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中国・内モンゴルで植林活動に初参加!(中編)

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幹線道路から未舗装の脇道を突き進んだ先にあった一軒の民家。
家の前には柵に囲われてたくさんの羊がおり、馬や牛もいた。そしてその周囲は一面の砂漠。

・・・と思いきや。

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よく見ると、明らかに植林した後とおぼしき、きれいに並んだ切株。根っこも生えていたので、もう少し暖かくなると脇から新しい茎がはえてくるのだろうか。あるいは一度は根付いたものの、その後枯れてしまったものなのだろうか。

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今回植林するのは、成長の速いポプラの木。

地面に、薪の束のようなものがどさっと置かれていたので、植えた木のまわりに敷き詰めるのかな?と思って近づいてみたら・・・

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なんとこれ自体が「苗」だった。

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確かに根が生えている。
生えてはいるが、これで根付くんだ~!

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そして枝を見ると、春先の柳のように初々しい芽がちょこちょこと。
薪だと勘違いしちゃってごめんなさい。

今は、内モンゴル・新疆だけでなく中国全土で植林が急ピッチで進められているので、きっとこうした「砂漠に強い植物の苗」もどこかで大量生産されているのだろう。

ポプラは成長が早く、かなり背も高くなるので、道路脇や畑などの周囲に一列に植え、防風林としてもよく使われるのだという。

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帽子に花粉サングラスにマスクもしていてなんだか除染ボランティア時みたいな恰好なんだけど、私です。苗をかついで記念撮影。

写真ではあまりわからないと思うけど、強い風が吹く度目を開けているのがつらいほどの砂が飛んできて、この恰好じゃないとちときつかった。ちなみに鳥インフル対策でゴーグルまで持参していたので、それは別の大学生の女の子に貸出した。

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まずはトラクターで一列の畝を作る。
地表の砂はからからに乾いて白っぽいが、ちょっと掘るだけで水分も少し含んだ色の濃い砂がでてくるから不思議だ。

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こんな感じ。

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スコップでさらに30cm程の穴を掘り、そこに苗を突っ込み、砂をかぶせて周囲を軽く踏み固めるという流れ。

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同じ大学に留学している日本人大学生のIさん。
インターンで農作業をしたこともあるそうで、スコップの使い方が見事。

私は1月のバイク免許取得時の教習所で激しくこけすぎ、いまだにモノを持ち上げるだけで痛みが走る状態。渡航直前に病院で「典型的なテニス肘。重いものを持ってはいけない」と言われていたので、苗を植える作業に専念した。

早く治ってほしい・・・不便すぎる。

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両親と一緒に真剣な表情で作業に参加していたのが、モンゴル族の女の子。小さなバケツとシャベルを持ち、両親が彫った穴に丁寧に苗を入れ、土をかけて踏み固めている姿が本当にかわいらしかった。

確か6歳だったかな。
前夜の同窓会にもきていたので話をしたけど、この年でもう中国語もぺらぺらに話せる。まあ小学校の授業が中国語なので当然と言えば当然なんだろうけど、バイリンガルすごい。

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隅っこの木には、こんなピンクの布が巻きつけられていた。どこからどこまでが今回の植樹によるものなのか、目印なのかもしれない。

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一本の苗を植えるのにかかる時間は数分。
スコップの数があまりなく、苗をもってうろうろする人の方が多かったが、それでも作業はどんどん進み、畝も次々と作られていった。

> 続く

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