名以上のお昼ご飯。
きっとさっきいた羊たちの仲間の一頭が、今ここにいるんだろうなあ。

なんて考える間もなく食べ始めたんだけど、新鮮な羊肉は本当に柔らかくジューシーで、ジャガイモも甘くてほくほく。

味付けも日本人好みなもので、遠慮なくばくばくいただいてしまった。

美味しかった!!!

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リビングは、手前はソファ&テーブルだが、奥はあがりスペースになっていた。その作りがちょっとパオっぽい?

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そしてしばしまったりした後、わずか半日ほどの作業を滞在で、再びウーシェンチーの街中に戻ってきた。

作業自体は本当にちょっとで、大したことは全くできていないんだけど、いろいろお話もできたし、実際に植林活動に参加することができ、

大満足。

昨年末まで、東北津波被災地での瓦礫撤去作業や牡蠣のイカダ作り、福島での除染活動などに定期的に参加していた(レポート)。その時にも感じたけど、やはりこういうのは楽しい。

  • 大勢の人たちと一緒に同じ目的で作業すること自体が気持ちいい
  • 「世の中がプラスのベクトルに向く」ことにわずかでも係れることで精神的に安定する
  • 周りの人からいろいろなことを教えてもらい新しい世界に接することができる

特に2つめは意外と大きいかも。
どうにもならないこと、どうしようもないことが世の中にはたくさんあるけど、何とかできることに、わずかでもいいから直接関わってみることで、精神的な不安定感は大幅に解消されるし、プチ体験の中から「自分にできること」を探っていくこともできる。

あと普段は「首から上」「手首から先」しか使わず仕事してるので、こうやって屋外で体動かすことでバランス回復にもつながると思う。

そんなわけで非常に貴重な経験をさせてもらった。

植林活動に参加する機会を提供してくださった有限会社バンベンの坂本さん、植林団体を結成して年2回の植樹作業をしている地元のモンゴル族の方々、このツアーを紹介してくれたTomonosの山口さんに深く感謝です!

●バンベン・・・モンゴル岩塩の売上の10%が内モンゴルの植林に
●Tomonos・・・北京留学中の日本人をサポートしているところ

もう少し中国語が話せるようになったら、
北京近郊の植林ボランティアにも参加してみたいと思う。

[旅]中国生活2013-2014<北京編>の記事一覧