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内モンゴル草原ツアーに参加(3)草原の真ん中のパオ型ホテルに到着

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フフホト東駅を出発してから、約3時間バスは走り続けた。それは別に特別でもなんでもないことなんだけど、驚いたのはガイドのお兄さん。

その大半の時間をバスの先頭でマイク握って話し続けた。

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息継ぎどこでしているんだろう?と確認してしまったほどの勢いで話す。なので自分が聞き取れるのは一部だが、内モンゴルの自然や果物、新疆の自然との違い、チンギスハンの話から新築マンションの価格まで、とにかく多岐にわたっていた。

中国で現地ツアーに参加するのはこれが3回目なんだけど、ガイドは毎回こんな感じ。とにかくよどみなくずっと話し続ける。その内容もなかなか濃いもののようで、ツアー客も結構真剣に聞いているし、質問も投げかけられる。

内モンゴルは砂漠化もすごく、春先に北京市内やさらには日本にまで飛んでくる黄砂も内モンゴルの砂漠地帯からのものなんだけど、この辺りはまだ草原。

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地平線まで続く緑の大地は美しい。
空もきれいだ。

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高速道路を下りた後しばらくして、バスは脇道に突入していった。
アスファルト舗装されていない、草原の中の道だ。

「そろそろ宿泊施設のある場所なんだな」

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と思ったら現れた。
モンゴルパオ様式の宿泊施設が並ぶ内モンゴル特有の休暇村だ。

・・・しかしここではなく、バスは通り過ぎた。
次のパオ群も通り過ぎた。

途中、いくつもの同じような休暇村を通過して、やっとバスが停車したところで待っていたのは、モンゴル衣装を着た人達による歓迎の杯。

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歌を歌い、両手で絹の白布を広げ、右側に金属製の杯を持っている。

そこに注がれた白酒をいただく。
顔を近づけただけで、果物のようななんとも香ばしい香りが漂ってきた。

飲み方はバスの中でガイドさんが解説してくれた。
最初に薬指を杯にちょっと浸し、天に向けてまずそれをはじき、次に地に向けてはじく。その後額につけてから飲む。

これは大学で同じクラスのモンゴル人(外モンゴル)の女の子もやってみせてくれたことがある。天と地に感謝をささげてから飲むのだという。

みな神妙な面持ちで歓迎の杯を受ける。

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パオ式の宿泊施設。
布ではなく、レンガを積み上げた上をコンクリートで固めた固定式のものだ。

ここだけで多分、60棟以上あったと思う。

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私たちは建物内にトイレとシャワーがついているちょっと高級なところにした。ベッドが2つ並んでいる。テレビにポット、湯沸かし器にスリッパも。

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トイレとシャワーはこんな感じ。
建物自体が丸いので、半月型のスペースだ。

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天井には黄色い布がはられていた。

トイレ・シャワー共同タイプの部屋は、入口の一角以外がカーペット敷き詰めたあがりになっていて、よりパオ風。

布団を敷くまではそこにテーブルも置かれているので、家族やグループで来ている人達は、ビールや白酒、おつまみを持ち込んで室内で宴会もしていた。

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夕方近くの高台にあがって見下ろしてみた。
右側の少し離れた場所にある2つのパオは、騎馬スタッフの待機場所と乗馬靴・ヘルメットなどの保管場所だ。

まわりは一面の草原。

観光客の騎馬用の馬以外は羊の姿もない。
・・・と思ったらそんなことはなく、パオの周りに羊が何頭がいた。

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数が中途半端すぎるので、

「・・・きっとこの子達が晩御飯だったりするんだろうなあ」

と思いつつ記念撮影。

> 続く

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